受験直前！中学３年生「いのちの授業」

大阪市立住吉中学校３年生
いのちの授業に行ってきました。

今週はじめにブログで
「ママと赤ちゃん、妊婦さん、ご協力お願い！」
と呼びかけたところ、
ブログアップから、なんとものの数時間で
大人数の方々から「参加したい！」のご連絡をいただきました。
あまりにも多くのママたちが名乗りをあげてくださったので
お断りせざるを得ない状況になってしまい
申し訳ありませんでした。

そして今回ご協力いただいたみなさま、
生後たった１ヶ月の赤ちゃんから
1歳の赤ちゃんまで
寒いなか本当にありがとうございました！

こんなに小さな赤ちゃんを抱っこするなんて
そうそうできない体験です。
途中でうんちをしちゃった赤ちゃんのおしりを
嗅いでごらん〜って促され
「えー！」とか言いながらしぶしぶ鼻を近づけ、

あれ？
すっぱい臭いがする〜！

子どもたち大興奮！
かわいすぎて「ヤバイ」を連発。
いつもはクールな男子が、赤ちゃんを抱っこした途端
こんなにいい表情するなんてびっくりしたと、
担任の先生もおっしゃっていました。

素晴らしい体験をさせていただいた
参加者のみなさま、
そして今回、アシスタントとしてお手伝いくださった
「いのちのつながり授業」ボランティア団体
“はんどinはんど”のみなさまに心から感謝します！

総勢115名の中学３年生は
来週水曜日に私立高等学校の入学試験を控えています。
義務教育過程を終え、中学校を巣立っていく彼らのなかには
高校受験への不安とストレスから落ち着かず
「いのちの授業」どころじゃないわ！
という子もいるでしょうし、

異性との付き合い方、性に関するさまざまなことが
気になって気になって
１日中そんなことばかりが
頭から離れない子もいるでしょう。

彼氏、彼女がいる子も
わたしが中学生だった頃に比べれば
比較にならないほど増えている21世紀の
思春期の子どもたちです。

心と身体の成長に
バランスがうまく保てず戸惑っている子もいます。

「自分の存在なんてどうでもいい」
「愛され大切にされてきた実感などない」

自尊心の低い生徒もいます。

立派な大人になるために、もがき、
さまざまなことを考え
模索しながら「今」を生きています。

どんな境遇であっても
みんな同じ、かわいい15歳であることに変わりはなく
助けたり助けられたり
支えたり支えられたりしながら
人はみな、誰かに必要とされながら生きています。
生きてる価値のない人などいません。

いのちの尊さ、自分そして周りの人を大切にする心、
妊娠や人工中絶の現実、そしてそれが意味するもの・・

「好きだからする？」
それとも
「好きだからしない？」

「正しい知識を持っているからする？」
それとも
「正しい知識があるからこそしない？」

自分を守り
相手を守り
将来を守るために

セックスについて、避妊について、
性感染症の本当の恐ろしさについて

助産師として
わたしがこれまで出会ってきた実話を交え
話していきました。

保育園・幼稚園、小学校での
「いのちの授業」では
「自分が生まれてきたことは奇跡」
「お友達を大切にしよう」
「いのちは繋がっている」

自尊心啓発の内容を重視した授業をしていますが
中学校、高校では
基本的な自尊心啓発にプラスして
リアルな性教育的な側面の高度な話が入ってきます。

性感染症の恐ろしさについては子どもたち同様に
授業にご協力くださったママたちが
目からウロコだったようです。
大人でも知らなかったことばかりで
改めてママたちもまた、自分の身体を大切にする意味や
子宮がん検診などの定期健康診断の必要性を思い知ったと
感想をくださいました。

本物の赤ちゃんに触れ合い、
こわごわだっこしてくれた中学３年生の笑顔は
素敵でした。

この瞬間だけは受験のイライラも
どこかへ吹っ飛んで、講堂の空気が
ほんわかムードになりました。

赤ちゃんのパワーはすごいです。
たった数ヶ月しか生きていないのに
多感な15歳たちの心を一瞬にして
和やかなものに変えて見せてくれました！

これが、「いのちの力」なのです。
どんなに小さかろうと、どんなに短かろうと
人を元気にし、希望と勇気を与えてくれる偉大な力。
それが「いのち」なのです。

来週はわたしの母校である
小学校、中学校で『いのちの授業』です。
小学５年生、中学１年生を対象に
２校続けてハシゴします。

わたしの「いのち」のパワー、
子どもたちに伝わるといいなぁ〜。

はりきって行ってきます！