3月生まれは損なのか?
現在、ばぶばぶには
3月出産予定の妊婦さんたちが続々と
来院されています。
1月1日から4月1日までに
生まれた赤ちゃんは『早生まれ』。
世間では、
4月生まれだと「よかったね~」と言われ、
3月生まれだと「あ~あ」と言われることが多く
「3月生まれは避けるべき」
「3月生まれはかわいそう」
みたいな風潮があって、釈然としません。
なんでそんな言われようをされなあかんのや~!
なぜなら、
わたしは11人産んで、
そのうち4人が3月生まれだからです。
「3月生まれはかわいそう」
子どもたちが小さかったころ、
周りからよくそう言われました。
わたしたち大人の1年の差なんて、
ないに等しいけど、
子どもの1年っていうのは大きいですよね。
4月生まれ、現在生後10ヶ月の子たちは、
つかまり立ち、ズリバイ、ハイハイをして
自分で行きたいところに移動したり、
シャキーンと背筋を伸ばして
座ることもできたりします。
そのかたわらで、
出産予定日が3月末の同級生は、
まだママのおなかの中にいます。
同じ年度の、4月生まれと3月生まれを比べると
あと数日で1歳になろうとする子と
さきほど生まれたばかりの新生児ちゃんが同学年なわけだから、
歴然とした差があるのは当たり前ですよね。
小さいうちは、
運動面や知能面に差があるし、
同級生のなかで、最後に生まれたことになるので、
明らかにできることが少ない。
それがまたかわいいんですよ~!
小学校高学年ぐらいまでは成長や発達に
差はあるでしょうけど、
それが何か問題なのか?と思うんです。
強がっているわけじゃなく、
わたしはあまり、かわいそうだと思ったことがないんです。
子どもたちに聞いても、
3月だから損だと思ったことはないと言ってます。
当の本人はのほほんとしているのに、
実は周囲の大人のほうが、早生まれであることに対して
防御線を張って、損だとかかわいそうだとか、
決めつけているんじゃないかなぁ。
周囲の同級生と比べられて、
3月生まれは損だと言われるのでしょうね。
仕事をしているママなら、保育園のことを考えて
「4月~9月に産まないと!」
と、行政の人に言われることもあります。
生まれ月で保育園に入れる倍率が変わってしまうという
システムは、本当になんとかならんのか、と思います。
例えば4月生まれなら、
翌春4月2日新年度開始の時点で生後11ヶ月。
つまり、入園しやすい0歳児枠で入園できます。
10月に生まれると、来春4月時点では
まだ生後6ヶ月に達していないので入園できません。
かといって、翌々春の4月まで待てば、
競争率の高い、超難関の1歳児枠になってしまいます。
1歳児クラスの認可保育園なんか待機児童だらけです。
とてもじゃないけど入れる気がしません~。
赤ちゃんは授かりものです。
保育園のことまで考えて、
そう簡単に産み月を狙って調整なんかできません!
4月でも3月でも、
授かることができるだけで十分幸せなのに・・・
保育園の入園問題でいえば、たしかに3月生まれは損。
あと、児童手当がもらえる期間が
4月生まれの子より11ヶ月分も少なくなるというところは、
どう考えても損です。
わたしの第10子は3月25日生まれです。
出産予定日は3月31日だったのですが、
学年がどう転ぶか?!という
際どい予定日を伝えたら
「4月までなんとか粘らなあかんで!」と
いろんな人に言われました。
でも、3月生まれ4人を育てて断言します!
保育園のことやお金のこと以外は
「かわいそう」なんかじゃないですよ!!
3月25日生まれ「のんちゃん」は、
保育園では、同学年の中で一番幼くて、
クラスで1人だけ特別扱いされていました♪
まだ歩けないので
先生独り占めで抱っこしてもらえたり
やっと歩けるようになってお散歩に出かけても、
体力がみんなよりもないので、
途中でだんだん遅れをとって、
園までたどり着けずに歩きながら寝てしまう・・・
という微笑ましいことがよくありました。
同じクラスの4月生まれの子が
元気に走り回り、おしゃべりをしているなかで
まだまだ赤ちゃん感全開の、のんちゃんでした。
現在4歳ですが、
小さいときほど1年の差は大きく、
細かいところを見たら、
今でも同学年でやっぱり幼い部分もあるでしょうけど、
明確な差は感じなくなりました。
ちなみに彼女は、3月末生まれのくせに
年中組で体格はクラストップ3です(笑)
月齢が低いうちに進級し、
発達が進んでいる子たちに混ざって活動できるというのは、
メリットでもあります。
発達面では、周りのお友達から
たくさんの刺激を受けられます。
同学年として「線」の視点で考えるのではなく、
4歳11ヶ月の「点」として考えたら
他の友達よりのんちゃんは「できる」のかもしれません!
3月生まれ、わたしは好きです。
できなくて当たり前。
幼いのは必然。
って思えます!
仮に、3月生まれなのにみんなと同等に
いろんなことができたら
「3月生まれなのにすごいね!」って
ことになりますよね。
4月生まれで、できないことが多かったら
「4月生まれなのにね・・・」
という目で見られたりするわけですよ。
みんな個性があるし、成長発達のスピードだって
いろいろなのに、
4月生まれは「できて当たり前」みたいなところがあって
逆に肩身がせまい思いをすることもあります。
3月生まれは疑う余地もなく、幼い!
道理にかなっているんです。
ちょっとしたハンデだから、
先生の目も行き届きやすいし、
4月5月生まれのしっかりした女の子が
引っ張っていってくれるし、
なにかとできないからこそ、みんなに可愛がってもらえる
というメリットは、大きいんじゃないかな~。
「あなたは小さいから」「あなたはダメだから」
なんて子どもの前で言わないであげてくださいね。
そんなこと言われたら、別にかわいそうじゃなくても
かわいそうな子になってしまいます。
親がどう子どもと関わっていくかが、
大きいのかもしれません。
親がかわいそうと思っていることが
一番よくないと思います。
早生まれであることが気がかりな気持ちは
よくわかります。
でも、子どもが健康でいてくれることにとにかく感謝して、
困ったときにはサポートし、あたたかく見守ってあげましょう。
3月生まれには3月生まれの、
その子だけの素敵なところが必ずあるはずです!
大きくなれば、
みんなより若くいられる!っていうのは
最大の魅力ですよね!
年齢が上がれば上がるほど、
3月生まれはうれしさが増すかもしれませんね♪