わかりやすく伝える
わたしは子どもの頃から〝かく〟ことが好きでした。
「書く」のも「描く」のも。
どっちも得意でした。
幼稚園の頃には自作の絵本を
夢中になって何冊も描きました。
小学生時代は作文が好きで
原稿用紙が埋まらない〜!と
友達が悪戦苦闘している中、
わたしは書きたいことがどんどん浮かんできて
スイスイ文字にすることができました。
それが特別なスキルだと思っていなかったけど、
中学生になるころには
好きな男の子に告白したい友達から
相手に送る手紙を「代わりに書いてほしい」
と頼まれたり
進路を決めるときにも受験科目の中で
小論文が重視される学校を選びました。
文章を書く・・・
好きが高じてブログを始めたのは、今から16年前
2001年のことです。
わたしのおなかには第3子が宿っていました。
当時、日本のインターネット人口普及率は
たったの10%程度
まだ『助産院ばぶばぶ』は存在しておらず、
いつか開業しよう!という野望のもとに
誰かが読んでくれたらいいなぁ・・・と
妊婦さんや産後のママたちに向け
ためになる情報を発信していく内容のブログでした。
ダイアルアップ回線→ISDN →ADSL を経て
ようやく速度の早い光回線となったのは2003年のこと。
SNSが誕生したのが2004年、
YouTubeが登場したのは2005年。
FacebookやTwitterは2008年。
LINEは2012年。
こうして見ると、わたしのブログは
日本のインターネットの歴史とともに
続いていることがわかります。
昔のブログを読み返すと
下手クソな文章!
恥ずかしすぎる・・・
と思いますが(^^;;
16年もブログを続けるって
すごいですね。(自分で言う)
「どうしてこんな長い文章を毎日続けられるの?」
と、聞かれます。
好きこそモノの上手なれ
ことわざにもあるように、
書くことが、好きで好きでしょうがないんです。
ことあるごとに発作的に
頭に浮かんだことを言語化せずにいられません。
「はぁ〜ブログやらなくちゃ」
よりも
「おおお!これはもう書くしかないやん!」
書きたい欲に引きずられるように
24時間いつでもネタになる材料を
ハイエナのように嗅ぎつけています。
書くのをやめたら
停止したマグロみたいに死んでしまいそうだから、
パソコンは肌身離さず手放さず、
トイレの中ですら頭のなかで文章を考えて
ニヤニヤしてしまう・・・
もう、ほとんど病気ですね。(^^;;
「書く」ということ自体が楽しかったり
救いになっていたりしなければ、
きっとどんなに続けていこうと意気込んだところで
長続きしなかったと思います。
もちろん
「書く」ことだけを楽しんでいるのではなくて
「書いた文章に反応があること」
も活力になっているのは間違いありません。
でもときには、その反応は
否定だったり中傷だったりもします。
みんなが幸せな気持ちになってほしいという
願いだけで続けているブログなだけに、
否定的意見が来たときは正直へこみます。
さりとて、人の顔色ばかり見ていると
混乱してしまい、
書くべきこと・書きたいことが書けなくなって
たぶん、おもしろい内容ではなくなってしまいます。
それは、ブロガーとして致命的です。
読者の価値観はそれぞれでいい。
反対意見だって、当然ある。
やっぱり「書く」ということ自体が
かけがえのないご褒美でなければ続きませんね。
そして最近、
わたしはあることに気づきました!
書くこと・・・
それ以前に自分は
「わかりやすく伝えて理解してもらう」
ことが好きなんじゃないか、と。
例えば、
「1歳児はどうしてこんなにも頻繁におっぱいを飲むのか?
もうやめさせないといけないんじゃないかと思う」
と苦しんでいるママに
「あなたは疲れたときにスイーツでホッとするでしょ?
その癒しを、今日から禁止!って言われたらどう?
1歳児のおっぱいは、あなたのスイーツと一緒だよ」
そう説明するとたいてい、
無意味な断乳を考えていたママたちは
「そういうことなのか!
そう考えたら断乳なんてないわ!」
頭の中がすっきりするようです。
育児書に書いてある1歳児への授乳の意義は
どういうことを表しているのか分かりづらいので
身近に感じられる例を使って説明をしたところ、
理解してもらえて、その結果とても喜んでもらえます。
上手なたとえ話を使って説明して
わかってもらえたとき、
毎回、本当に嬉しくて心の中でガッツポーズです。
そして、
なんであの時あんなに嬉しかったんだろうと考えると、
わたしは「わかりやすく伝えて理解してもらうことが好き」
なのだと思い至りました。
難解な事柄を一回自分で理解し、
頭の中で咀嚼して、
それをわかりやすい形に変換してアウトプットする。
その工程が好きで、
なおかつそのアウトプットを受け取った相手が
喜んでくれることが好きなのでした。
文章を書くときには、
その前に情報を集めて自分の頭で理解(整理)する
という工程が必ず発生します。
そしてその結果を、
わかりやすい文章でアウトプットするんですね〜。
わたしはこの「難しい事柄をわかりやすくする」という
過程そのものが好きで、
なおかつそれをアウトプットした結果、
人に喜んでもらえることがなによりも嬉しいのです。
この特性は、もしかしたら助産師よりも、
ライターとか学校の先生のほうが
向いているかもしれません。
よし!
転職しよっ!♪
ウソです。