帝王切開。おなかの傷をどうとらえるか?(1)
帝王切開での出産から
2週間が経ちました。
産後5日目ぐらいまでは
ベッドに寝転んだり、
起き上がったりするのが辛すぎて
仰向けにされてジタバタしてるカメみたいに
あーでもない、こーでもないと
悶えたあげく
ああ・・・起きられへん・・・
気持ちは起き上がってるのに
身体がついてこないの繰り返しで
正直、ちょっと凹みました。
赤ちゃん泣いてるから授乳したいだけなのに。
トイレに行きたいだけなのに。
全然、起きられへん~~~!!
経膣分娩の産後は
こんな辛さはなかったから。
とくに多産のわたしは
体力消耗最低限で分娩所要時間も短いので
産んだ直後からスキップして帰れますけど?
というぐらい元気でした。
会陰切開も、会陰裂傷もなく
無傷のお産の産後は
痛いところはどこもなく
身軽にスタスタ歩けてとってもシアワセでした。
それを知ってるだけに!!
帝王切開の産後・・・
凄まじかったです。(´Д` )
自由に身体が動かせないことが
こんなにも辛いんだってことを
身をもって知りました。
今まで
帝王切開後の痛みとは?
どんな痛みなんだろう。
想像してみてもよくわかりませんでした。
リアルな実感がないまま
教科書の知識だけを頼りに
助産師としてママたちの術後のケアを
してきました。
医療関係者のなかには
出産経験がなくても帝王切開する妊婦の
気持ちに寄り添ってくれる助産師、
大ベテランなのに妊婦の気持ちを
汲み取れずに流れ作業のようにこなす人も
います。
医師、助産師、看護師・・・対応は
個人によってさまざまです。
痛みの感じ方には
本当に個人差があって、
人より痛がるから甘えてるわけでもないし、
痛がらないから精神的に強い、
というわけでもありません。
何がどう違うのか不思議だけど
みんな違う、痛みの感じ方。
また、同じ人でも毎回
感じ方は違うんです。
ほんと、何がどう違うんでしょうね?
ちなみに、
帝王切開したママたちは
みんな「痛い」と言うけれど
「痛い」
という表現だけではアバウトすぎて
何がどう痛いのかさっぱり伝わりません。
ズキズキ痛い。
ズーンと痛い。
ギューっと掴まれるように痛い。
ヒリヒリする。
割れるように痛い。
鋭い痛みなのか鈍痛なのか。
皮膚の表面の感覚なのか
それとも内臓の奥のほうの感覚なのか。
指を切ったときの痛みと
捻挫したときの痛み、
種類が全然違うように
「痛い」にもいろいろあるじゃないですか。
わたしの場合は
産後2日目に背中に留置していた
硬膜外麻酔を抜去してもらった3時間後
地獄をみました。
麻酔が入っている間は
起き上がれないけど
我慢できる程度の痛みで
「痛み止め、いらんや~ん♪」
余裕ブっこいてたんですよ。
麻酔外してもらって2時間後
じわじわとおなかの皮膚をカッターで
ギリギリ切られてるような鋭角的な痛みが
襲ってきました。
鎮痛剤もらおうかな・・・
いや、まだ我慢できる。(・・・かな?)
どうせなら、どこまで痛くなるのか
限界に挑戦して、
しっかりと学びを得てから薬もらうのでも
遅くはないさ!
何と戦っているのか知りませんが(笑)
どんどん痛みが増してくる中
必死に絶えました。
麻酔抜去から3時間。
カッターでシュッと切られるような痛みは
のこぎりでギーコギーコ切られてるような
焼けるような痛みに
バージョンアップしました。
な・・・なんだ、これは・・・!
し・・・死ぬ・・・!
顔面蒼白、冷や汗。
頻脈、血圧上昇。
「なんでここまで我慢するの~!」
助産師さん苦笑いで
鎮痛剤持ってきてくれました。
飲んだけどまったく効かへん~!
うぅぅぅ~~~~~
痛い・・・・痛いよぉ・・・・(ToT)
声にならない呻き声をあげながら
必死で数時間耐えました。
教訓
『帝王切開後は
我慢できなくなる前に
早め早めに予防線を張って痛み止めに頼るべし』
つづく。