保活〜早生まれは損!!
秋は“保育園活動”の季節です。
わたしが1人目を産んだ18年前は、
保育園に入れるかどうかは
希望する園の園長先生にいかに直談判して
熱意を伝えるか、が決め手でした。
市会議員など地域の政治家さんのツテを使って
特別枠で保育園に入れてもらう、
というパターンも
多かったように思います。
保育園入園はたいへんとはいえ、
「まぁなんとかなるでしょー」
気楽なものでした。
月日は流れ、今の世では
「保育園は入りづらい」どころか、
「入れない」という現実に直面します。
昔みたいに
「なんとかなるでしょー」とのんきに構えていると
地獄を見ることになります。
「なんとかならない」
想像以上に厳しい保活の現実に、
第一子のママたちは慌てふためきます。
たまたま4月〜9月に生まれた子は
まだいいんです。
本当にたいへんなのは
10月以降に生まれた子たち。
なかでもさらに深刻なのは
1月〜4月1日生まれの早生まれちゃん。
認可保育園の入園は
4月入園が基本となります。
次年度の保育園申し込み締め切りは、
ほとんどの自治体で前年度の秋。
途中入園の希望は前月締め切りですが、
募集人数の多い4月以外の途中入園は、
ほぼ無理だと思っておいたほうが無難です。
例えば大阪市の多くの認可保育園では
4月一斉入園で、しかも4月時点
生後6ヶ月以降でなければ入園することができません。
なので、10月生まれだと、
来年4月1日時点では
ぎりぎり生後6ヶ月に満たず・・・。
0歳児入園資格がない!!
あと1年待たなければいけない!
ということになるんです。
早生まれの赤ちゃんなど、
入園申し込みの時期はまだママのおなかの中ですから
0歳入園の申込みにはまったく間に合いません。
0歳で入園希望を出せないということは、
待機児童のカウントにも含まれません。
結果、もう1年待って、1歳児で応募をするわけですが、
0歳入園から継続する方がほとんどのため、
そのままスライドされ、1歳児入園の枠はさらに狭き門となり、
ほぼ不可能に近い数字となります。
0歳児枠が9名、1歳児枠が10名だとすると、残枠が1名。
転園する人が出たとしても狭き門。
1名の枠を大勢で競うわけです。
そんなところに入れる気、しません〜。(ー ー;)
0歳で希望を出せれば
「1年待機児童だった」というプラス加点の点数がつき、
1歳入園申し込みが有利になり、
加点のない早生まれは
入園の空きが回ってきません。
早生まれは0歳だけでなく、
1歳でも保育園内定がもらえない確率が高くなるわけです。
なので、早生まれ赤ちゃんのママたちは
認可保育園への入園が難しいことを知ると
不本意にも育児休業を早めに切り上げて
赤ちゃんを高額な保育費用のかかる
認可外保育園に預けて
0歳から復帰して働き始め、
認可保育園入園のための加点操作をすることさえ
あるのが実情です。
仕事を続けていくためには、そうするしかないんです。
本当は、子どもが1歳までは仕事を休んで
一緒にいたいと考えるママが
たくさんいるのに・・・
どないなっとんねん〜〜〜!
初めての妊娠では
そんな理不尽な保育園の実情など
知らなくて当たり前。
「子どもは授かりもの」だから
自然なタイミングで妊娠し、出産しますよね。
それが偶然
「早生まれ」で生まれてきてしまったら
いざ、仕事復帰しようと
保活の蓋を開けてみれば
すでに大きなハンデを背負っていて
・・・え?
どーゆうこと?!
となってしまいます。
第一子の保活で苦労したママたちは、
第二子以降は、子どもを授かる前から
産まれるタイミングを考えて
子作りすることもあるようです。
早生まれになったが最後、
認可保育園の道は、かなり険しいものとなること
身にしみて知っているからこそ・・・
早生まれにならないように子づくりをする!
産むなら4月〜9月!!!
だなんて。
ふざけんなー!
バカヤロー!
そんな不自然な話があるかぁぁ〜〜〜〜〜!!
そんな背景を受け
今年8月末
厚生労働省は待機児童を減らすため、
認可保育園に「予約制度」を導入することを決めました。
予約制度が取り入れられると
生まれる前に申し込み予約ができるので、
生まれ月にかかわらず、年度途中で
入園できる仕組みとなります。
わたしは来月はじめに出産を控えていますが、
この予約制度を利用して
先日早々と、上の子たちが通っている認可保育園の
入園申し込みをしてきました。
予約申し込みができることは
働くママにとっては画期的に助かることだけど、
まだ生まれてもいないのに、
保活をしなければいけない現状・・・
書類の記入をしていて
なんともいえない違和感を感じました。
女性たちが安心して
自然に背くことなく
子どもを産み、社会復帰できる世の中に
なりますように。
強く希望します!!!