右/分泌過多(溜まり乳)・左/分泌適量(差し乳)どうやって調整する?
私は、右胸が典型的な溜まり乳で、
左が差し乳という状態です(>_<)
右胸の溜まり具合はひどく、
圧抜きをしてもなかなか柔らかくなりません。
下の子が生後もうすぐ3ヶ月になります。
2ヶ月くらいまでは噴き出す状態でも必死に飲んでくれていましたが、
2ヶ月を過ぎてから満腹中枢ができてきたのか、
噴き出す母乳がトラウマになったのか、
右胸は嫌な顔をして飲まなくなってしまい、
体重も増えなくなりました。
200ほど搾乳をして
完全に柔らかくなってからなら飲んでくれるのですが、
それをすると当然のことながらどんどん張ってしまいます。
上の娘のときも同じ状態になり、
母乳拒否があまりにも激しく、
10ヶ月くらいのときに自己流で右胸の分泌を止め、
左のみで1歳8ヶ月まで授乳を続けました。
そうすると母乳拒否も収まり、よく飲むようになったのです。
今回も同じようにするべきなのか、迷っています。
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母乳過多のおっぱいの管理は本当に難しいですよね。
授乳間隔をあけるとすぐにしこりができたり、
高カロリーなものを食べると詰まったり
乳腺炎などのトラブルといつも隣り合わせです。
四六時中、ちょっと油断するとガチガチになるおっぱい。
おっぱいという名の爆弾を抱えて
ビクビクしながら生活するのは
どんなにしんどいことでしょうか・・・。
分泌過多の右側を
生後2ヶ月すぎてから赤ちゃんが嫌がって
飲んでくれなくなったとのこと、
おっぱいを否定されると、ママは「ごめんね」って
悲しくなってしまいますね。
低月齢のころは、とにかく飲むことだけが最優先で
細かいことにイチャモンつける知能もありませんが、
赤ちゃんは日ごとに賢くなっていきます。
溜まって時間が経ってしまった母乳は
脂肪分が少なくカロリーも低いので腹持ちが悪く
満足感に欠けるかもしれません。
また新鮮作りたてではないから、母乳の温度も低く、
おいしいとは言えないかも。
さらに、
口の中に容赦なく溢れてくるので
飲みにくいときたもんだ!
対する、左のおっぱいは適量分泌(差し乳)なので
授乳間隔をあけてもそんなに張ることもなく、
赤ちゃんに吸われるとツーンと奥から湧いてくる感覚が
あるのではないかと思います。
分泌過多おっぱい(溜まり乳)は、搾乳すると
最初からピューピュー出るのが特徴。
適量おっぱい(差し乳)は、
分泌過多のように乳房内に過剰な母乳は蓄えていないので、
搾乳しても最初はあまり出て来ず、
数分してからやっと出始めるのが特徴です。
適量分泌側は「足りてないんじゃないか?」
不安になるぐらいに張らないけれど、
赤ちゃんは自分のペースを守ってゆったりと飲めます。
また、今作ったばかりの新鮮母乳だから
適温で美味しいです。
人の身体は左右均等ではないですよね。
例えば目の大きさだって左右で違ったりします。
おっぱいも、乳管の走行、乳腺の本数、太さ、左右差があります。
もしかしたら、妊娠前から右のおっぱいのほうが
ちょっと大きめだったのではないかな?
と思いますが、いかがでしょうか。
乳腺組織の多く分布するのは乳房の脇から外側~下側です。
右おっぱい全体に母乳が溜まってるようですが、
よくよく観察すると
とくに脇から外側~下側がガチガチになるのではないでしょうか?
