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2016.01.05

今年の抱負!

畑を始めて半年以上。

キャベツやブロッコリー、カリフラワーなど
アブラナ科の野菜の葉っぱにつく
あおむしとの葛藤があったり

カブの葉っぱに白い斑点(白サビ病)の発見したり

農業初心なので、ぼーっとしてる間にうっかり
レタスの収穫時期を逃してしまったり

たった半年でいろんな学びがありました。

これまでは「虫は大嫌い!」と毛嫌いしていたけど、
野菜を育てていくには、
土のなかに住んでいる虫や微生物たちの役割があってこそ!
自然界にいる虫を、「害虫」「益虫」って決めつけるのは
人間主体の身勝手な考え方で、
本当は虫には害虫も益虫もないんだと
考える機会ももらいました。

秋には、種をまいて畑一面に芽を出した小さな苗を
選んで間引くということがかわいそうで
躊躇してしまいました。

気休め程度にチマチマ間引いて、
豪快にできなかった結果、
にんじん、ラディッシュ、小さな野菜しか
できませんでした。

わたしの家の周りは、畑だらけです。
農業の基本のいろはを教えてくれた
ハルくんの広大な畑では
今、大量の白菜が育っています。

でも、いつまで経ってもハルくん、
白菜を収穫しないまま放置なんです。

不思議に思っていたら

「アブラムシがついたので売り物にならない。
今年はうまく葉が巻かなかった。
すべて廃棄処分ですね〜」

彼は笑顔で言うではないですかっ!

うそや〜〜〜〜ん!
これ全部?!
笑いごとちゃうやん!!!

夏にも、大量に植えていたオクラ、赤ピーマン、
収穫されることなくすべてボツになったことが
ありました。

ハルくんは農業で生計を立てています。
手間ひまかけて、愛情こめて育てた野菜たち。
こんなにがんばっても、彼の努力は身を結ぶことなく
虫にやられたり、うまく育たなかったりすることがある・・・。

農業って、本当にたいへんな仕事だ・・・
収穫されず放ったらかしになった膨大な数の白菜を見て
わたしのほうがショックを受けてしまい、
呆然としてしまったのでした。

農薬をまいたり、害虫駆除の薬液を使ったり
一般的な慣行農法でも、大損害になるリスクが隣り合わせ。
それが、現代社会における「農業」の現実なのですね。

でもこれって結局、人災じゃないのかなぁ?

過剰に土を耕すことは、
土のなかの微生物や虫の生命活動を止めることになります。
土壌の生態系が壊れるから、作物がうまく育たない。
なので、つじつま合わせするために
人為的な肥料や農薬を撒いて、
無理やり大きな野菜を育てようとする。
するとさらに土壌がやせるので、また薬を投入して・・・
悪循環を作っているのは人間なのでは?と気付きました。

自然界の森、山には
人が肥料を与えなくても農薬をまかなくても
木も草も花も、活力にあふれて咲き誇っています。
これこそが自然の循環であり
野菜だって同じ植物なんだから、自然界に戻してあげるのが
いちばんいいんだろうなぁ、と思います。

収穫されなかったハルくんの畑の
置き去りになった野菜を見ていて

わたしは、自然農法をやってみたい!!

と思うようになりました。

・・・と、言ったものの、

自然農っていったい何やねん?
なんとなくイメージでは
わかったような気になっているものの、
実際どうすればいいのか、よくわかりません〜!

調べてみたところ
自然農実践家の川口由一さんの教えによれば

「自然農とは自然界に存在する
“いのち”が人為的に操作されることなく
“いのちの営み”を行うことができる
環境下による農のあり方」

うーん・・・と。
ごめんなさい、頭が悪くてこんがらがってます。
めっちゃ難しいです。

いのちの授業で、「いのちとは何か?」と
子どもたちにきやすく問いかけますが
実はその答えって、難解だと思います。

いのちはどこから来て、
どのように育まれるものなのか?

いのちの授業を実践している助産師として、
「いのちとは何か?」「自然とは何か?」
に向き合う時間を与えてくれる農のことを
自然農と呼ぶのかなぁと思ったりしています。

自然農に決まった型はなく、それぞれの土地にあった農を
実践するなかで、知恵を発揮し、学びを得ることが
自然農の目的であり、楽しさでもあり、
醍醐味だと思います。

まず、自然農は定義がないんです。

・畑は耕さない いえ、ちょっとは耕していい
・無肥料(自家製の自然堆肥だけはよい?)
・無農薬(病害虫防除・駆除はしない)
・除草もダメ、いえ、除草は最低限よい?

など、自然農といってもいろんなやり方があって、
結局どれがいいのかよくわかりませんが、

わたしなりに考えた結果、
人間が主体でわたしたちの都合でやっている時点で
厳密には自然農とは言えないのでは?
自然そのものに主体にして、
自然サイクルで回っていれば
自然農法に適合するってことかな?と思っています。

そもそも、
化学肥料や農薬が一度もまかれたことのない
農地ってあるのかなぁ?
もっといえば、化学的に作り出された放射能が
大気に放出されている地球上に、
イマドキ本当に自然な土地なんてないんじゃないか?

まぁ、あまり極論的な考え方は
わたしのテキトーな生き方や、
がんばらない母乳育児、
力の抜けた子育て論にはそぐわないし、

厳密に考えると、人生楽しくないので
そこそこできる範囲で自然のサイクルに合うように
やればいいのかな?と思っています。

自然の理に従い、まかせることを基本として
人が生きていくための食料を確保するために
最低限、手を貸す栽培方法。
ともかく、やってみようじゃないか?
常識にとらわれず、テキトーに
「ナンチャッテ自然農」をすすめていこうと思います!

完全に自然にまかせるのではなく
「自然に人がかかわる」ことで
自然も人も豊かになれると思います。

人は本来自然の一部のはずなのに
人間のおバカな行為によって自然は破壊され、
あらゆる生きものが危機に瀕し、
大きな災害を招き、それが結局、
わたしたち人間の生きにくい環境を作りつつあります。

だから、畑の野菜がもし虫に食べられたとしても、
この土地にいのちが宿り、
豊かになっていくのを楽しめるのなら
それもアリかな〜!

数々の生命たちは、
それぞれの生命のままに生きています。
食べて出し、食べて食べられ、産み生まれ、育ち育み、
死んで、休むことなく、絶えることなく、
自然界は変わっていきます。

ハルくんみたいに
農業が職業ではないからこそ、
言えるきれいゴトかもしれませんが・・・。

野草が生い茂り、
四季折々の虫や野鳥が遊びにきてくれる環境って
素敵だなぁと思います。

できる範囲の自然農を実践することで、
自然界に存在する
“いのち”が人為的に操作されることなく
“いのちの営み”を行うことができる環境が再生され、
本来の美しい豊かな自然を取り戻していけるのではないか。

そのプロセスを生活の場で目の当たりにすることができれば、
子どもたちにとっても、ストレス過多のわたしたち大人にも
癒しを与えてくれるだけでなく、
人間が自然に沿って生きていくための
大きな学びを得ることができるはずです。

自分の力で変えられないものは
静かに受け入れる心。
そして変えられるものは変える勇気が必要!

自然農も、人生も同じです。

わたしたちは生まれるべくして生まれ、
生きるべくして今日も生きています。
生命界すべて、先の生命が終わることに
次の生命が用意されていて常に重なっています。

できないのは、できなかったのが自然だから。
できたのは、できたのが自然だから。

2016年、
自然農を始めることで
「自然」「いのち」について
もっと考え、それを受け止めてみようと思います!

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