愛してる
わたしには、
自分のこと以上に大切だと感じる人がいます。
11人の子どもたち。
ともに人生を歩んでいるパートナー。
ばぶばぶに来て
ありのままの自分を
わたしの前でさらけ出してくれるママたちのことも
本当に本当に大切で
愛おしく思います。
「家族とどっちが大事なん?」
って言われても
即答できません。
カッコつけてるわけじゃないですよー。
両者とも優劣つけがたく
微力な自分なのは承知の上、
わたしにできる限りのすべてをしてあげたいと思うし、
守ってあげたいと心から思います。
「好き」「大好き」「愛してる」「愛おしい」
「大切」「そばにいたい」「守りたい」
好きな人、大切な人に好意を伝えるには
いろんな表現方法があると思います。
それらの言葉には
自分の居場所がそこにあることを
約束する安心感があり
自分が誰かの人生にとって重要だということを
気づかせてくれます。
でも、『愛』って言葉は
そう簡単には発せないぐらい難しいということを
43年の波乱万丈の人生でつくづく感じる
今日このごろです。
『愛』は驚くほど複雑。
お互いを「愛してる」と言っていたのに
別れてしまうカップル。
結婚式で永遠の愛を誓っても
婚姻関係の終わりは
案外簡単に訪れたりします(わたしみたいに(^^;;)
それって、なんでなん!?
よく「結婚と恋愛は別」とか
「結婚生活は我慢の連続だ」
とか言いますが
「あんたら!
ほんまに大好きな人と結婚しなあかんのやで!」
いのちの授業で、高校生や大学生に
熱く語っているフレーズです。
わたしは、この歳になって
『愛』を信じるようになりました。
でも同時に
『愛』だけで十分ではないということも
わかってきました。
「愛してる」って言われると
なんとなく嘘っぽくて
しっくりこないという人も多いと思います。
もちろん大切な人たちを「愛してる」んだけど、
なんだかなー。
違うんだよなーーーー・・・。
「愛してる」は、相手を想う複雑な感情のすべてを
あまりにも気軽にひとまとめにしていて
抽象的で伝わりづらい!
だから
「もっと具体的にわかりやすく『愛』を語って!!!」
と、思っちゃうわけで。(^^;;
わたし自身が「愛してる」を理解できないからこそ、
自分が大切だと思う人に対しても
簡単に「愛してる」が言えなくて
じゃあ、なんて言葉をかければ
この想い、伝わるのかなぁ・・・と
いつも悩んでしまいます。
例えばわが子に対して抱く感情は
もはや「愛してる」では
表現できないぐらい大きなものです。
その一言よりもずっと価値ある存在だと思っています。
この気持ちを言葉にするなら、
何がぴったりあてはまる?
「愛してる」以上の愛情表現、
わたしが大切に想っている人たちに
かけてあげたいのは
一言ではどうしても足りず
なが〜〜〜〜〜〜く
なってしまいます。
もはや『言葉』ではなく
『文章』ですね。
あなたの不器用なところも含めて全部好き。
あなたを支えたいって思う。
あなたのことを尊敬してる。
あなたがどんな状況にあっても
どんなときにも変わらず力になりたいって思う。
あなたを守りたい。
あなたが笑顔で、幸せであることを祈ってる。
あなたが喜んでくれるとわたしも嬉しい。
そしてそんなあなたと今、
わたしの心は一緒にいるよ。
これらを総まとめにすると
『愛してる』になるのかもしれません。
「愛してる」っていうだけじゃ
足りないぐらい好きで好きで、
なんて表現すればいいかわからないぐらい好き!!
ああ、そうか!
このわたしの熱い気持ちが
すでに『愛してる』以上の
表現なのかもしれません!
もうひとつ、
大切な相手に確実に自分の愛情が伝わる
言葉を見つけました。
ほかの誰でもない、その人を
確かに想っていることを
しっかりと伝えられる言葉です。
その言葉とは
その人の
『なまえ』
です。
最強の愛情表現の言葉は
『愛してる』でも『大好き』でもなくて
その人の名前を声に出して呼ぶこと。
『なまえ』は、その人の存在を認める言葉であり、
その人自身をいつくしむ言葉であり、
その人でなければ選べない言葉ですよね。
愛してるっていう前に
大好きって伝える前に、
その人の名前をいっぱいいっぱい
呼んであげたいです!!
わたしは畑で野菜を育てていますが
毎年、同じ季節に
ちゃんと作物を実らせてくれる
太陽や水や土や風や空気は
すごいなぁ・・・と思います。
もしもこの地上から太陽がなくなったら
わたしたちは一瞬で死んでしまいます。
酸素がなかったら?
水がなかったら?
大自然は、
見返りなんか求めません。
わたしたちをありのままに受け入れ
無条件に与え続けてくれます。
そうしてわたしたちを生かし、守り、
育んでくれているんですよね。
こういうのが、ホンマもんの『愛』なんやろうなぁ・・・。
「愛してる」っていうのは
そういうことなんやろうなぁ・・・
どーでもいいようなことで
プリプリ怒ってる自分なんて
『愛』を語る資格もねーや!
がんばれ、わたしー!
自宅のキッチンから
畑に育っている夏野菜たちを見下ろし
反省と研鑽を誓った今朝でした。