もしそうであれば、あなたが右側を授乳するときに適切なポジションは、
下からおっぱいを持ち上げるようにして
フットボールで飲ませる態勢です。
分泌過多のおっぱいの対応として
『片乳授乳』という方法があります。
『乳房内がフニャフニャであるほど母乳の生産能力は高まり、
張ったままにしておくと母乳の生産能力は抑えられる』
という、理論上のメカニズムを利用します。
生産能力の左右差を縮めるには、
毎回、分泌適量側から繰り返し飲ませることで
分泌過多を抑えていく方法です。
分泌適量側(差し乳)を赤ちゃんが口を離すまでガッツリ飲ませたあと、
分泌過多側(溜まり乳)も飲んでくれそうなら飲ませます。
でも適量分泌側だけで満足して、
分泌過多側を拒否された場合には
だいたい4~6時間を1クールとして、
1クール内は、次の授乳も分泌適量側からスタート。
つまり、あえて、
1クール内に赤ちゃんが飲みたがったときは
毎回、分泌適量側ばかりを飲ませます。
分泌過多側は
「だいぶ張ってる、でもまだいける!」と
思う間は、そのまま放置します。
で、4~6時間を目安にして
「そろそろ限界!」
タイミングをはかるさじ加減はめっちゃ難しいのですが、
やってるうちにだんだんわかるように
なってくるはずです。
4~6時間は「目安」と言いましたが、
この間隔は、人によって個人差があります。
4時間でパンパンになるおっぱいもあれば、
6時間はもつおっぱいもあるからです。
人によって微妙に異なる「そろそろ限界」
この段階で分泌過多側を「ちょっと楽になるまで」搾乳します。
200ccは搾りすぎです!
せいぜい50~60ccまででしょうか。(個人差があります!)
母乳が乳房内に溜まりすぎたことによる
うっ滞性乳腺炎を発症しないように
「限界なう」では遅いですよ、
「限界かみんぐ・すーん」がポイントです。
ちょっと楽になるまで搾乳後、
分泌過多側の直母にトライしてみましょう。
ですが、ママからのメッセージには
ふにゃふにゃになるまで搾乳したあとじゃないと
飲んでくれない、とありました。
やや柔らかくなったおっぱいでも、
「柔らかさが足りんわ!」と飲んでくれないようなら
分泌過多側は、直母を諦めてそのまま放置してかまいません。
適量分泌の左は自律哺乳で(赤ちゃんが欲しがったとき)飲ませて、
分泌過多側は、1クールごとに
ちょっと軽くなるまで搾乳を繰り返します。
この方法を続けていくうち、
搾乳のタイミング「そろそろ限界!」の1クールが、
4時間から、5時間になり、6時間になり・・・
それはつまり、分泌過多側のおっぱいを
トラブルにならない程度に張っている状態を
キープしたことで分泌量が次第に抑制されてきたことを
意味します。
分泌量が落ち着いてさえくれば、
いちいち搾乳しなくても赤ちゃんは嫌がらずに
直接飲んでくれるようになると思います。
ちょっと軽くなるまで搾乳することで、
飲んでもらった分泌適量側と、
搾った分泌過多側の排乳量が
平均的に同じぐらいになるはずなので
左右分泌量調整大作戦中は、
赤ちゃんが嫌がるなら分泌過多側の直母の無理強いはやめましょう。
くれぐれも、
「めっちゃ楽になった~!」まで搾乳してしまうと
母乳の生産量を抑える効果は薄れてしまうので
搾るのは少しだけね。
以上、分泌過多おっぱいの対応策を
ご紹介しました。
ですが、現実には
この片乳授乳を試した結果、
「そろそろ限界」のタイミングを誤って
うっ滞性乳腺炎を発症してしまったり
(搾乳のタイミングが遅すぎたってことね)
分泌量調整のはずが、
余計に、左右の段違いおっぱいになって
早急に軌道修正しなければならなくなって
ばぶばぶに駆け込んで来られるたくさんのママたちがいます。
片乳授乳でうまく乳腺炎にもならず
分泌抑制ができる例もあるにはあるけど、
自己流でやってうまくいったケースは
本当に少ないと思います。
片乳授乳の理論は、科学的にはアリだとは思いますが、
教科書通りにはならない・・・
それが、母乳育児支援をしている現場のイメージです。
なのでもし、トライしてみるのなら、
お近くの助産師さんに支援してもらいながらのほうが賢明かな・・・
と思います。