便利なものには全力で頼ってほしい!
授乳、夜泣き、離乳食など
次々押し寄せてくる育児タスク。
待望の赤ちゃんで幸せなはずなのに
リアル子育ては甘いものではなく
泣き止まないことにイライラ・・・
つい、夜はおくるみ(スワドル)
昼はおしゃぶりに頼って
赤ちゃんの自然な行動を抑制してしまうことに
罪悪感でいっぱいだと
生後1ヶ月の赤ちゃんのママが
話してくださいました。
彼女の主張はこうです。
「自分が楽をするために
便利なグッズを使う行為は
エゴしかないママのすること」
「他のママは
赤ちゃんの行動を抑制するのではなく
自分を抑制してがんばっているのに、
わたしは楽な方法へと逃げている」
だからHISAKOさん!
こんなわたしに喝を入れてください!
・・・では、ご希望通り
喝を入れさせていただきます。
ただし、彼女の望むのとは真逆の方向への喝ですが。
『ママは赤ちゃんのために
なんでもできちゃう
スーパーウーマン(であるべき)』
非現実的な世間の風潮に流され
手をかけた育児をしなくちゃ
評価されないいと信じ込み、
焦りや不安で押しつぶされ続ける毎日に
いったいどんな幸せが
見出せるのでしょうか。
そんなもん、
三文の値打ちもない発想。
なんのプラスにもならないと思います。
ママが自分を抑制することと
赤ちゃんへの愛情の大きさは
比例するのですか?
ママが便利グッズに頼ることと
赤ちゃんへの愛情の大きさは
反比例するのですか?
『1人で完璧にこなそうと
がんばりすぎないでほしい』
『便利なものにはどんどん頼ればいい』
『ズボラは笑顔が増える最大のコツ』
言葉で伝えるってなると、
月並みにもこのようなフレーズしか
浮かんでこない自分にイラつきます。
『手を抜くこともママの力量のうち』
ということを
どうにかして伝えたくて
ブログや動画で必死で試行錯誤しながら
必死に表現することを続けているけれど
その本質を
伝えきることは難題です。
自分のボキャブラリーの乏しさ、
表現力の未熟さに
悔しさが込み上げます。
何年も何年も、ずっとずっとずっと!
口をすっぱくして
『しんどいときは
いかにサボるかが
キーポイントなんやで!』
と、訴えて続けているけど
いったいどうしたら、
わたしの魂の叫びが
みんなにちゃんと伝わるんだろう・・・。
このママさんは、
なにも悪くないんですよ。
ただ、かわいい赤ちゃんのために
必死なだけなんだよね。
そんな彼女を追い詰める
世の中の偏見が悪いんだよ!
バッキャロー!
・・・ごめんなさい。
口が過ぎました・・・( ; ; )
このような相談は
本当に本当に
ほんとう〜〜〜〜〜〜っっっっに。
後を絶ちませんが
ねぇ、お願い!
もういいかげん、気づいてください!
小学生風に言うと、
「一生のお願い!」
ってやつですかね。
ほんと、今のわたし、
そんな気持ち。
「ママじゃないとダメ」
な育児タスクなんて
ひとつもないです!!
なにもかも
自分でやろうと背負い込みすぎず
いろんな便利なものに頼れば
気持ちにゆとりが生まれます。
それこそが、赤ちゃんにとって
あなたにとって、家族にとって
なによりも、一番大事なことなんです。
人に、そして便利なモノに、
頼って何か代わりにしてもらったら
素直に「ありがとう」って気持ちを
味わえばいいのです。
すると自分の心も温かくなります。
便利家電で時間を有効活用するため
わが家はお掃除ロボット導入で
ほこり吸い取りだけじゃなく
拭き掃除までしてもらってますよ!
洗濯機は乾燥機までついてるから
外に干すってことは皆無で
お天気の心配まったくナシ!
わたしが作ってる
毎日の幼稚園のお弁当なんて、
市販のミートボール(湯煎せずそのまま)
冷凍チキンナゲット&枝豆(弁当箱の中で自然解凍)
お惣菜売り場の焼きそば
小分けにして冷凍しといて、
毎朝1個ずつチンして入れるだけ。
こりゃもう、
「作ってる」とは言いませんね(笑)
所要時間5分。
たまに気が向いたら卵とか
ウインナーとか、
プリキュアのカマボコ
入れることもあるけど、
基本、毎日同じメニュー。
でも、だから?
