もみがら
畑を始めてから
近所の農家の人たちが
いろんなものを分けてくれるようになりました。
仕事を終えて夜自宅に帰ったら
玄関先に大きな袋が2つ、デーン!!と
置いてありました。
なんだこれ?
大きいけれど中身はとっても軽い。
ワラ?
草?
誰かの嫌がらせで
家の前にゴミが捨てられた?
・・・というわけでも
なさそうです。
これはきっと、畑に使う「何か」
なんだろうな、と
素人なりに思いました。
で、調べてみたところ
これは
“もみがら”
もみがらっていうのは米のかたい外皮です。
田舎では稲の収穫時期に大量に出回り
これを肥料として畑にまくのが定番なのだそうです。
これまでにも
うちの玄関先にはさりげなく
チューリップの球根が大量に置いてあったり
植え付け用のにんにくが置いてあったり
わけぎの苗が置いてあったり
みかんが置いてあったり
誰だかわからないけど
うちの畑を気にかけてくださる
ご近所の『あしながおじさん』が
どうやら多数、存在しているらしい!
ありがたいことです。
もみがらを土に混ぜて耕すと
空気が入って通気性がよくなり
野菜の根張りがよくなるそうです。
土の中のもみがらは
何年かかけて微生物が分解していきます。
その過程で有機物が増えて
土の質が改善されていくそうです。
畑に撒かれたもみがらや土の粒の隙間には、
生き物のフンや土などの養分を糧にして
バクテリアや菌など、
多くの小さな小さな生きものたちが住んでいます。
もみがらは小さな生き物のエサとなり
これらの微生物はダンゴムシなどの大きな生き物に
食べられて食物連鎖が生じます。
そうすることで有機物の多い
養分の豊かな土ができていくのだそうです。
よい土には
足のない赤紫色の
ヌメヌメしたグニャグニャ動く「アレ」
なんかもたくさん増えるらしい・・・。
ミミズーーー
気持ち悪りぃ〜〜〜〜!!!!
と、しか、
昔は思わなかったけど
畑を始めてからは、
気持ち悪いことに変わりはないけど
土の循環に一役買うミミズさんにも感謝の気持ち。
畑で野菜を作るためにまず最初に大事なのは
土なんですね!
ミミズさんを始めとする
微生物さまたちのおかげで
粘土質の固い土もいつの間にか水はけのいい
農作物にとって最適な
フカフカな環境に変わっていくのです。
ちっちゃいくせに、
気持ち悪いくせに、
すごいぞ、微生物!!
今わたしは、畑を通して
地球上の自然の循環を
学ぶ機会を得ています。
今までこんなこと
考えたこともなかったけど
改めて考えてみると
わたしたちが食べている食べ物のほとんどは
土から育ったものなんですよね。
わたしたちが四季折々に楽しんでいる
自然の風景の下にも必ず土が存在し、
自然環境を豊かに育んでいます。
動物も昆虫も微生物も
土はすべての生き物にとって欠かせない存在。
食べ物を得る場所として
生きていくためのすみかとして
多様な命は、土から始まる食物連鎖に支えられて
生きているのです。
ただ畑をするってだけで、
いろんな学びがありました。
まだまだ農業1年生。
子どもたちとともに
地球の大循環の中で生きる
ちっぽけなわたしたちを感じつつ
秋冬野菜を育てていきたいと思います!