ちぎりパン

赤ちゃんは
日ごとに成長していきます。

大人だと
体重１kg程度の増減は誤差の範囲。
たいしてなにも変わらないですが、

赤ちゃんの出生時の身長は
せいぜい50cmぐらいなので、
2500gの赤ちゃんと3500gの赤ちゃんでは
見た目にもずいぶん差があります。

2500gで生まれても
その子の持って生まれた資質や
両親から受け継いだ遺伝的要素によって
１ヶ月健診の頃には5000g突破、

満腹中枢の未熟な生後３〜４ヶ月までは
脅威のペースでぐんぐん大きくなり
４ヶ月健診では8000g突破！！
アッパレ横綱！
というツワモノもいらっしゃいます。

平均的には
４ヶ月健診では出生時の体重の
２倍ぐらいになる子が多いのですが、

体重増加は個人差が大きく
のんびり成長するスマートな赤ちゃんも
もちろんいらっしゃいます。

でも、それはそれでいいんです。
おしっこがちゃんと出ていて
月齢に見合った発達（首の据わり、寝返り、目の輝きなど）
があれば、体重増加ペースは個性ととらえてもらって大丈夫。
さすがに減ったら問題ですが
ジワジワでも右上がりに増えているのならOKです。

スレンダー赤ちゃんもいるけれど、
多くの赤ちゃんが
プクプクになっていくのは
どうしてでしょうか。

頭の大きさに対して
腕が短くて、
二の腕から手首まで全部同じ太さ！
おなかはぽっこり
首はお肉に埋もれて「どこいったんでしょう？」
ほっぺはまんまる
膝や肘にさえ、お肉がついて
転がしたらどこまでも
転がっていきそう。
そのすべての風貌が笑えますよね。

アンバランスだからこそ
どこかヌケてるからこそ
かわいいのですが、

これは
大人に有効にお世話をしてもらうための
赤ちゃんの本能的、遺伝子的な
したたかな戦略なのだという説があります。

わたしたち「人」は、
柔らかくすべすべしていてぷくぷく丸いものを
「かわいい」と感じ、癒されます。

もしも赤ちゃんが
かわいくなかったら
誰もお世話をしてくれないかもしれないから
彼らは生き延びるために
意図的に周囲に
「かわいい」「守ってあげたい」と
思わせるような容姿を備えたのだそうな。

赤ちゃんがぷくぷくになるのは、
一人ではなにもできず大人に100%依存して
生きていかなければならない期間を
うまく乗り切るための、
生物として仕組まれた絶対的な
したたかなプログラムなのです。

あの清純無垢なピュアな瞳で
じっと見つめられたら
キュンキュンします。
なんてかわいらしいんだろうか・・・
ため息が出ます。
心拍もゆっくりに整う気がしまう。

でも・・・
目が合うとニコっと笑ってくれるのさえ
すべて戦略だったとしたら？

赤ちゃんはなんにも考えていなさそうで、
大人なんか思うツボだ、ちょろいな！と
実は影で大人を器用に操って
ニヤリとあざ笑っているのでは？！

と考えると
ちょっと怖いかも・・・・

・・・いやいやいや！
深く考えるのはやめておきましょう！

単純に、
赤ちゃんはただただ
みんなに愛されるために
かわいいのです。
うん、それでいい。

ところで赤ちゃんの太り方っていうのは
独特ですよね。
乳児期のぷくぷくは幼児期以降の肥満とは
まったく違います。

肌にパーンと張りがあって、
みずみずしくて、
皮膚の下は脂肪と水分がメインだから
手足は輪っかをはめたように
「くびれ」がたくさんできます。

まだ筋肉がほとんどついていないことが
赤ちゃん特有のぷくぷく感を作る理由です。

触ると

むちむちー！
ふわふわー！
すべすべー！

それでいて「くびれ」の中は
蒸れてめっちゃ臭い〜〜〜！
臭いってわかっているのに、
つい嗅いでしまうのはなぜだろうー。
あの臭いはなぜか癖になるっていうママは
珍しくありませんね（笑）

赤ちゃんは、いつまでも触っていたくなる食感・・・
いえ、触感。
もうほんと、癒されます〜。

太ももにできる「くびれ」の数が１本なら
次に生まれてくる子は男の子で
２本なら女の子、という迷信も
あったりしますよね。

腕は、もはや
肩から手首まで幾重にも「くびれ」だらけ。
あなたの関節どこですか？
どこで曲がるんですか？

な、状態です。

赤ちゃんの「くびれ」だらけの腕を
「ボンレスハム」「輪ゴム」などと表現しますが、
よく耳にする例えが「ちぎりパン」です。

よくコンビニなどで売っている『ちぎりパン』。
ちぎって食べやすいように
切り込みがついている細長いパンです。

そんなちぎりパン、
赤ちゃんの腕と並べると
そっくりすぎておもしろい！！

ばぶばぶに通院中のいっちゃん。
彼女の腕は最強にちぎりパンです。

いっちゃんのパパが
おもしろ画像を見せてくれました。

絶句しました！！

どっちがちぎりパンで
どっちがいっちゃんの腕か
わからへんかった〜！！

切り込み（くびれ）の間隔まで
そっくりそのまま。
なんておいしそうなんでしょうか。
かぶりつきたい衝動にかられます。

ちぎりパンの中には
チョコクリームが入っていたりしますが、
いっちゃんのちぎりパンの中には
何が入っているのかなー？

完全母乳でぷくぷく育ったいっちゃん。
中身はやっぱり、
ミルククリーム？！

乳児期も後半に差し掛かり
ズリバイが始まり
つかまり立ちを始めたいっちゃんです。
だんだん筋肉がついてきて
ちぎりパンがスナックパンに
スッとスマートに変化していくのだと思うと
寂しくてたまりません。

もう大きくならなくていいよ、
いっちゃん。

ちぎりパンよ、永遠なれ！！！