わたしはととちゃんのこと
大好きだし、大切ですよ。
ととちゃんも、
大好物しか入ってないから
ランチタイムはとってもハッピーだそうです。
頼れる人、
頼れるグッズをわざわざ避ける子育ては
先の見えないトンネルみたいです。
調べたいことがあればスマホで
調べるでしょ?
昭和時代みたいに
図書館に行って膨大な書籍の山から
調べることに、
どんな素晴らしい、
何にも変えられないほどの
メリットがあるんですか?
炊飯器なんか使うべきじゃない。
そもそも電気なんかに頼った生活は
甘えでしかないよね、って
ろうそく立てて暮らすことに
どんな意義あるのですか?
自分の時間がない。
自由がない。
わたしも子育て中
苦しかった経験があります。
だからわかる。
わかるんだけど、
24年子育てしてきて
もっとわかったことがあります。
がんばりやさんのあなたに
自分を許す技術を
どうかどうか、身につけてほしいんです!
スワドルに頼って
寝かせつけしても、
おしゃぶりを赤ちゃんのお口に
詰め込んで泣き止ませても
しょうがない!
まぁいっか!
で、OKなんです!
キレイゴト言ってるんじゃありませんよ。
ほんとにOKなんだってば!
こうしなきゃいけない
やってはいけなかった
じゃなくて
だって寝てくれないんだから
しょうがなかった。
泣き止んでくれなかったから。
だからまぁいっか!
授乳やおむつの欲求など
基本的なことさえ満たしていれば
あとはいかに手を抜きつつ
自分にゆとりを作るか。
ですよ!
子育てをしていると、
「あれ?これってわたしのエゴかな」
と思うことがよくありますよね。
いいんです、それで。
そもそも、出産したのもあなたのエゴだし、
赤ちゃんにかわいいお洋服を
着せてあげたいと思うのもあなたのエゴ。
エゴには2つの意味があります。
『自我・自尊心』
そしてもうひとつは『利己主義』
利己主義とは、
他人の迷惑を考えず
自分の利益のためだけに行動する
やり方、考え方のことを指します。
わたしが「赤ちゃんがほしい」と思って
出産したことは、
他人(子ども)の迷惑を考えず、
自分の利益のためだけに行動するやり方
だったのかな?
いや、決して
そんな簡単で単純な気持ちじゃ
なかったんじゃないかなと思います。
『自我・自尊心』
わたしはわたしの気持ちを大切にして
前向きなチャレンジをしたんだ!
そういう意味での、
素敵なエゴだったと思っています。
視力が悪いけど
メガネさえかけたら
生活しやすく支障はない
ってことがわかっていれば
メガネデビューすればいいですよね。
解決策が明確なのに
裸眼にこだわる理由は何?
ときどき自分へのご褒美で
甘いものいっぱい食べたら
心身の元気をキープできることが
わかってるのなら
健康を阻害しない程度に
食べちゃえばいいじゃないですか。
『自分はこれなら笑顔で子育てできる!』
自分の中でわかっているのに
世間の偏見、イメージの中だけで
物事を考えて
その方法が善か悪かという
両極端な発想だけで塞ぎ込むなんて
無益なんだからねっ!
そしてわたしは、
もし親のエゴがあるなら、
子供のエゴもあっていいのではないか
と思っています。
子どもはしばしば、
言葉や表情で「うんいいよ」
と納得してくれていても、
本当はそう思っていないこともあります。
ママのことが大好きだから、
合わせてくれている部分もあったりする。
だからママは
慎重に子どもの声に耳を澄ましつづけることが
必要かなと思います。
そのとき気をつけたいのは、
『決して自己犠牲にならない程度に』
です。
難しいですけどね。(^◇^;)
どちらかが我慢し続けたり、
どちらかが押しつけすぎたりすることなく、
お互いが心地いい横並びの関係を築いていけたら、
それが理想かなぁなんて思います。
「わたし」という人間が
世界中探してどこにもいないように、
子どもであっても一人一人の人格は
どこを探してもいないたったひとつの生命です。
その生命を、本人ではない他人が
思いどおりにできることは
「100%ない」ぐらいに思っておいた方が
子育てを楽しめます。
わたしと子どもは、
生まれたその瞬間から
ひとりひとりなのです。
でも「独り」じゃない!
家族になれたからこそ、
横並びのフェアな関係で
人生の中のほんの一時期を一緒に笑いあえたら、
幸せなんじゃないかな。
「ダメなわたしに喝を入れてほしい」系の
ご相談がひとつでも減りますように・・・
なかなか伝わらないけど
わたしは絶対諦めないぞー!