ギャン泣きになってから飲ませる?
生後間もない赤ちゃん。
まだまだおっぱいを飲むのが下手です。
授乳は基本的には
「泣けばおっぱい」ですが
「赤ちゃんは泣くのが仕事だから
すぐにおっぱいを飲ませないで
ある程度しっかり泣かせて空腹になるまで待ってから
飲ませなさい」
と指導する専門家がいたりします。
う〜ん
それってどうなのでしょうか。
経験上、
おなかが空きすぎてギャン泣きになるまで
赤ちゃんを放置すると
彼らはおっぱいストライキを起こしてくれます。
とくにママのおっぱいには
目立ったトラブルはないのに
くわえさせようとすると
おっぱいをグーでボカスカ叩いたり、
エビ反りになって大抵抗!
それでも無理に押さえつけて飲ませようとすると
ギャン泣きはさらにヒートアップで
息を吸うのも忘れるぐらい
この世の終わりかという泣きっぷりで
とてもじゃないけど
まともに直母ができるとは思えません。
こうなるとママは途方に暮れてしまいますよね。
ギャン泣きのときの赤ちゃんのお口の中を見ると
たいてい舌が上顎のほうに跳ね上がって
乳頭を巻き込んで上手に授乳できる舌の状態には
なっていません。
おっぱいを飲もうと思えば
舌は下顎のほうにゆったりと下りていないと
いけないので
「ある程度しっかり泣かせて
空腹になるまで待ってから飲ませなさい」
は、
無謀な挑戦だと思います。
ギャン泣きモードのときは
いくら頑張って吸わせようとしたところで
親子ともども汗だくになって疲れ果てるのがオチです。
おっぱいを拒否されるほど
ママとして悲しいことはないですし
しまいにゃ
ギャン泣きエビ反りのわが子を前にして
ママも一緒になって泣いちゃいます。
そうならないためには
授乳は
「ある程度赤ちゃんがごきげんで
空腹状況にまだゆとりのあるときに
早めに飲ませましょう」
が正解だと思います。
大人でもおなかが空きすぎているときは
なにもかもがイヤになったり
なんだかやたらと攻撃的な気分になったり
機嫌が悪くなったりしますよね。
赤ちゃんも同じなんですね〜。
月齢の低い赤ちゃんは
落ち着いた状態で
舌を「おっぱい飲みますモード」に動かさないと
飲めないんです。
テンパった状態では
慌てすぎて
舌をおっぱいモードに動かすことができず
もしもギャン泣きにテロップをつけるとすると
「飲まれへんわーーーーーーーーーっっっ!
あほんだら〜〜〜〜〜っっっ!」
てな感じでしょうか。(ー ー;)
うまくできないことに逆ギレ。
感情の大波に
収拾がつかなくなってしまいます。
ママのおっぱいが嫌いだとか
そういうことではないので
落ち込まなくていいんです。
心にゆとりのない状態=ギャン泣きが
悪循環を生む、というだけのこと。
ギャン泣きモードに入る前に
早めに飲ませてあげればいいだけのことです。
案外
簡単な対応策ですね〜。
生後3ヶ月ぐらいまでの赤ちゃんは
そのときの心の状態で
しっかり飲めるときと
飲めないときの落差が激しいのが特徴。
寝ぼけていたり機嫌のいいときは
上手にかなりの量を
グングン飲んでくれます。
そしてギャン泣きのときは
まったく飲めなくなります。
もう少し月齢が進んで
乳児期も後半になってくると
ギャン泣きモードであれ
なんであれ
口腔機能が発達して赤ちゃんは器用に
舌を使えるようになるので
おっぱいを差し出されさえすれば
どんな状況ももろともせず
ゴキュゴキュ飲んでくれるようになるので
がんばりましょうね〜!