赤ちゃんのげっぷ
授乳の後は、赤ちゃんをママの肩に担ぎ上げて
背中をさすったりトントンしてげっぷをさせましょう、
と産院で習ったと思います。
生まれて間もない頃は
ママたちは授乳のたびに必死にげっぷを出そうと頑張りますが、
生後半年を過ぎると、いい意味でだんだんテキトーになっていき、
おっぱいを飲ませた後に赤ちゃんの背中をトントンしているママは
ほとんど見なくなります^ ^
しっかり体重が増え、
スクスク育っている母乳の赤ちゃんは
飲んでいる最中のお口の中は
基本的に真空状態になっているはずです。
有効な飲み方ができていれば
それほど空気は飲まない仕組みになっています。
ただし、扁平乳頭や陥没乳頭だと
赤ちゃんが舌に乳頭をうまく巻きつけられないので
お口の中がを真空にしづらく空気を飲みやすくなります。
分泌過多(出過ぎおっぱい)でも、
次々に赤ちゃんのお口の中に母乳が流れ込んで来るために
飲むペースを乱されます。慌てて飲もうとする結果、
空気を飲み込んでしまいます。
飲むという行為に対して不器用な赤ちゃんもいます。
早産児や未熟児、なんらかの病気などがあって
上手なお口の動かし方ができない場合にも
空気を飲み込んでしまう率は上がります。
保護器を使って哺乳しているときも同様ですね。
混合栄養や完全ミルクでは、
いくらママの乳頭に近い形状に作られている人工乳首を
使ったとしても、
お口の中は母乳相当の密着度にはならないので
空気を飲み込みやすいです。
母乳栄養なら、授乳後赤ちゃんが苦しそうでなければ
げっぷはせいぜい5分チャレンジしてみて
出なければ無理して出そうとしなくて
いいと思います。
赤ちゃんが満足げにホケ~っとしている
ということは、苦しくないからですよね。
せっかく気持ちよくウトウトしてるときに
背中トントンなんて、していらんわ、わたしなら(笑)
なので、母乳のときは
赤ちゃんが満たされた表情をしているのなら
そんなに必死になって
げっぷに命をかけなくてもいいんじゃないでしょうか。
授乳の後も赤ちゃんがなんとなく苦しげに泣いていたら
おなかが空気でパンパンになっていて
苦しいよ~のサインかもしれないので
たった5分間だけ、げっぷチャレンジしてみましょう。
大きなげっぷが出た途端、
「ふぅ~」と魂が抜けたように落ち着くと思います。
母乳栄養の1ヶ月児のママが
「げっぷをあまり出せなくて
結局ちょっとしてからカポッと吐くんです」
と悩んでおられました。
が、これはげっぷが下手なのではなくて、
赤ちゃんの胃の形状の個性として
内容物が逆流しやすいだけだと思います。
新生児期は1回に大量の母乳は飲めませんが、
1ヶ月ぐらいになると1回量を飲めるようになって、
なおかつ身体の動きが活発になるので
少し月齢が進んでから吐くようになった、ということも
あるんです。
また、空腹ギャン泣きで授乳開始したときも
空気を飲みやすいので
前倒しで授乳開始するようにしてみましょう。
ちなみにげっぷは、長時間チャレンジしたから
出るということでもないです。
実は、勝負はせいぜい最初の5分。
それを過ぎたらママも赤ちゃんも疲れるだけなので
躊躇せずにやめちゃって構いません。』
「げっぷを出させるのが苦手で!!」
と、1ヶ月児のママは険しい表情で
赤ちゃんの背中をボスボス
すごい強さで叩いていました。』
意地にならない~!
げっぷに戦いを挑まない~!
げっぷは、強く叩いたら出るものではないですよ。
優しく下から上へ撫で上げるように
5分間だけしてあげてくださいね。