そっかそっか^ ^
「よその子がいけないことをしたときに
叱っていいのか迷う。
その子の親の目もあるし
どう注意していいか困ってしまう」
そうだよねー
子育ての価値観って
人によって本当にさまざまです。
自分の子なら思うままに叱ったり
抱きしめたりできるけど
他人の子だとそう単純にはいきません。
昔は近所のおばちゃんやおじちゃんに
遠慮なく叱られたりしたものです。
地域みんなで
ご近所総出で
子育てしていこう!
そんな風潮が
日本の古き良き
子育てだったのかもしれませんね。
それがいつしか核家族化とともに
「人に迷惑をかけてはいけない」
と教育されたことで
子育ても、産んだ張本人が
一人で責任を負ってしなくていけないような、
周りの声を拒絶して受け入れないような
そんな現代の子育て事情になって
いきました。
さまざま異なる育児観の大人たちに
囲まれて育つ子どもは
「世の中にはいろんな人が
いるんやな〜」と学べただろうし、
親もまた、自分ひとりだけで
悩みを抱え込まずに済むので
現代に比べたらずっと
子育てがしやすい時代だったのでは
ないかと思います。
今みたいにネットや育児雑誌など
情報がなかったので
きっと昔のママは
親としての『直感』だったり
『感覚』に身を委ねながら
年長者の年の功のアドバイスを参考にしつつ
子どもに向き合っていたことでしょう。
でも今は
情報過多の時代です。
何が子育てに大切なのか?
本当に必要なことは何なのか?
理想論ばかり目で追ってしまうと
子育ての本質が見えなくなってしまいます。
昔も今も、
子どもが健康にスクスク育って欲しいという親の願いは、
不動のものです。
子どもへの想いが強いからこそ
情報に翻弄されてしまうのですよね。
そこには「愛」が溢れています。
「男の子の育て方」
というような書籍があったり、
「離乳食の進め方」という
マニュアル本があったり。
わからないことはネットで簡単に
調べることのできる
便利な世の中になったけど、
本来はそんなものに頼らなくたって
試行錯誤、経験値をあげながら
本能的感覚を磨いていけば
子どもは健全に育っていくはずです。
あれがいい、
こうすればいい、
そうあるべき、
これが心理学に基づく方法である、
などなど・・・
難しく考えはじめたら
頭がこんがらがって
ワケがわからなくなってきそうです。
なのでわたしは基本的に
さまざまな情報に影響されることなく
自分の直感を大切にしながら
子どもたちに向き合う
スタンスを通して
子育てをしてきました。
そのなかで、
わが子と過ごす親に許される
最大の『ラッキー』は
『誰に遠慮することなく
誰よりも密度高く
子どもを抱きしめることができる』
ことじゃないかと思っています。
嫌なこと、痛いこと、つらいこと、我慢できないこと・・・
心が落ちこむできごとに遭遇した子どもは、
親に対して情けない表情を隠すことなく露呈し、
泣きじゃくりますよね。
そんなときは、
子どもが泣いている原因を解釈したりせず、
ただ、子供を抱きあげればいいと思います。
「そっか、悲しいんやね」
「そっか、イヤやねんな」
「そっか、痛かったんやな」
ただ抱きしめてあげればOK!
小さい頃は、
ヒョイと抱き上げればいいけど
成長してくると
重くて持ち上がらなくなってきます(笑)
うちの子たち、
小学校3年生、2年生でも
「そっか」をやるのですが、
座った状態で
ママの膝の上に子どもを乗せて
両足でママの胴を挟んでもらって
手はママの背中に回させます。
ただ抱っこするよりも
密着度の高いこの姿勢、
子どものグズりについイラっとしてしまう
ママの冷静さを取り戻させてくれるのに
持ってこいの姿勢なんです。
そして、しばらくの間、
子どもの背中をママの手のひらで
優しくトントンとしてあげながら、
「そっかそっか」言いながら過ごしていると、
やがて、
子どもの心は穏やかさを取り戻し、
泣く原因となったことへの執着も
薄らいでいきます。
このとき、
その状況の原因や問題を
解決しようとする必要はありません。
「そっか」の対処法を取った時点で、
ママは「子どもが主張する問題」を解決することから
開放されているのだと思います^ ^
せっかく「子どもの主張する問題」を
解決する義務的なことから開放されているのに、
わざわざ蒸し返すのは、
ママの感情を子どもに押し付けて、
その場だけを収拾させて終わることに
なってしまいがちになります。
そうすると子どもの心には、
イヤな気持ちが
残ったままになってしまうんじゃないかなぁ?
そうなってしまわないように、
ただ「そっか」と
抱きしめてあげるだけでいい!
と、10人の子育て経験から
わたしは学びました。
あれこれ考えて「何かの問題を解決しないといけない」
という思考から開放され、
ただ、子どもを抱きしめてあげているだけって
実に単純!
そしてかなり楽です〜。
子どもが嬉しそうなときは
「どんないいコトがあったのかな?」
ということに意識を向け、
その良し悪しを評価することはせず、
子どもの表情を見て、その喜びを感じてあげて下さいね。
そして、もちろん
嬉しいときも
「よかったねー!」と
抱きしめてあげてください。
子どもが悲しんできるとき、
ただ抱きしめるだけで
穏やかな状態を取り戻していく
子どもの感情の変化を感じていると、
不思議なことに、ママ自身の気持ちも
何だか安らかな気持ちになっていきますよ^ ^
ママの胸の中で穏やかさを取り戻していく
子どもを感じていると、
やっぱり、安らかな気持ちになってきます。
何でもないときでも、
子どもを抱きしめてみて下さい。
ただ、それだけのことで
親子ともにとってもハッピーな気分になります。
いろんな育児観、育児論はあるけれど、
あんまりしつけや教育のことばかりを考えすぎないで、
ママだからこそに与えられた、
「誰に遠慮することなく
好きなだけ子どもを抱きしめられる!」
この権利を十分に行使しないと、大損だと思いますよ。
どんなときでも、
もっともっとたくさん
子どもを抱きしめてみませんか?