来たか!マタニティーブルーズ
マタニティーブルーズは、
「マタニティー」という言葉がついているので
妊娠中の気分の落ち込みや
情緒不安定を指すのかな?と思いきや、
実は妊娠中のことではなく、
産後に襲ってくる
コントロールの利かない感情の起伏を言います。
もろもろの書籍には、
『出産後すぐから産後2〜3ヶ月頃までにみられる
一過性の気分と体調の変化。
ホルモンの激変が原因』
と、説明されています。
「ホルモンの変化」って
結局のところ、いったい何なんでしょうね?
抽象的でよくわからないですね。
そこでもっとわかりやすく
マタニティーブルーズを説明してみましょう。
産まれたばかりの赤ちゃんは言葉が話せません。
すべての要求を「泣く」ということで
ママに伝えようとします。
おなかが空いた
だっこしてほしい
おむつを替えて欲しい
全部「泣く」ことで表現します。
でも、出産したからといってママは、
いきなりわが子の要求を敏感に
感じ取れるわけではないですよね。
少なくともわたしは、
先日産まれた11人目の赤ちゃんでさえ、
その泣き声で、要求を聞き分ける術は
持ち合わせておりません。
正直、さーっぱりわからん!(^^;;
これだけ産んでいても、そんな残念な結果なので、
説得力に欠けるかもしれませんが、
産後のママは感受性が豊かになることで
赤ちゃんの要求を理解しようと変化していくんです。
そのために五感が研ぎ澄まされ、
マタニティーブルーズが起こるのですね。
ですから、産後なぜか心がグラグラになり、
意味不明の情緒不安定に陥ったとしても、
その症状は悪いことではなく、不思議なことでもなく、
むしろ、身体の変化とともに心も変化しママになっていく、
素晴らしい過程なのだと前向きにとらえてみましょう。
そう考えれば情緒不安定な自分、
変化している自分は、
母性のかたまりだってことですよね!
「自分に限って関係ない」
と思い込んでいると痛い目に合います。
産後に涙もろくなったり、気分がふさいだりといった情緒不安定、
食欲の低下や不眠などの体調の変化などの症状は、
80%以上のママが経験するのですから。
いざ自分に降り掛かったときに、
それらの変化をうまく受け入れることができずに
パニックになるママもいらっしゃいます。
慣れない育児で睡眠不足になり、
気持ちが張りつめている状況のなか、
ささいなことで不安になったり憂うつな気分になったり。
自分でも、
何が悲しいのか、なんで泣けてくるのか、よくわからない。
うまく言葉で説明できない初めて経験する感覚。
コントロールの利かない感情の不安定さは
とめどない不安と自己嫌悪を呼んできます。
自分がおかしくなってしまったのではないか?と
おっぱいをあげながら意味もなく涙する
産後1ヶ月ぐらいまでのママたちが
ばぶばぶにはたくさん来られます。
じゃあ、すでに育児経験者である
2人目、3人目の出産後ならどうなのか?
出産回数を重ねていくごとに
マタニティーブルーズは起きにくくなるのか?
というと。
なんとわたしは過去10回の産後、
毎回マタニティーブルーズを経験しました。
いつもだいたい産後2週間目を越えたころ、
ヤツは背後から静かにやってきます・・・。
さすがに毎度のことなので、
あ〜ちょっと来てるかも・・・
客観的自己分析はできるけど、
残念なことに
それを対策につなげられないんです!!
このイライラ、モヤモヤ、ザワザワ、
どうしてくれようかーーーっっっ!
どうにもならん〜〜〜〜〜!!
これでは分析したところで
意味ない感じですね。(笑)
わたしは今日で産後19日目。
ばぶばぶで仕事してるときは
ONモードのスイッチが入っているからか、
とくに気持ちが沈むことはありません。
むしろ産前よりパワーアップしています。
ええ感じやな〜♪
ヤセ我慢ではなく、身体はかなり元気です!
ママたちと話していると
エネルギーをもらえるので
マタニティーブルーズも吹っ飛びそう!
今度こそ、このまま
心身ともに調子よく行けそうな気がしていました。
しかーし!
ヤツは気配を消しながら
密かにわたしに忍び寄っていたようです。
昨日、仕事帰りにパートナーが
パンをたくさん買ってきてくれました。
メロンパンとか、くるみパンとか、メープルパンとか、
甘すぎないチョイ甘系のパンが食べたいって
数日前から言ってたのに・・・
彼が買ってきたのはおかずパンばかり。
パン大好きなわたしのために、という
彼の気持ちはよくわかっているんだけど、
んーーーーーーー
違うって〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!
しかも、授乳してるから
喉が乾くって言ってるのに
パンだけで、飲み物はナシ。
んーーーーーーーー
なんでやねん〜〜〜〜〜!!!!
なんか無性に悲しくなってきて
涙ボロボロとまらなくなりました。
そして夜、
名誉挽回と思ったのか
「コンビニで何かおいしい飲み物でも
買ってきてあげるね」
甘いものが食べたかった!って
あれだけ泣いて訴えたから、
気を利かせてドリンクと一緒にシュークリームでも
買ってくるかなーと
ほのかな期待を抱きながら彼の帰りを待ちました。
コンビニの袋から出てきたのは、
ポテチ2袋。
「どっちがいい?」
・・・って、なんやねん!!
ネギ塩と青のりって!!!!!
甘いのがいいってゆーたやろ!
このタイミングで、なんでポテチやねん!
幻滅や!!!!
もうそこから、気持ちが落ちてしまい
朝まで喋る気にもなれませんでした。
たかがパン。
たかがポテチ。
なのにこれほどまでに人生のどん底気分。
これってどう考えても正常な思考回路じゃないですね。
完ぺき、マタニティーブルーズやん〜。
でも、
ブルーが押し寄せても、母性がないとかママ失格だとか、
自分自身を責める必要はありません。
「なんでも完全にしよう」と思わないことが大切。
また、不安定な気持ちは一人で抱え込んでしまわずに
周囲の人に聞いてもらうようにしましょう。
経験を積み重ねていくことで、
いずれ必ず育児にも慣れ、赤ちゃんの首が据わる
産後3か月頃になると自然に自信が湧いてきて、
マタニティーブルーズから立ち直る日が来ます。
慌てず、その時期が来ることを待ちましょう!
11回目のマタニティーブルーズ。
パートナーは、今日はちゃんと
チョイ甘のパンと飲み物をセットで
準備してくれました♪