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2022.05.21

実母との関係で悩んでいる人たちへ

自立した大人になっても
実母との関係に
気持ちを揺さぶられ悩んでいるという
母娘の相談が後を絶ちません。

多くの方々のお話を聞いていると
どうやら個人の考え方、
価値観の違いがあることが
トラブルに直結するということではなく

問題の背景には
母が娘に、娘が母に、
お互いに依存しすぎてしまう
共依存関係が根本原因であることが
ほとんどのような気がしています。

赤ちゃんのときは
生活のすべてを親の管理下で養育されます。
ゆえに、ママが導いてあげる場面が
多くなるのは当然ですよね。

子どもに自我が芽生える年齢になっても
体力的にも精神的にもママと子どもじゃ
大きな差があります。

些細でかわいらしい反抗はあれど、
最終的にはママが
自分の一方的な意見や感情、
つまり支配関係の圧力で
一方的に抑えこんでしまうことが可能なのが
この時期の母子関係の特徴です。

「子どもは自分の思い通りに
コントロールできる存在」

幼少期の母子関係は
ママにこのような『ちょっと危ない感覚』を
生じさせることにもつながることを
12人育ててきて、
身に染みて実感しているところです。

とくにパートナーとの関係性が
うまくいってなかったり
精神的な居場所や安定がない場合に
この危険な感覚は顕著に表れる・・・かな。

親が子どもに意見したり
自分の考えを共有することは
教育の一環だし、

子どもが自立するにしたがって
その感覚を少しずつ手放すことができれば
問題ないのでしょうけど

母親としてのわたし自身が
過去にそうだったように
いつまでも
その意識から抜け出せない場合が
多々あります。

わたしは
子どもたちを愛してるつもりだったけど
今から思えば
自分の味方が欲しかっただけ。

認めてくれる相手がいることに
自己満足していただけ
だったかもしれません。

無意識に、
「ママはこう思うんだよね。
あなたもそうでしょ?(YESと言え!)」

子どもが持つ意思を
なにげに心理的支配で抑制したり
捻じ曲げさせたりして

自分が心地よくいられる答えを誘導し
相手を力関係によって
洗脳することで承認欲を満たすという
とても自己中心的な関わり方をしていたと
思います。

思春期前の子どもは
物事を客観視して
さまざまな視野から深彫りして考える
能力はまだないので、

「ママがいうのならそうなのかも・・・」

と思っただろうし、

ママが機嫌悪くなったらめんどくさい
という気持ちから
たとえ、意に反することでも
ママに同意、という行動をとることで
共依存の関係性を
強化してしまった場合も
あったのではないかと思っています。

こんなふうに
わたしは子どもたちとの関係を
自らの人間性の未熟さによって
こじらせてしまった過去があり
今となっては反省しきりです。

やらかしたことは後戻りできませんが、
過ちに気付けたからこそ
経験という学びを糧に
わたしは今、あの頃より
ひとつ上のステージを
生きていると感じています。

このように、多くの女性たちは
わが子との関係性に悩んでいます。

それと同じくして
さらに世代を超えて
自分と実母との関係性にも
悩ましい問題を抱えていたりするんです。

例えば、
わたしの母は、とても繊細さんで
許容範囲が狭さゆえに
マイナス思考全開の人でした。

「どうせできない」「無理」
などの悲観的発言が多く
「あなたはお母さんのことなんて
どうでもいいのね」などの
自虐的発言やうつ傾向などもあり

守ってもらうどころか
守ってあげなきゃいけないと思わせる
儚い存在でした。

なので、わたしは
子どもの頃から母に甘えた記憶がありません。

子どもは、
自己肯定感や人にかかわるスキル、
コミュニケーション能力など、
社会で生きていくための力を
育てるプロセスにおいて、
母親の影響を強く受けると言われています。

