夫婦の呼称
夫、主人、旦那、亭主
妻、女房、嫁、家内、かみさん、奥さん
夫婦の呼び方はいろいろあって、
どれも微妙にニュアンスが違いますよね。
第三者の前で使う夫婦の呼び方、
あなたは他人に対して
配偶者をどう呼んでいますか?
またどう呼ばれていますか?
きちんとした場面では
自分の配偶者を「夫は・・」と呼び、
友達など親しい間柄では
「うちの旦那がさ〜」というように
うまく使い分けている人も多いですよね。
夫婦が対等な立場である現代社会において
一部の呼び方は今の時代に
そぐわないのではないかということで
SNSやニュースでも
しばしば話題になっています。
「主人」っていうのは
夫を立てた表現になる丁寧な言い方ですが
上下関係、主従関係を表し、
わたしが仕える人
わたしが養ってもらっている人
という意味を含む言葉です。
なんとなく
経済格差を思わせるニュアンスがあり、
自分のことを自分で決められる権利を
求める現代の女性には
避けられることも多いようです。
「旦那」は、古いインドの言葉
サンスクリット語が由来なんだそうです。
ダーナ(dana)=物やお金をくれる人
→檀那(布施をする人)
→旦那
家族にお金を持って帰ってくる家長を
旦那と呼ぶようになったそうです。
「嫁」っていうのは本来、
親が息子の配偶者を指すときに使う言葉なので
夫が妻を呼ぶときに使うのは
そもそもおかしい!
きっと男性たちは、
「嫁」という言葉に上下関係の意味を
込めているわけではないはずですが
本来の意味を考えると対等ではない感じがして
モヤモヤする女性も多いでしょう。
ちなみに嫁の対義語は
「婿」ですよ。(^◇^;)
たとえ、妻側の戸籍に夫が入ったとしても
「うちの婿がね〜」とは
あまり言わないですよね。
(ひいじいじ、ひいばあば世代は言うのかな)
次に「女房」の由来。
平安時代、身分の高い貴族は妻以外に
主人の食事などの身の回りの世話をする
使用人を屋敷に住まわせていました。
「使用人の女性」=「女房」
う〜ん、由来を知ってしまうと
やっぱり複雑な気持ちになりますね。
わたしはあなたの召使いじゃねーわ!!
って、声が聞こえてきそう。笑
「奥さん」は室町時代に、
奥の方の部屋に住まわせる妻に対し
敬意をこめて、奥方と呼ぶようになり、
それが奥さんと変化したそうです。
敬意をこめていただけるのは
とっても喜ばしいことですが、
現代女性は慎ましやかに
奥に引っ込んではいませんね。笑
前に出て堂々と主張していくわたしたちは、
「前さん」と呼ばれたほうが
正解かもしれません。
「家内」は
明治時代に男性は外で働き
女性は専業主婦として家を守ることから、
家の中にいる人=家内
になったそうです。
たとえ専業主婦であっても
子育て中で自由が利かなくても、
ママ友とランチに行ったり
ショッピングに出かけたり
「女性も人生を謳歌しよう!」
という風潮ですよね。
どの呼び方も
社会で定着している日本語だから
わざわざ深く掘り下げて
クレームつけなくても
カジュアルに受け止めちゃえば
いいだけのことでしょうけど
それぞれの捉え方の違いによる
難しさが感じられますね。
令和の時代に合った呼び名は
「パートナー」?
「相方」「ツレ」?
そんな呼び方もアリですかね。
でも、パートナーというと
ワケありっぽく聞こえます。
わたしはシングルマザーのまま
11人目を産んだとき
MARKのことを
「パートナーがね」
という伝え方をしていました。
だって実際ワケありだったから〜!!!(笑)
結婚した今は「ダンナさん」って
言うことが多いかな。
きちんとした場面では「夫」と
使い分けています。
そして、モヤモヤと
ずっと気になっていること・・・
わたしの夫は
妻のことを第三者に言うときに
「この人」
って言うんですよ!( ̄^ ̄)
「この人」って、どの人!
「この人」って、誰やねん!( ; ; )
夫からの〝この人〟呼ばわり。
距離を置かれているような
寂しい感覚を抱いてしまい
あまりいい気はしませんが
何年指摘しても改善されないままなので
諦めモードの今日この頃です。笑