ばぶばぶBGM
ばぶばぶへ向かう道中、
車の中から道行く人を眺めていると
イヤホンで音楽を聴きながら
歩いている人をよく見かけます。
音楽を聴きつつ
スマホをいじり
歩いている人もいて
器用やなぁ・・・と感心しています。
ときどきカフェで
ブログを書いたり育児雑誌等の
コラム執筆作業をすることがありますが
周りを見渡せばやっぱり
イヤホン音楽+仕事
イヤホン音楽+勉強
という人だらけ。
ばぶばぶは、これまでずっと
わたしの趣味でBGMを流さず
無音の空間にしていました。
来院者が多いときはママたちの話し声や
赤ちゃんの泣き声で賑やかになる室内も
人が少ないときは見事なまでの静寂・・・。
音といえば、そよ風が吹いたときに
軒下に吊るされた
真鍮アンティーク風鈴が
チリ〜ン・・・と
透き通った音を奏でてくれるのみ。
わたしはその静けさが心地いいのですが、
こういう人はきっと少数派だと思います。
一般受けはしませんね。(^^;;
ただでさえ子育てでパツンパツン。
不安定になっているママたちの心に
シーンと静まり返ったばぶばぶは、
さらなる寂しさを
運んできてしまうかもしれないなぁ。。。
来院されるママたちが置かれている
環境を思うと
やっぱり音楽、
あったほうがいいよね・・・
ばぶばぶは、ママたちのための癒しの空間。
決してわたしの趣味で固めるべきではない。
最近、そう考えるようになり
今さらながらBGMを流すことにしました。
人が音楽を聴いて癒されるのには
理由があるそうです。
わたしたちはたくさんの人に支えられ、
助け、助けられ、生きています。
持ちつ持たれつ生きていくには
『結束力』が必要です。
だからわたしたちの祖先は
みんなで歌い、踊り、
肩を寄せ合いながらリズムに乗りました。
こうすることで、
自然と集団の結びつきが強くなり
生きていくことができたのだそうです。
言われてみれば
学校には校歌があり、
国には国歌がありますね。
ママと子どもも同じです。
例えば子守歌は
母子の大切なコミュニケーションです。
愛情を強める効果があるのだそうな。
そしてもうひとつ、
音楽には異性を惹きつける力があるそうです!
確かに、多くのミュージシャンはモテますね〜。
いつの時代も男性には
『生き残る生命力』が必要でした。
狩猟時代でいえば、それは
『獲物を獲ってくる能力』でした。
今の世の中だと『お金を稼ぐ力』『家族を養う力』
ということになるのかな。
女性たちは男性が獲物を獲ってきてくれなくては
生活ができないどころか、命に関わります。
彼女たちの男性を見る目は
とてもクールでシビアでした。
強く、たくましい男性が圧倒的にモテました。
だからこそ、
男性は音楽で女性の目を惹いたのだそうです。
その頃の音楽はリズムが中心だったというのが
多くの学者の共通認識だそうです。
音楽の持つ力は偉大であり、
わたしたちの生活に欠かせません。
食べることや寝ることと同じように音楽は存在し、
人類の進化の一部を担ってきたのですね。
いろんなジャンルの音楽がありますが、
わたしは基本的に
人工的な音が苦手で
テレビはもう何年も見ていません。
流行りの音楽も、あんまり知りません。
自宅付近で味わえる、
山と広大な畑、鳥の声、風の音、
木々のざわめき・・・
大好きな海の
リズムカルに打ち寄せる波の音・・・
“自然の無音”に包まれているときが
一番落ち着きます。
音楽はほとんど聴かないけれど
唯一、大好きなのが
ソプラノサックス奏者、ケニーGの奏でる音色です。
まるで天から降ってくるような
透明で美しく、
表情豊かな音・・・
柔らかい音色だったり、
太い音色、明るい音色、硬くてシャープな音色、
芯のある音色、哀愁のある音色などなど
息は生きている証で、
楽器に命を吹き込む
管楽器の音色は、
人が持つありとあらゆる感情を表現します。
決してきれいごとだけではない
わたしたちが歩んでいる
人生そのものを表しているようで。
美しさも、楽しい気持ちも、
切なさも苦しみも葛藤も愛も・・・
そんなわけで
ばぶばぶの和空間を流れるBGMは
わたしの大好きなケニーGをセレクトしました。
サックスの音色は
人の声に近く、等身大の人そのものが
表現されるところが最高に魅力的。
シビれます!
人の声は、声の高揚や話すスピードなどで
心を打つことがありますよね。
決して美しい声だけが
魅力的なのではありません。
広大さ、美しさ、切なさに満ちていて
目の前に地平線や水平線が見えてくる
ケニーG。
あくまでわたしの趣味ではありますが、
来院されるみなさんの心が洗われ、
癒されますように・・・(^ ^)