縦抱きがおすすめです!
首すわり前の赤ちゃんへの授乳。
横抱きでされているママが
多いようです。
わたしはたいてい
縦抱き授乳をおすすめするのですが、
「グニャっとなってしんどそう」
「支え方がわからない」
「赤ちゃんがだんだんずり落ちていく」
ばぶばぶを訪れる新米ママたち、
どうも縦抱き授乳は不得意。
適切な支え方ができれば
不安定になることはないんですよ。
縦抱きは
ママと赤ちゃんの身体が平行になるので、
赤ちゃんは乳頭をゆがめたり、よじったりせず
比較的まっすぐ正しいポジションで
おっぱいをくわえることができます。
舌を上手に巻き込んで
真空状態を作り、
前から後ろへと波打たせるようにして
母乳を飲むことができます。
縦抱き授乳のほかにも、
横抱きやフットボール抱き、交差横抱きなど
いろいろな飲ませ方がありますが、
どんな飲ませ方でも気をつけたいのは、
ママの体に対して
赤ちゃんの体が平行であることです。
おなかとおなかがぴったりくっつくように
赤ちゃんを引き寄せましょう。
平行になっていないと、
引っぱり飲み、よじり飲み、
浅飲み、つぶし飲みになりがちです。
そうなると
吸われると痛いわ、傷だらけになるわで、
哺乳量も伸びません。
舌がうまく乳頭をとらえているかどうか、
赤ちゃんの口角をチェック!
口角からチラチラと舌が見えるようなら
うまく吸いつけています。
下あごがパクパクしていたり、
チュッチュッと音がするときは
慌てずうまく吸いつけるまで
練習を繰り返しましょうね。
縦抱き授乳をするときは
ママは椅子に座って姿勢を正します。
猫背になると、背部の筋肉が張って
血液循環の悪化からくる
乳房トラブルの原因になるので、
気をつけてくださいね。
次に赤ちゃんを太ももに座らせます。
横抱きのときと違って
縦抱きでは授乳クッションを使う必要は
あまりないと思いますが、
赤ちゃんが小さすぎて
ママのおっぱいの位置に届かないときは
赤ちゃんのお尻にクッションを入れて
高さ調節をしてあげます。
逆に
赤ちゃんが成長してきて
おっぱいの位置より赤ちゃんのお口の位置が
高くなってきたら
ママは膝を開いて脚の間に赤ちゃんをストンと
落としてもいいし、
座っている脚を前に投げ出すだけでも
太ももの位置が低くなって
授乳しやすくなりますよ。
飲ませるおっぱいと逆側の
ママの親指と人差し指で
Cの字のようなくぼみを作り、
赤ちゃんの首の後ろをそっと支えます。
このとき後頭部をギュッとつかまないように
してくださいね。
後頭部をガシっと支えると
赤ちゃんは痛かったり
窮屈すぎて嫌がります。
また、後頭部保持だと
おっぱいに対して上から赤ちゃんが
くわえるような態勢になってしまうので
正しい吸いつきができません。
あくまでも支える手に余計な力は入れず、
首の後ろに指の股でふわっと添える程度でOKです。
また、
飲ませるおっぱいと同じ側の手も同じようにC字を作り、
おっぱいの膨らみの根元(基底部)を軽く支えます。
赤ちゃんは軽くあごを上げて
ママを見上げるような姿勢になります。
背中がクニャっと反り返るような姿勢になるので
大丈夫?と不安になるかもしれませんが
大丈夫です!
あごがカクンと前のめりに落ちないように
支えることができれば
完璧です!
扁平、陥没乳頭、
乳頭が大きすぎる、
小さすぎる、
乳頭が化石みたいに硬い、
伸びが悪い・・・などなど
おっぱい側の問題や
未熟児ちゃん、低出生体重児、
ちょっとたいへんなお産だった場合、
呼吸障害などが出て一時的に保育器に
入っていたり、黄疸がきつかった子、
女児、舌小帯短縮、あごが小さすぎる子・・・
赤ちゃん側の問題もあって
最初からグイグイ上手におっぱいを
飲めるラッキー赤ちゃんって
そうそういないと思います。
全体の9割の赤ちゃんは
ママと一緒に協力して努力して
やっと上手に飲めるようになるパターンです。
だから、
どうか慌てて結果を求めないで。
赤ちゃんもママも機械じゃないので
ときに時間と練習の積み重ねも
大切なんですよ♪