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2016.02.08

渡り廊下の屋根

3学期は「いのちの授業」だらけの季節です。

先週は中学3年生向けに、
今日は小学5年生と中学1年生に、
それぞれの発達段階に合わせた「いのちの授業」を行いました。

わたしの卒業した小学校。
わたしの卒業した中学校。

懐かしい母校。
出身中学校へは昨年度に引き続きの出張授業でしたが
出身小学校は、何年ぶり?!
卒業したのって、いつだ?

えーーーと・・・
30年前!!
ひゃ〜〜〜〜。

昭和の第二次ベビーブームに生まれたわたしの小学生時代、
小学校は児童数が多すぎてパンク寸前でした。
教室が足りなくなり、プレハブが建って、
3年生になるときに新館が完成。

旧館と新館を結ぶ渡り廊下が設置され、
雨でも濡れない長い屋根がその頭上に取り付けられました。

わたしは嬉しいことに新築の教室になりました。
下階の渡り廊下が見下ろせる3階の部屋。
当時、教室の窓からその渡り廊下を見下ろすと
廊下の上にずーっと長く連なった屋根が見えました。

それがなぜかやたらと魅力的だったんです。
あの屋根に、いつか登りたい!
自分の教室の窓から跳び移って、
渡り廊下の端から端まで、全速力で走りたいー!!!

3年生、4年生、5年生と、
ずっとその野望を諦めることなく
最上級生になりました。

あかん、このままでは卒業してしまう!

3年生からずっと憧れていたことを、
成し遂げないまま卒業するなんてありえませんでした。
密かに、1年越しで計画を練りました。
よし、やるなら卒業式の前日だ!!

そして不言実行。
男前なわたしはとうとう、卒業式前日に計画を
遂行してしまいました。

放課後。
教室から跳び降りる!
渡り廊下の屋根の上、疾走〜〜〜〜〜〜〜〜!

カンカンカンカンカン!!!
すごい金属音が響き渡る!

キャーーーー
快感ーーーーーーー!!!

で、校長室に呼ばれて

あなたみたいな子は
とてもじゃないけど中学校にはやれません!!

めっちゃ怒られましたが
もう〜幸せすぎて。(笑)

だって、屋根の上を疾走できたんですよ!
夢にまで見た壮大な計画を、わたしはとうとう
やり遂げたんですよ!!

子どもはみんな「いたずらっ子」ですよね。
赤ちゃんでも、ズリバイできるようになったら
途端にいたずらばっかりするようになります。

パパママが「やめて〜!」ということばかりしますよね。
お財布、スマホ、カード類、鍵、コンセントコード・・・
大事なものばかりカジカジかじります。

ティッシュを箱からぜーんぶ引き出して、
部屋中たいへんな事態にするのなんかは
その典型例。ママのお化粧道具も格好のいたずら対象ですよね。

モノの分別もわからない赤ちゃんだもん、
しかたがないよ〜と思いきや、
案外そうでもなかったりします。
ママがいたずらを見つけて「コラッ!」と声をかけると
赤ちゃんは「バレた!」とばかりに
ビクッ!身体を震わせ、こっちを振り向いたりします。

その反応ー!
明らかに「したらアカンことしてました」って顔やん〜。
知能犯やんー!

自分の周囲にあるものはすべて初めて手にしたものばかりだから、
それがいったいどういう構造になっているのかな?
何が入っているのかな?
これって食べられるのかな?

あれこれと研究しているのが「いたずら」なんですね。
こうして子どもはいたずらを繰り返しながら
好奇心を満たしながら、積極性や創造力を養い成長していくのですね。

赤ちゃんのいたずらは、その実態が彼らなりに納得できると
すぐ飽きてしまいます。
ついこないだまではテレビのリモコンばかり好きだったのに
最近はリモコンは見向きもせずに
ママの財布ばかり狙ってる!というように
次の、もっと高度な「いたずら」へと数ヶ月単位で移行していきます。

好奇心旺盛で、なんでもやってみたいタイプの子は
いたずらも盛んな傾向にあるそうです。
親としては「勘弁して〜」なことも多いでしょうけど、
創造力豊かな子にするためには、
子どもがやらかすさまざまな「いたずら」に
寛容なママであってほしいと思います。

わたしは、小学生のころは、本当にいろいろな「いたずら」をしました。
よその家の門や玄関についている呼鈴を押して逃げる、
通称「ピンポンダッシュ」。
停めてある自転車の鍵を片っ端から集めて歩いたこともあります。
友達と、駄菓子屋で10円の飴ちゃんの包み紙の内側に「あたり」と
書いてあるか「ハズレ」と書いてあるか
こっそり開いて確認してから買う!みたいな悪いこともしました。
(もう時効です、ごめんなさい!!)

好奇心を持てること。
探究心があること。

これらの創造力豊かな感性は、子どもばかりでなく
大人になってもとても大切だと思います。
積極性のある大人になるためのスタートは、
子どものころの「いたずら」にあるのかな、と思ったりします。

わたしの駄菓子屋さんの例はこっぴどく叱られるべき話だと
反省していますが、
ゴミ箱を散らかしたり、部屋中ティッシュ!などの「いたずら」は
大目に見てあげましょうね。
散らかしたら片付ければいいだけのことだし、
ティッシュはビニール袋にでも入れておけば、ちゃんと使えます。

小学生のときの「いたずらっ子」は
どんな大人になっているでしょうか。

いたずらっ子のその後を追う、というような研究統計は
見つかりませんが、
いたずらっ子だったわたしは人生をイキイキと送っています。
まぁ、細かいことを言えば
いろいろな悩みは抱えているけれど
総合的には、めっちゃ幸せかなー。

ごはんが食べれて、暖かいお布団で眠れて、
お風呂に入れて、洋服が着られて。

もうそれだけで十分です。

今日はいのちの授業で、担任の先生たちを
思いっきりイジってきました!
子どもたちの前で予定外にイジられた先生たちはタジタジ。

先生、いのちってなんだと思いますか?

先生、今後死ぬ予定ってありますか?

・・・え?
って、一瞬答えに詰まる質問ばっかり。

一生懸命答えようと赤面する先生、それを見て大喜びの子どもたち。
そんな姿を見るのがおもしろかったー!
(いえ、これももちろんまじめな「いのちの授業」の一貫なんですよ)

この年になっても相変わらず「いたずら」を楽しんでいるのは
いたずらっ子のあの頃があったからかもしれません。
それが、わたしの「いのちの授業」やセミナーの
ユーモアに結びついているのだと自己分析しています。

今日は30年ぶりに思い出の渡り廊下の屋根を
眺めることができ、とっても幸せな1日でした!

さすがに子どもたちの手前上
エエ大人が屋根の上の疾走は遠慮しましたが・・・

ちょっともったいなかったかな?( ̄▽ ̄)

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