日にち薬
大型連休明けの助産院ばぶばぶは
急性の乳腺炎で来院されるママが
多くいらっしゃいます。
毎年そうです。
GWやお盆、お正月など
授乳のリズムが変わったり
暴飲暴食、生活の乱れなどが
おっぱいに影響するのでしょう。
急性期の乳腺炎では
食事指導、授乳指導、自己乳房管理法・・・
さまざまな視点から細かくアドバイスをします。
そしてある程度症状が落ち着けば
あとは「日にち薬」やで!
と伝えます。
日にち薬(ぐすり)
産前産後の回復は、
あとは「日にち薬」が治してくれるから大丈夫!
乳腺炎も急性期を超えたら
あとは「日にち薬」で大丈夫!
でもこの言葉
伝わらないことが多いんです。
関西人には通じるのですが
関東人は
??????
関東では使わない言葉なんだってね〜。
「今までのように治療しなくてもそのうちに治る」
「病気や、怪我はすぐには治らないけれど
それなりの日数がかけてのんびり治そうよ」
そんなニュアンスの言葉です。
なんだか自然治癒力が引き出されるような感じがして
大好きな言葉です。
そのアバウトさが、
ホっとする^ ^
子どもの「イヤイヤ期」や
夜泣きなんかも同じですよね。
ママにストレスや苦悩があっても、
子どもは日ごとに成長していきます。
退行することがありません。
ということは、
今はちょっぴりしんどいかもしれないけど
時間が癒してくれる。
時間が経てば、乗り越えられます!
生きていると
いろんなことがあって
子育ての悩み以外にも
もう消えてなくなってしまいたいぐらいに
辛い出来事も振りかかることも
あるかもしれません。
そのつらい、悲しい思いは
ずっと永遠に続くんじゃないかとさえ
思えてきます。
でも、今日、明日、明後日と
時間が淡々と過ぎていって
苦しかったり悲しかったりする気持ちに
とらわれていない自分に
ふと気付くことがあります。
決して忘れるのではなく、
薄れ、和らぎ、癒されていく・・・
凝り固まった気持ちが無意識に
やわらかくなっていく・・・
そんな感じです。
最近、2回連続の流産を経験して
どん底になっているママがいました。
「時間が癒してくれる」
それだけは確かだと思うし
ゆっくりゆっくり元気になってもらえたら
いいなぁと思いました。
どうしようもなくつらい心を
誰かに話したら楽になれるのかな、って
思うけれど
同じ気持ちを共有することって
とても難しいです。
どんなに仲良しだって、
うまく共有できないことは多々ありますよね。
そんな時、
癒してくれるのは
「時間」だったりするんですよね。
どんなに愚痴を言ったって、
どんなに素晴らしい本を読んだって、
やけ酒したって、
泣きわめいたって、
つらいものはつらいし、
悲しいものは悲しいです。
そんなときに何を言われたって
すんなり心に入ってこないこともあるし、
言葉が本来持つ意味が軽くなり
まったく意味をなさないことだって
あると思います。
人生に起こるさまざまな出来事は
決して平等ではないかもしれません。
でも、時間だけは平等に流れて行くんです。
だからこそ「日にち薬」は、
誰もが平等に持つことができる
最良の薬なのだと思います♪
3月にサーフィンで傷めた
わたしの左手の親指付け根〜。
まだ治ってません。
でもまぁちょっとずつよくなってきてるので
ほったらかしてます。
「日にち薬」やね!!
あとは日にち薬!