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2016.06.21

じぃじばぁばにお願い!〜孫に与える食べ物について〜

子どもはみんなかわいいけど、
わが子は別もの!
格別!

その反面、
責任を持って育てていく義務がある親は
わが子をただ「かわいい」と
猫っかわいがりするわけにも
いきません。

健やかに育ってほしい。
ママは純粋にそれだけを願って、

育児本を読んだり
ネットで検索したり
専門家にアドバイスをもらったり
みんな一生懸命に試行錯誤を繰り返しながら
子育てをされています。

「目の中に入れても痛くない」

ということわざがありますが、

月日が流れ、
“孫”となると、その愛おしさは
大きな責任を伴った種類のものから
無条件に
「ただ、ひたすらかわいい」
に変化していきます。

実家に遊びにいくと
じぃじ、ばぁばは、孫かわいさが嵩じて
ママが「やめてほしい」と思うことを
平気でやっちゃったりします。

例えば

赤ちゃんに靴下はいらないって
言ってるのに、「冷えてかわいそう」と
わざわざ履かせてくれたり

母乳でがんばろうとしているのに
頻回授乳を「足りてないんじゃない?」と
心ない言葉を口にして
無断でミルクを足しちゃったり

虫歯菌がうつるからやめてほしいって
お願いしても、ばぁばが使った同じお箸で
孫に離乳食を食べさせ、
挙げ句の果てには、
「今のママは神経質なんだから」
「昔はみんなこうして育ったのよ」という発言。

ほとほと困ってしまいますよね。

先日、
生後2ヶ月の赤ちゃんに豚汁を飲ませた
ばぁばの話を聞きました。

生後5ヶ月の赤ちゃんに
アイスクリームとプリンを
食べさせたじぃじがいらっしゃいました。

あ〜〜〜
やっちゃったのね・・・(T ^ T)

離乳食の始めどきとアレルギーに関しては
気にするママが増えています。
それは、昔のママに比べて神経質なのではなくて、
時代の流れとともに
医学は進歩していることや、各分野の研究が進んで
昔はわからなかったことがわかるようになり
科学的エビデンスのもとに
子育てが行われるようになったのが大きな要因だと思います。

また、昔は
環境汚染も今ほどではありませんでした。
PM2.5という言葉を普通に
聞くようになったのは最近ですよね。

アトピー性皮膚炎、
食物アレルギーの子が増えていることも
周知の事実です。

外食の機会の増加、
添加物の問題、コンビニの普及・・・
子どもを取り巻くさまざまな環境が
今と昔とではガラリと様変わりしました。

そして、みんなが頭を悩ますアレルギーの問題は
このような環境変化がもたらす
子どもの腸内環境と深い関係があることが
わかってきました。

生まれてしばらく、
母乳・ミルクしか飲んでいない赤ちゃんの腸内は、
ほとんど善玉菌しかいません。
彼らの腸内環境は、プレミアム級にキレイ!
赤ちゃんのうんちが大人みたいに臭くないのは
悪玉菌がほとんどいないからです。

離乳食が始まると
腸内にはだんだん悪玉菌が増えていきます。
すると、アレルゲンになる可能性のある食品の
タンパク質を分解できなくなり
これを異物と認識した免疫細胞が過剰防衛反応を起こします。
これがいわゆる「食物アレルギー」です。

昔は、
「生後2ヶ月から果汁」
「生後5ヶ月になったら離乳食開始」

早めの離乳食を勧める風潮でした。

かつての母子健康手帳の3〜4か月の頃の問診欄には
「薄めた果汁やスープを与えていますか?」
という項目がありましたが、
2008年4月以降に発行された母子手帳からは
この項目が削除されています。

『離乳準備食』の項目が消えて何年も経ったけど、
まだまだママたちには
厚生労働省が通達した『授乳・離乳の支援ガイド』の内容を
知られていない現実があります。

じぃじ、ばぁばからのテキトー情報ならば
まぁそこは、素人である立場上
もーしょうがないなぁ・・・で許せるんですけど、

子育て支援のプロのはずである
小児科医や保健師さん、栄養士さんから
「お白湯をあげてください」
「慣らしのための果汁が必要」など

えーーーー!!!(ー ー;)

