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2016.11.21

土を作る!

日曜日。
軽トラックをレンタルしてきて
軍手に長靴姿で山に入りました。

山・・・っていっても
家の近所、一面が山なので(笑)
ほんの車で5分ほど走ったところですが

軽トラックを借りてまで、
いったい、何しに行ったのか?
ばぶばぶファームは、
今年も自然堆肥作りをするんですぅ〜〜〜!!

その材料になる、莫大な量の落ち葉を拾いに
行ってきました。

うちの畑は、人工的な化学肥料や、馬フンや鶏フン、
生ゴミを使った有機肥料などを使いません。
肥料の代わりに、『植物性堆肥』を使います。

『植物性堆肥』ってなんやねん?

落ち葉をかき分けた、その下に存在する
適度な水分を含んで森林のいい匂いがする、
微生物に分解された柔らかい腐葉土のことです。
要するに栄養たっぷりの生命力にあふれた
腐った落ち葉でできた、フカフカの土ですね。

人間の手が加わらない山は、毎年その季節に合わせて
たくさんの植物が育ちます。
土には本来、植物を育む力が備わっています。
太陽の光、水、微生物、虫・・・
絶妙なバランスで最適な「土」が
そこに勝手にできあがっていきます。

豊かな山の土をそっくりそのまま
ばぶばぶファームまで持って帰れたらいいのになぁ・・・と思うけど、
そんなことしたら環境破壊で天罰が降りそうです。

ならば、農業に理想的な森林の土(堆肥)を
手作りしたろーやん!
材料は、
枯れ草、落ち葉、青草、笹、ススキ、豆科の植物(葛)など。
これなら、山から拾って持って帰っても
誰にも怒られません(^ ^)

ハイキングコースの休憩スポットでしょうか、
赤や黄色や茶色の、
色とりどりの落ち葉が積みあがっている広場を見つけました。
わたしにとっては、宝の広場。
テンションあがります!

大量のゴミ袋と竹ぼうき、農業用のどデカイ麻袋を担いで
いざ出陣ーっっっ!!

子どもたちとともに、
無心になってほうきで落ち葉を集め、
数時間後には、もみじ、いちょう、
その他さまざまな落葉樹の落ち葉で
軽トラックの荷台はいっぱいになりました。

作業中、
たくさんのハイキング客に遭遇しましたが、「まぁ〜掃除してくれてるの?
えらい!!」「今どき、こんなことしてくれる人はいないよ」
「キレイにしてもらって本当にありがとう」

お礼を言われ・・・(^^;;

いえ・・・慈善の心ではなくて
ただ単に、個人的な欲求・・・自己中心的な
堆肥作りのための落ち葉が欲しいだけやねん・・・

なんて、とても言えず、「いえ〜とんでもないです。
お役に立てて嬉しいですー」まるで仏のような『いい人』を演じてしまいました。
ああーごめんなさいっ!

とうとう、
ハイキング休憩スポットの管理者らしきおじさんが
落ち葉掃除(?)をしているわたしたち家族に感動。
善行のお礼にと、たくさんの果物をくださいました。

ああーバチが当たりそうっ!

でも広場は確かに
一面の落ち葉がなくなり
すっきり綺麗になりました。

ほんとはチャリティー目的ではないのに・・・
偽善者をどうかお許しください。

自宅の裏山で刈った青草、ススキと
山で集めた大量の落ち葉。
合わせると6畳の部屋が床から天井まで
ぎゅうぎゅうに埋め尽くされるぐらいの量になりました。

これを使って、
自然界の森林と同じ、作物が育ちやすい
菌とバクテリアの宝庫である最高の土、
植物性堆肥を作り出します。

材料を混ぜ、適度な水分で湿らせて、
木枠の中に詰めて、足で踏んで固めて、
2m四方ぐらいの、どデカイ正方体にしていきます。
さらにそれをブルーシートで包んで発酵させます。

するとシートの中の温度がなんと70℃を超えます!
この寒い時期に、ただの草やら落ち葉やらが
温泉みたいな温度になるって、なんとも不思議。

70℃を越えると土の中の病原菌が死んで
いい菌だけが増えるんです。
なんだかよくわからないけどすごいです。

温度計とにらめっこしながら、4日に1回ぐらいのペースで
数回、堆肥を混ぜ込んで、また足で踏んで固めて、
シートで包んで・・・の作業を繰り返し、
まんべんなく発酵させていきます。

発酵中の高温の堆肥は
シートを外して切り返すと、ホカホカと森林のいい匂いの
湯気が立ちこめます。

このような堆肥作りの様子は、
「いったい何やってるんだ?」
かなり奇妙な珍しい光景のようで、
近所の農家の人たちが集まってきて声をかけてきます。

「今どき、めんどくさいことやってるんやな!」

「肥料買ってきてパパーっと撒けばいいのに」

説明すると
とても驚かれますが、
誰がなんと言おうと
自然界にあるものだけで、
綺麗な土を愛情こめて手作りして、自然と対話をしながら
いろんな微生物と共存し、美味しい野菜を作り、
いただくのが醍醐味なんですっ!

めんどくさい自然堆肥作りをしてる
変人のわたし。
どうか、そ〜っとしといてくださいなー♪

自然は人間の苗床です。
大人になると、自然というパワーの源から遠ざかり、
つまらない人工的なものばかりに夢中になってしまいがち。

子ども時代に、自然とのふれあいの機会を多く持つことで
みずみずしい感受性や五感は育まれ、
成長してもなお、神秘さや不思議さに
関心を持つ感性を持ち続けることができます。
「なんでだろう?」「どうなってるのかな?」
自然界のさまざまな現象に、
疑問や想像力を働かせ、創造性を発揮できる子に
なっていきます。

子どもたちが出会うできごとのひとつひとつが
やがて、知識や知恵を生み出すタネだとしたら、
豊かな感受性は、タネを育む栄養たっぷりの土!
幼い時代は、この土に自然の堆肥を混ぜて
さらに豊かな生命力のある土作りをするときなんですね♪

わたしはもうおばちゃんやから、
ほんとは今さらなのかもしれないけど、
「土を作ること」
つまり、感動や時間の流れを感じ取る心の働き、
生命のつながりのなかで生きていることを
生後1ヶ月の末っ子も含め、
子どもたちと一緒に、今まさに体験しています。

太陽、水、土、緑などに触れることや
小さな昆虫のいのちに自分のいのち、
子どもたちのいのちを重ねたりして
多種多様の生命とのつながりを実感できるって
なんてぜいたくなことだろう〜!

先月出産したばかりだからか?
今はとくに
感受性豊かで、ちょっと素敵なわたしでーす!!
(自分で言うっ!)

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