なので、この段階で
うまくいかなくなるケースが
本当に多くみられますが

わたしは学生時代にスポーツで
心身を鍛えていたからか

幸い、母のネガティブ思考を
伝播することがなく
どちらかというと
ガンガンにチャレンジしていく
真逆の価値観の子に育ちました。

だから、昔は
母の粗探し思考が理解できず、
ただただ腹立たしくて、
それでいて心配で見ていられなくて
母の前ではいつも嘘の自分を演じていました。

でも、歳を重ね

母娘っていうのは、
みんな多かれ少なかれ
いろいろあるんだろうな・・・
だって根っこは
愛情で繋がれた母娘だもん。

と、思うようになりました。

母親の愛情はときに
「自分のことを大切にしてほしい」
という自己中心的な深層心理が強く
歪んだものになってしまうことだってあるでしょう。

悪意もなく
方向性を見間違えてしまうことだって
あるかもしれません。

でもきっと、
他人が知り得ないそれぞれの長い人生の中で
植え付けられたコンプレックスだったり、
承認欲だったりがあるのでしょうし、

人間、誰しも
必ずしも健全で強靭な心を
持ち合わせていなかったとしても
それを否定したり、責めたりすべきじゃ
ないと思っています。

わたし自身が
いろいろな経験、要素が絡んで
できあがった今のわたしであるように

母もまた
もっとたくさんの経験や様々な要素が
絡んでできあがった母なんですよね。

母は娘を自分と同一視してしまい、
まったく異なる価値観で信じられない行動をする
わたしのことを見ていて
さぞかし苦しかっただろうと思います。

そしてわたしも
母のことを自分と同様のもの
と考えている部分があったのかもしれません。

否定されてばかりで、
母の前で素の自分を見せられない
寂しさや反発心もあるし、

その反面、
無意識に母の望むようにしてあげたい
という気持ちも働き、
自分本来の気持ちとのギャップに苦しみました。

わたしなりに考えて悩んで

あくまでも穏やかに感情的にならずに
母の意見を否定することなく
しっかり受け止めた上で
自己主張もしっかりしていく
というスタンスを心がけてきたけど

わたしの意思表示が
反発や親不孝と受け止められてしまうのか
結局、母から否定的意見を受け取っては
ため息・・・

何年経っても同じことの繰り返しで
そんな母娘関係に
だんだん疲れてきてしまったんですよね。

気持ちを楽にするためには
母と自分とをしっかり切り離し
自分は自分、
自分が楽しいと思うことをし、
自分らしさを失わない生き方をしなければ!

気づけば、母に事前相談はせず
事後報告に徹するようになっていました。

そのうち、事後報告さえも最小限になり
心理的にも物理的にも
距離をとるようになったのでした。

でもわたしは、
それがお互いにとって
最善の方法だったと思っています。

噛み合わない歯車に
執着して苦しむより
いっそのこと距離を置くことも
前向きな選択です。

子どもにとっての理想の母親とは、
どんな人物像でしょうか。

人生を良い方向に導いてくれる人?

無性の愛を注いでくれる人?

どんなときにも
大きな心でしっかりと抱きしめてくれる人?

つらいときには話に耳を傾け、
決して否定、批判することなく認め、
なぐさめてくれる人?

でも、出産したからって、
それだけで理想の母に
なれるわけではありません。

子どもを産めば、
自然に母性愛が育っていくわけでも
ありません。

わたしと子どもたちとの関係
そして母とわたしの関係が物語るように

子どものことを本当に考え、
成長を手助けする
いわゆる素晴らしい母親になることとは
想像以上に、すごく難しくて、
簡単にはできないことだと思うんです。

だから、母に対しても
これまでいろいろあったし、
今も葛藤は続いているけれど

産んでくれたことに感謝。
育ててくれたことに感謝。

その上で、
母と自分とをしっかり切り離し

自分は自分、
自分が楽しいと思うことをし、
自分らしさを失わない生き方を
していこうって思います。

そして、わたしの子どもたちとも
ひとりひとりの人格を持つ
それぞれの人間であることを尊重し、
いい距離感をもって

わたしはわたしの人生を
思いっきり謳歌します!

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