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2016.05.17

マタニティマークつけてますか?

ばぶばぶには毎日
たくさんの妊婦さんが来院されます。

バッグの持ち手には、たいてい
『マタニティーマーク』のストラップが
ぶらさがっています。

柔らかなピンク色基調で
ママがかわいい赤ちゃんを抱きしめている
妊婦のシンボル、公的マタニティーマークは
わたしがはじめて出産した17年前には
まだ存在していませんでした。

2006年に
厚生労働省が作成したこのマークは、

「おなかに赤ちゃんがいます」

ということを
さりげなく世間にアピールすることができ、
まだおなかが目立たない妊娠初期、
つわりの時期などの妊婦さんへの
周囲の配慮を啓発することを目的としています。

仕事をしている妊婦さん。
つわり期の通勤ラッシュは本当に辛いと思います。

柔軟剤や香水、化粧品臭・・・
いろんな匂いが入り混じった満員電車は
匂いに敏感な妊婦には過酷です・・・!

職場までたどり着くことができずに
途中下車で駅のトイレに直行、
動けなくなり、そのまま家に帰ったことが
あるという体験談は珍しくありません。

かといって、

「わたしは妊婦です!」

背中に張り紙して
歩くわけにもいかないですしね。

そういう意味では
今年で11年目を迎えるマタニティーマークは
多くの交通機関、飲食店などで
啓発用ポスターが貼られるなど
昔に比べればずいぶん世間でも周知されるようになり
妊娠出産しやすい暖かい社会づくりのために
有効に活用されつつあると思います。

でも、最近
ママになる女性を助けるはずのマタニティーマークが
本来の目的を果たさず
つけていることで逆に嫌な思いをしたという
妊婦さんが増えているそうです。

電車の中で座っている席の前に
立っている女性がマタニティーマークをつけていたら、
それはイコール、

「妊婦に席を譲りなさい」

マタニティーマークがまるで

「この印籠が目に入らんか!」

人によっては
妊婦であることを誇示しているかのように
強制的、威圧的に感じられて
不快だということがあるようです。

厚生省の意図としては決して

「妊婦がいつだって優先ですよ!」

ということではなく

外出時の妊婦の急な体調不良など
不測の事態に適切な対応ができるように
社会が温かい目を向けましょう、
また、妊婦自身も、自分が妊婦であることを
周囲にわかりやすく示して
必要な場合には助けてもらってくださいね、

ということなのですが・・・。

妊婦さんだけじゃなく、
お年寄りや赤ちゃん、病気や障害などで
身体的な制限を受けることの多い人たちを保護し、
助けあう習慣はあくまでも
お互いの「善意」の支え合いです。

支える人の気持ちがなければ
成り立ちません。

だから、
協力してくれる人たちが笑顔で妊婦さんを
支えてくれるように
マタニティーマークをつける妊婦さん自身も
周囲に不快を与えないように配慮することが
大事だと思います。

妊娠中であっても、順調で元気であれば
できることは自分でする意識が大事。
「優先されるのが当たり前」という横柄な態度は
当然、周囲に不快感を与えることになります。

マタニティーマークにかかわる問題は
それを受け入れる周囲の人たちだけに
問題があるのではなく、
マークを活用する妊婦の心も持ち方にも
問題があると思います。

無理をして頑張りすぎる必要はありません。
支えてほしいときは素直に助けてもらう勇気と
感謝の気持ちを忘れず、
さりとて、元気な妊婦さんは、自立して責任のある
行動を心がけましょうね!

赤ちゃんが生まれたら、
もっとたいへんな目に合うことも多々あります。
子どもは公共の場でも容赦なく
泣きわめいたり暴れたりしますから。´д` ;

なので、その予行練習としても、
妊娠中から周囲の人に甘えすぎることなく
ときには自分自身で対処能力を鍛える努力も
しましょうね!

そして、
人から親切にしてもらったときは
心から感謝して、きちんとお礼を言えるように
なりましょう。

感謝の気持ちをちゃんと言葉にして
相手に伝えられることは、
もうすぐ生まれてくる子どもへの
あなたができる、しつけの最初の一歩になると思います。

賛否両論のマタニティーマーク、
その目的をしっかり周りに理解をしてもらうこと、
みんなが間違った使い方をしないこと、
そして周囲への感謝の気持ちを持つこと。

マタニティマークを通して、
妊婦さんだけでなくさまざまな人が支え合える社会に
なっていけるといいですね。

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