靴下、脱ぐ!
古民家ばぶばぶは、癒しの空間。
縁側に面した日本庭園に
飛んでくる小鳥たちのさえずり、
そよそよと初夏の風に揺れる新緑と
軒下のアンティーク風鈴の音色・・・
木造家屋の濃茶のひんやり涼やかな
天然木のフローリング。
蒼色の琉球畳のコントラスト・・・
どれをとっても
機密性と機能性に優れた
現代の一般的住環境とは一風異なる
日本の古きよき趣ある空間。
それが助産院ばぶばぶです。
こういう空間になぜか
心がホッとするのは
日本人のDNAゆえでしょうか。
来院した子どもたちは
まっさきに玄関先で
靴下を脱ぎ捨てます(笑)
ひんやりしたフローリングが
気持ちいいのかな。
フカフカのクッションが敷いてある場所
あえてそこを避けて、
固く冷たいフローリングの上や
畳の上でゴロゴロと寝転がって遊んでいます。
子どもって、靴下が嫌いですよね。
新陳代謝が活発で
身体の末端、すなわち、
手のひらや足の裏で体温調節をしている彼らは、
靴下で足を覆っていると
熱がこもってしまうからです。
でも、子どもだけじゃなく
大人でも、
靴下が嫌いだという人、けっこういます。
さすがに真冬は
代謝の悪いわたしたち大人は
「冷えるから」という理由で
靴下3枚重ねばき、なんてこともありますが
そういう理由でもない限りは
わたしも、家に帰ったらまず
靴下を脱ぎ捨てちゃう派です。
パンストなんぞ
最高級に嫌いです!
でも冬のタイツは許せる・・・
この差はなんなんでしょうかね?( ? _ ? )
実はわたしは
既成の靴がほとんど合わない、
甲高幅広のややこしい足の持ち主なんです。
足と靴のプロ、シューフィッターさんに
足のサイズを細かく計測してもらったことがありますが、
なんと、足幅が5Eなんだって!!!
ここまでの幅広さんは
かなり珍しいレベルだと言われました。
だからこそ、陸上競技をやっていた時代には
深く刻まれた土踏まずのバネと
がっつり開いた足指で地面を捉え、
力強く蹴ることができ、
体幹のバランスがよかったのかも・・・?
などと思ったりもしますが、
とにかく自分の足にぴったり合った靴というものに
出会ったことがありません。
特注すればいいやん
って話ですが、
そこまでするのもな〜・・・
で、多少無理して合わない靴を履いているから
よけいにそう感じるのでしょうか、
可能であればずっと裸足でいたい!
だから家に帰ったら
速攻で脱いじゃいます。
仕事でも、遊びでも、
外に出かけて家に帰ってきたときの安心感、開放感。
自宅では靴下を脱ぐ!
それこそが一番の理由です。
でも、そんなふうに自分が習慣としていることは、
当たり前のように思えて
やはりいろんな意見の人がいるはず。
そこで、ばぶばぶに来院されるママたちに
どんなものかと聞いてみました。
結果は、わたしと同じように、
すぐに靴下を脱ぐという人が大半でした。
脱ぐ以前に、夏は基本的に靴下は履かないで
過ごしているという人も多かったです。
すぐに脱ぐ派の理由はというと、
「汗をかくから、ムレて気持ち悪い」
というものが多数。
ほかの理由としては、
わたしと同じように「開放感」と
答える人が多かったです。
靴下を脱ぐことで、
オンからオフへ切り替わるって感じですね。
家に帰ってきた〜という、
気持ちの切り替え的な意味では、
きっと、スーツ姿の男性たちが
ネクタイを首から取り去るのに近いかもしれませんね。
友人の家などに行った場合、
部屋にあがるのに靴下を脱ぎたくなるか?
というと、
必ずしもそういうわけでもないですよね。
そこはやはり、自分の中ではオフの空間ではなく
オンの空間だからでしょうか。
よそのお家では
靴下を履いて上がるのが礼儀かな?
とも思います。
靴はしょっちゅう洗うものでもないし、
足の裏は身体のなかでも
決してキレイな場所ではないはず。
なので、
汗をかいて蒸れて靴下が汚くなっていたら
そのまま家に上がるのは
かえって不潔で失礼?
と思ったりもして・・・。
新生児訪問でいろんなご家庭に訪問する仕事を
していた頃には、素足で各ご家庭に
上がらせてもらうことはせず、
真夏でもちゃんと靴下を履くようにしていました。
もっとも礼儀正しいのは
新品の靴下を持参して行って
訪問先の玄関先で清潔なものに
履き替えることなのかなー。
ちなみに、ばぶばぶには
ユニークなママがいます。
日本人のDNAを潜在的に刺激する
ばぶばぶの異空間が
彼女を無意識行動に走らせるのか?
「はい、ではここに仰向けになって
おっぱい出してくださいね〜」
の段階になって
なぜかいつも
おもむろに靴下を脱ぎ始めるんです。
完全に、無意識行動。
「・・・あ、またや!
なんでここに来ると
靴下脱いでしまうんやろ?
いつも間違える〜
産後でボケてるんかな?」
本人、首をかしげて苦笑です。
まぁそれだけ
ばぶばぶがリラックス空間ってこと
でしょうか。
ここに来ると気持ちがオンからオフになるのなら
そんな嬉しいことはありません!
ありがたや〜
ありがたや〜