雑草パワーを見習おう!
畑を始めてから、
目からウロコのできごとの連続です。
去年の夏、
近所の慣行農家さんから、
「雑草は、土壌の養分や水分、
光を横取りするから
ほっとくと野菜が育たん。
それに、害虫とか病原菌の宿主や越冬場所になったり
することもあるから、翌年になって
虫が大発生したり病気が蔓延する原因にもなる」
畑は雑草との戦いやで。
農家にとっては雑草は大敵や」
と聞かされていたので、
休みの日にはひたすら畑で雑草抜き。
抜いても抜いても、数日で元どおり。
いくらでも生えてくるたくましさに
イタチごっこやん〜!
農業の苦労を思い知ったのでした。
でも、最近は
雑草に対する気持ちが大きく変わりました。
雑草は畑の敵ではなく、
元気な土壌環境を作るための
一員なんじゃないか?
調べていくと
それぞれの雑草には
それぞれの役割があるということが
わかりました。
必要があるから、そこに生えているのです。
例えばその土壌が酸性なら、
酸を中和するための雑草が生えます。
そしてある程度土壌が改善され、豊かになると
その雑草は役目を終え、
他の雑草にリレーしていくそうです。
草を敵にして、全部とってしまうと
自然界に生きている虫たちにとっても、
食べるものがなくなるから
矛先が作物に向いてしまいます。
だから、虫のために食べる草を残しておいてあげる。
そうすることで野菜への虫の被害も
最小限に抑えることができるのだそうです!
雑草は土地を豊かにする味方なのですね。
放っておいても生えてくる草たちの仲間に
入れてもらう謙虚さで、野菜を植えていきます。
自然の営みをじゃましないことが
無敵な状態を作り出すのですね!
これは、子育てに通じるなー。
無理なトイレトレーニング
早期の離乳食
詰め込み式の習い事・・・
どんなことも子どもの成長ペースに合わせて
ゆっくりのんびり「自然の営みをじゃましない」で
進めていけばいいのですね。
「人よりゆっくりであること」ことを敵として、
慌てて子どもにさまざまなことを詰め込もうとするのは
雑草をむしり取っちゃうことと同じ。
子どもの持つ、伸びしろだらけの豊かな感性を
むしり取っちゃうのと同じです。
すると、子どもの心身の土壌環境が乱れます。
やせた土地に野菜は育たない・・・。
かえって大人の心配や仕事が増えるハメになる。
どんな苦行にも、強い身体と精神力を持つ人が
「まるで雑草みたいに」と例えられたりします。
でもよく考えてみると
植物は動物と違って
『過去の経験を引きずらない』
そういう生きものだと思います。
経験を蓄積しない雑草を見習って生きるとすれば、
どんな環境でも、踏まれてもむしり取られても
這い上がる「打たれ強さ」のスタンスではなく
実は
「いやなことは忘れちゃえー!」
が、雑草がわたしたちに教えてくれる
ことなのかもしれません。
子育てをしていると思う通りにならないことばかりで
「何度ダメでも頑張らなければ!」って肩肘張って
意気込んで自滅・・・ということがよくあるけど、
「あれー?もしかしてダメだった〜?」
ぐらいのおめでたい方向で
決して止まらずコツコツ進んでいく部分を見習うと
いいかもしれませんね。
物事って、だいたい力が抜けていたほうが
うまくいくし、案外そのほうが
頑張れちゃったりもすると思います。
畑をやっていると
雑草の繁殖力、生命力がどれだけ素晴らしいか
思い知らされます。
今まで、わざわざ雑草に意識を向けることなんか
ありませんでした。
でも最近は、道端に生えてる名もなき草が、
いったいどういう草なのか?
知りたくて、検索検索〜そればかりやってます^ ^
寒い季節は草花が息をひそめる時期ですが、
よーく見てみると、アスファルトの割れ目だったり、
道路脇だったり、いたるところから
緑が顔を覗かせています。
誰かに褒めてもらえるでもなく、
注目を浴びることもないのに、
ただひっそりと、なのに堂々と、
葉を太陽に向かって伸ばす雑草たちは
なんてタフなヤツなんでしょうか!
なかには小さな可憐な花を咲かせている雑草があったり、
どの植物もイキイキと自分を主張して生きています。
お花の鉢植えを作って、栄養剤を入れて育てても
枯らしてしまったりするのに、
名もなき植物たちは、ときには水にさえも恵まれない
過酷な環境でも、たくましく空を仰いでいるんです。
周りからどんなふうに見られても
脇目もふらず、ただ「生きよう!」という
軸がブレることがないところが
雑草のかっこいいところです。
抜かれても、刈られても、
めげることなく自分が伸びられる分だけを
淡々と伸ばす姿は、
実直というか、そのひたむきさに感動します。
見習いたいですよね。
忙しい毎日。
ちょっとだけ足のスピードをゆるめて、
あちこちでそよ風に揺れる雑草たちを
感じてみてください。
深呼吸をしてみると
ふと時間を忘れるぐらい、
なんだか心に違う世界が感じられます。
パワースポットは今や普通の女性誌でも
取り上げられる言葉です。
だけど、地球の息吹はどこでも感じられます。
アスファルトを割って咲き出る花が
パワーに溢れていなくて、何でしょう?
遠いパワースポットに行って
人にまみれて疲れ果てなくてもいいのです。
身近に、散歩の途中に地球のパワーは溢れています。
種という安全な中から勇気を出して
芽を出し太陽を浴びつつも、
人に踏まれ、犬におしっこをかけられても
それでも細かいことは一切気にもしない
ひたむきな雑草たち。
踏まれても蹴られても
そんなことは気にも留めず、サラリとスルー。
ま、そんなもんでしょ〜♪って
笑って立ち上がる、
ノーテンキであり、そして偉大なパワーを
雑草からいただいちゃいましょう!