痛み、我慢しなくていいんだよ
わたしは頭痛持ちです。
こう見えてけっこう繊細なんです(^◇^;)
自分では
「こんな小さなこと気にしない!大丈夫大丈夫!」
と思っていても体は正直です。
ちょっとストレスになるようなことがあると
必ずといっていいほど頭痛が起こるので
全然大丈夫じゃないやーん!
自分のメンタルの弱さにガッカリします。
放っておくとだんだん気持ち悪くなってきて
なんにもできなくなるので
バッグの中には必ず鎮痛剤常備!
早めに痛み止めを飲んで対処するようにしています。
生理のたびに身悶えするほどの
痛みと戦っておられる女性もいますよね。
生理痛は当たり前のことだから
我慢するしかない
そう思って毎月の激痛に耐えている人は
ぜひ薬に頼ってほしいです。
市販の鎮痛剤が効かないような場合は
子宮内膜症などの病気が隠れていることもあるので、
生理痛を「当たり前」と考えずに
婦人科で相談してくださいね。
よく、
「解熱鎮痛剤は飲みすぎると効かなくなる」
「薬は体によくないんじゃないか?」
という声を聞きます。
冷や汗が出るほど痛いけど
薬には頼らない!
がんばっちゃう人もいますよね。
鎮痛剤は
1ヶ月のうち5日程度、連続して内服しても
効かなくなるなんてことはありません。
わたしは去年、帝王切開で出産しました。
産後2日目まで痛み止めを兼ねて
硬膜外麻酔のカテーテルが
背中に入ったままになっているのですが
「痛くなってきたら麻酔のボタン押してね~
麻酔薬が追加で体内に入るからね!
我慢しなくていいからねー」
と助産師さんに言われ
帝王切開ごとき。
麻酔に頼ってたまるか!!
不覚にも、そんなことを思ってしまいました・・・
いったい何と戦っているんでしょうか。
一定量の麻酔薬が継続的に
体内に流入しているために
幸いにも耐え難いような痛みを感じることなく
自分で追加流入ボタンを押すことなく終わったのですが
産後2日目に硬膜外麻酔を抜いてもらった途端、
じわじわ・・・
(あ、きたかも。)
ズキズキ・・・
(・・・この程度は我慢できそう)
ズンズンズン・・・!
(・・・いや、たいしたことじゃない。まだイケるはず!)
ガーンガーンガーン!!
(なにくそ、負けねぇ!)
グア~ングア~ングア~ン!!!
(くっそー!ギブアップー!)
「麻酔抜いたら痛くなってくるからね。
我慢しないでナースコール押してね。
鎮痛剤飲みましょうね」
って言われたのに、極限まで我慢して
もうダメ!ってなってようやく
「鎮痛剤くださいぃぃぃ!!」と泣きつきました。
ほんまに何と戦っているんでしょうか。
そもそも痛みというのは、
体に起きた異変を脳に伝えるための
大切なサインです。
体になんらかの不具合が出ると
痛みを引き起こすプロスタグランディンという
物質が分泌されます。
鎮痛剤は、その物質の発生を抑えてくれます。
なので、我慢しまくって
痛みMAX、プロスタグランディンが大量に発生してから
鎮痛剤を内服しても、効かない~!
って、知識があるはずなのに、
やらかしました・・・。
4人部屋で、
う~んう~ん、痛い、痛いよー!
声を上げながら数時間悶え苦しみ
ようやく薬が効いてきて、疲れ果てたまま
眠りに落ちる・・・
陣痛に耐える産婦かよ
・・・的な状態だったみたいで
隣のベッドのママさんに
めっちゃ迷惑かけた愚かなわたしでした。(^◇^;)
このように、日本人は
「我慢が足りない」
「痛みは受け入れなければ」
「痛いということを安易に他人に話すべきではない」
など、我慢を美徳とする精神文化が根づいています。
ですが医学的には、
痛みを放置すればストレスが増し、
肉体的にも精神的にも
百害あって一利なしです。
(わかってるなら内服しろよって!)
長い人生には、体の痛み以外にも
耐えなければならないこと、
苦しいこと、悲しいこと、
心が痛くてたまらないという場面に
たくさん出会います。
心の痛みは、
薬で簡単に取り除くことは難しいですが
体の痛みはある程度
薬で取り除けるんですよ。
だったら、体の痛みに耐えたところで
不安が増して精神的にも追い込まれていくだけ。
なんの意味もないですね。
薬で和らぐ痛みならば上手に利用して
その時間を家事や育児、
自分のしたいことに効率的に使ったほうが
よくないでしょうか。
12人目産後、
同じく帝王切開で出産したママたちと話していると
「痛かったから硬膜外麻酔のボタン押しまくったよ」
という人もいました。
痛みには客観的な尺度がないため
感じ方は千差万別です。
痛みに強いから偉いとか、痛みに弱いからダメとか
そういう次元の話ではないんですよね。
我慢できない不快な痛みと感じる人、
わたしのようにまだいける、と判断する人、
痛みの感じ方は個人差が大きいので
そんなのたいしたことないでしょ、と
わたしが思ったとしても、
相手はそうではないのかもしれないのです。
それぞれの感じ方をありのままに受け止め、
否定したり軽く受け流したりせずに
親身になって対応すべきだなぁと
つくづく思います。
先日、
子宮口2~3cmで
恐怖と痛みに叫びまくっていたら
医師から
「今からこんなんじゃ先が思いやられるね」
と笑われてとても悲しかった・・・
というママの話を聞きました。
自分のものさしで痛みのストレスを決めつけて、
相手の痛みの訴えを受け止めてないのって、
その人へ対する人格否定ともとらえられます。
わかってもらえなかった彼女は
どんなに悲しい気持ちになったでしょうか・・・。
彼女にとっては耐え難い痛みだったんです。
必死でがんばっていたんですよ。
それが事実ですよね。
また、子どもが
「痛いよー!」って訴えてきたときにも
ついママは
「こんなのたいしたことないよ!
大袈裟な。だいじょうぶだいじょうぶ」
と適当にあしらってしまうことがあります。
痛いのは体のその部分ではなく
心であったりもするかもしれません。
かまってほしい、甘えたい、
ママにこっち向いてほしい
そんな子どもの気持ちも
「痛い」と表現されることがあると思います。
絆創膏貼ってあげたら治っちゃった♡
かまってあげたらよくなった♡
ってことがあるように、
「痛い」って子どもが言ったときには
見た感じで何も問題がなさそうでも
話に耳を傾け、その訴えを否定せずに共感して、
なんらかの対応をあげる姿勢が大切ですよね。
ということで!
あなた視点で「痛い」ストレスを感じたときは
我慢せずにさっさと薬を飲んで
有意義な人生を歩みましょうね!
(あんまり説得力ないですね^^;)