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2021.05.24

第12子出産で気づいたこと 帝王切開だとおっぱいが張りやすい?

産院によって多少の差はありますが
帝王切開のときにはおおよそ

手術前に500cc、
手術中に1500cc、
手術後、翌朝までに1500cc
合計3000mlぐらいの水分を点滴をします。

1日で3リットルって、
イメージ的にはかなりの量ですよね。

母乳の組成は水分が88%
→母体の血液中に入れた大量の水分は安易に母乳に移行
→帝王切開後はおっぱいが張りやすい

という理論上のメカニズムが成り立つため

「帝王切開は点滴で大量の水分を入れるので
産後おっぱいが張りやすいですよ」

帝王切開したママたちに
わたしはそんなふうに伝えていました。

わたし自身
昨年12人目を帝王切開で出産しました。

術中の出血量が2400ccを超えたから
・・・というのもあるかもしれませんが
過去11回の経膣分娩の産後と比較して
とくにおっぱいが張りやすいということは
ありませんでした。

11回のお産、
いつも産後2日目には100ccの搾乳ができるほど
よく出るおっぱいでしたが、

帝王切開の12人目産後、
以前と何も変わらんやん!!

張りやすくもなければ
分泌量が多かった印象もありませんでした。

もしや、わたしが長年
信じ込んで疑わなかった理論は
仮説にしか過ぎず、正しくなかったのでは?

そういや、

『帝王切開後のおっぱいが張りやすい』
『帝王切開後は母乳が出やすい』

というエビデンスは確認したことがなかった・・・!( ̄◇ ̄;)

人間は1日に、飲食で2、3リットル摂取し、
代謝によって0,3リットルが吸収されます。

そして、汗から1リットル、排泄で1、6リットルが
失われます。

帝王切開では
前夜の21時以降は食べるの禁止だし、

術中の出血、術後の大量発汗、発熱、
術後初の食事開始は産後1日目以降になるため
脱水傾向になります。(手術日は産後0日目)

なので、一見すごい量の点滴のようだけど
帝王切開前夜から術後1日目までは
水分は失われるばかりで経口で摂取することがないため
点滴で入れてあげるしかないんですね。

また、術後に血液が濃縮して
血栓症にならないようにするのも大切な点滴の目的です。

妊娠中の母体の血液量は33w頃、
最大で50%近くも増加します。
量にするとだいたい1500mlも増えて血液は薄まるため(水血症)
妊娠後期には貧血が起きやすくなります。

出産後にたくさん汗が出たり、トイレの回数が増えたのを
感じたママも多いのではないかと思います。

また、産後2〜3日目から足が象のようにむくんで
ビックリした人も多いのでは?

ちょうど足のむくみが目立ち始めてからワンテンポずれて、
母乳が出始める傾向があるような気が
しています。

発汗、尿量の増加、
これらの症状は、妊娠中に蓄えた過剰な水分を排出して
元の状態に戻ろうとしていく
産後の回復過程のひとつですが

過剰な水分を一気に排出してしまわずに
いったん足のむくみとして溜めておくことで
産後2~3日後から母乳分泌の急増に
うまく作用している可能性もあるのかな、と思っています。
(エビデンスはありません!それこそ仮説です!)

最近は、帝王切開から戻っても
状態が落ち着いていればすぐにでも
授乳開始します。

当日から1日目あたりで赤ちゃんが吸う機会が少しでもあると
まったく吸わせない場合に比べたら
乳管開通が早くなって
おっぱいの張りを軽減できる可能性は
あるんじゃないかと思います。

昔、わたしが助産師になったころは
帝王切開のときは、初回授乳が産後3日目
スタートでした。

授乳スタートが遅くなるということは
乳腺開通も遅くなるので
おっぱいは経膣分娩の産後より張りやすかった・・・

つまり、帝王切開後は
点滴を入れるから張りやすいのではなく

母乳生成と乳腺開通のスピードが一致せず
タイミングがズレてしまうために張りやすくなる、
と考えたほうがスマートです!

昔と今では
いろんなことが変わってきているので
助産師の専門知識も
それに合わせてアップデートしなくちゃいけませんね。

昔習ったこと=現在にも成り立つ

とは限らないってことを
12人目の出産で思い知りました。

血栓症の予防のために、
産婦人科診療ガイドラインには

『術後24時間以内に離床』

と書いてあります。

わたしが知るかぎり、経膣分娩後は産後2時間、
帝王切開後は、術後12時間ぐらいで
初回歩行の産院が多いんじゃないかなと思いますが

わたしは2400ccも出血したのになんと術後6時間で
「さぁ立つよー!」
助産師さんが早期離床を促しに来ました。

え。ウソやろ。まだ6時間やで・・・( ̄◇ ̄;)

それでも、立てというなら立つともさ!
わたしに不可能という文字はない

・・・と宣言!!

ほんとはヨレヨレで今にも倒れそうなのに
体育会系なので気合で立ち上がり、
意地で歩いて新生児室の赤ちゃん見に行きましたが

案の定、部屋に戻ろうとして椅子から立ち上がった瞬間、
目の前がグアングアン回り出して
周囲の音がスィーーっと遠のいていきました。

あかん・・・

血圧低下80−40
そのまま新生児室でしばらく横になって
敗北者(何に対して?)車椅子で帰室。

そりゃそうやろ、
大出血後の6時間後早期離床やもん。(^◇^;)

帝王切開やったし、
貧血やし、硬膜外麻酔、まだ背中に入ってるし、
倒れる要素ぜんぶ揃ってるやん?

ちなみに、術後2日目まで
背中に硬膜外麻酔のカテーテルが留置されています。
痛み止めを兼ねて。

硬膜外麻酔の入っている場所の近くには
血管の緊張を調節しながら血圧をコントロールする神経があるので
これが留置されていると立ち上がった途端に
血圧がシューンと下がり(起立性低血圧)

グラ・・・

低血圧とともに頻脈になって
その場に座り込むということが珍しくないんですよね。
下手すりゃ、バーン!と倒れますからね。

子どもの頃に朝礼中に目の前が真っ暗になって
よく倒れてた人は体質的に起立性低血圧になりやすいので
帝王切開後の産後の早期離床では
グラ・・・となる可能性大だぞと自覚しておいてくださいね。
(それでも血栓予防のために動かなあかんねん!)

もちろん、帝王切開の産後のママに
鞭打って授乳させる必要はないですし、
実際わたしも強要されたわけじゃなかったのですが

やってみる?

って言われたら
最大の敵は自分だ!と思っているわたしは
負けたくなくて・・・( ̄◇ ̄;)

意地だけで最初からとばしておいて
無惨にギブアップって、一番みっともないやつです。(笑)

そこから具合悪くて傷も痛すぎて、
結局コンスタントに頻回授乳できるようになったのは
産後2日目からでした。とほほ。

11人に飲ませてきたおっぱい、
使い込んできたゆえに、最初から乳腺は開通。
なので帝王切開で授乳開始は遅れたけど、
まったく張ることもなく、
産後2日目からジャージャー搾乳。

帝王切開か否か、
使い込んだおっぱいか、はたまた新品おっぱいか、
そんなことでも、状況は変化するのです。

人間の体、奥深いですね〜。

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