な、情報を
4か月健診で聞かされて、
頭がこんがらがっておられるママにも
よく出会います。

離乳準備食がなぜ必要なのか?
昔の本にはこんなふうに書いてあります。

「おっぱいミルク以外の味に慣れるため」
「味覚音痴にしないため」
「ビタミンの補給のため」
「スプーンで食べる前の練習」

ほぉ〜〜〜〜
なるほどー

一見納得してしまいそうな
理由付けがなされていますが、
これは「昔の粗悪な粉ミルク」が前提での
お話なのです。

戦後。
「母乳育児は野蛮。
オシャレなマダムはミルクで育児♪」
そんな時代がありました。

当時のミルクは牛乳を粉末にしたようなもので
ミネラルとたんぱく質が多すぎて、
赤ちゃんの未熟な身体に負担をかけました。

例えば、わたしたちは外食をすると
やたらと喉が乾く、ということがありますよね。
過剰な塩分や化学調味料など
体内で中和、処理するためには、
たくさんの水分摂取が必要だからです。

赤ちゃんも、
未熟な身体に負担をかける
昔の粉ミルクの成分を処理するには、
水分の摂取が必要でした。
それで、湯ざましや薄めたお茶をあげるということが
勧められたのですね。

また、昔は母乳と同じ量のビタミンCを
粉ミルクに添加する技術がなかったので
粉ミルクに不足するビタミンCを補足する目的で
早期の果汁摂取!が必須だったんです。

技術は進歩し、
最近の粉ミルクは限りなく母乳の成分に近いです。
なので、今の時代の赤ちゃんには
お白湯も果汁も必要ないですよね!

そして当然、
母乳育児をされている方に関しては、
母乳がパーフェクトですから。
最低でも、生後半年までは
おっぱい以外は与えないでくださいね。

「離乳食の開始は急がない」
「早くても生後半年以降、赤ちゃんの様子を見ながら」

それが
今のスタンダードです。

腸内環境だけではなく、
まだ十分に発達していない消化機能も食物アレルギーの原因です。
早くから離乳食を始めると、
消化機能が追いつかずに食物アレルギーを発症しやすくなります。
消化機能の発達に合わせ、離乳食による腸内環境の変化も
考慮に入れて慎重に進めていくのが一般的です。

何が正しいのか、何がより望ましいのか、
取捨選択する眼力をママ自身が養っていくことが
大事だと思います。
科学的な見地から正しく判断して
根拠のない昔の間違ったやり方は笑顔で訂正!
じいじ、ばぁばとうまく付き合うことのできる
賢いママであってほしいと思います。

離乳食を早くスタートしても
赤ちゃんの発達が早くなるわけではありません。
仮に早くスタートするならアレルギーを誘発しないか
慎重に見ていく必要があること、
忘れないでくださいね。

じぃじ、ばぁばは
赤ちゃんに早く何かを与えたくて仕方ないかもしれません。
世の中は、大人にとって美味しいものばかりだし、
目の中に入れても痛くない孫に、
喜んでもらいたくてたまりません。
そこに悪気なんてないんですよね。
ただ、深い愛があるだけ。

そのような祖父母の優しい気持ちも汲み取りつつ
実家に行ったときには
離乳食として与えるものや、
虫歯予防ということは重要な課題になるのだという
現代の子育てについて
凛として説明する勇気を持ちましょう!

虫歯は感染です。
大人のお箸や口移しで食べさせないように、
重々念押ししましょうね。

でも、なかには
ママがよそ見してる隙を狙って
孫になにかを食べさせようとするじぃじばぁばがおられます。
まずアレルギー予防として、
月齢が低いということは
いくら体重がしっかり増えていたとしても、
内臓機能は未熟で、見た目と中身は
比例しないことを
しっかりと強調して説明してください。

「一口だけなら大丈夫でしょ」
「だって喜んで食べたよ?」

いえいえ、その一口が
たいへんな事態を引き起こすことに
繋がるケースがあるのです。
何か起こってからでは後の祭り。
誰が責任をとるの?って話になります。
嫁と義実家の関係が修復できなくなってからでは
遅いですからね。

じぃじばぁばが赤ちゃんに何かを与えたいときは
自己判断で行わず
ママに聞いてOKをもらってから
動くのが鉄則です。

もちろん、ママが頼んだものを
頼んだカタチで食べさせてくれた時は

「ありがとう」

と感謝の言葉を
忘れないようにしましょうね。

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