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2019.05.22

ライスシリアルに学ぶ離乳食

カナダ人のパパ、日本人のママ。
ハーフの赤ちゃんは、生後6ヶ月になり
離乳食が始まりました。

文化が違えば離乳食の内容も、進め方も
親の離乳食に対する姿勢も、
これほど違うのか!と驚きます。

ママは日本人ですが、
パパの母国の離乳食の進め方を取り入れています。

日本の離乳食マニュアルにとらわれない進め方は、
形式にとらわれず、
よい意味でイージーゴーイング。
とても楽しそう。

ガチガチのマニュアルに影響され
がんばりすぎている日本のママたちは

「10倍粥ってどうやって作るんですか?」

「小さじ1から始めて、
1さじずつ増やしていくんですよね?」

う〜ん・・・
教科書的にはそうやけどなぁ〜。
初日はアレルギーチェックも兼ねて、ひとさじ、
翌日からは食べるようなら
好きなだけどうぞー

「え?
そんなてきとーでいいんですか?」

はい、いいんじゃないかと思います。(笑)

日本では離乳食の始まりといえば
「10倍粥」ですが、

カナダでは、離乳食の始まりといえば
「ライスシリアル」なのだそうです。

ライスシリアルとは
ごはんを乾燥させて、
サラサラのパウダー状にしたものです。

日本では10倍粥に悩まされるママも
多いです。

「10倍粥ってどうやって作るの?」

初歩的なところからママたちは
調べる労力が必要です。
そして、案外作るの難しい・・・。

10倍粥の作り方からはじまり、
舌でつぶせるぐらいの7倍粥、歯茎でつぶせるぐらいの
3倍粥へと進めましょうと本には書いてあるけど

「7倍粥って?」
「3倍粥って?」

あーーーーもう、わかんねーー!!!

カナダは、「ライスシリアル」に
母乳やミルクを加えて混ぜて
お好みの硬さに調節したものを与えるのだとか。

お好みってどれぐらい?
月齢に沿った硬さの目安は?
→適当ですっ!

日本の離乳食のマニュアル本みたいに
ややこしい(必要以上に詳しい)説明が
どこにも記されていないから、
ママたちは逆に混乱せずに済むのかもしれません。

適当なライスシリアルを
それなりに食べてくれるようになったら
野菜や果物を柔らかくしたのを与えていきましょう
と指導されるそうですが、

たぶん日本の第1子のママなら

「野菜や果物って?
具体的に何をどのようにして与えるんですか?」

疑問が頭を渦巻くのでしょうが、
そういうのも、全部
適当でいいようです(笑)

日本では、
ゴックン期、モグモグ期、カミカミ期
なんて言葉もよく聞きますよね。

母乳やミルクを飲んでいる赤ちゃんは
基本的に舌の上にのっかったものは
反射的に喉の奥に流しこもうとするので、

わたしから言わせれば

ゴックン期→ゴックン期→ゴックン期→完了!

モグモグ期なんてあるんかな?
カミカミ期なんて都合よくいくんかな?

これらの造語は、離乳食の進み方として
適切な表現だとは思えません。

1歳すぎまでは、
離乳食なんてほぼ丸呑みですよ。

なのでわたしは、
『離乳食は喉ごしやで!』って、
ママたちに伝えてます(笑)

ちょっと歯ごたえのある形状に変えたら
オエ〜ってなるので進められない
というママの悲痛な声も聞きます。
本の通りに進まない・・・と。

もう、日本の離乳食、細かすぎる!
カナダのライスシリアルを見習って
もっとアバウトでいいのに、と思います。

ちなみに、ライスシリアル
現物見せてもらいましたが、
○倍粥を作るみたいな時間は一切不要!
封をあけて、ミルクで溶いて、ハイ完成。

そして、それぞれの赤ちゃんの様子をみて
問題なく食べているようなら
どんどん進めるのが当たり前のようです。

日本の育児書にあるような、
「○ヶ月になったら○回食にして、
○○を与えましょう」というような
型通りのやり方に従うことはありません。
(というか、そもそも、そういう指標がない!)

カナダのママと、日本のママ。
離乳食に対する考え方はまったく違います。

ライスシリアルに慣れてきたら
お次は市販のベビーフードへと移るママが
多いそうです。

もちろん、手作りするママもいますが、
赤ちゃん用をわざわざ作るということは
ほとんどないようで、
家族の料理を取り分け、つぶす程度。

裏ごし?
そんなん必要?

ルーズだけど、
決してずさんなわけでも怠慢なわけでもないんですよね。
離乳食に対して省エネで
効率的な価値観があるだけです。

手作りに力を入れる日本のママは
赤ちゃんのために、
離乳食を手作りすることに
多くの力と時間を注ぎます。

だから、生後6ヶ月以降のママたちが集まると
決まって離乳食についての話題で
盛り上がりますよね。

料理が大好きで
離乳食作りを楽しめるママは
手作りすればいいと思います。

だけど、離乳食がおっくう・・・
正直、ため息・・・
というママは、ライスシリアルに習って離乳食に用いる時間や
労力を、他のことに回してもいいと思います。

力の入れどころは、それぞれでいい。
みんな一緒じゃなくていいんです。
それで、愛情のメーターは測れませんよ!

苦手な離乳食作りに振り回されて
毎日ヘトヘトになるぐらいなら、
市販のベビーフード、家族の食事の取り分け、
マニュアルと違った方法で進めても大丈夫です。

これが2人目、3人目、4人目にもなれば
要領がよくなって
離乳食なんかほぼ作ったことありません〜
と、あっけらかんと話してくれるママも多いです。

わたしも、
てきとーなお粥に、
テキトーな野菜をぶっこんだ『ねこまんま』しか
作りません。
(それが一番食べてくれた!)

そもそも、
必死で離乳食を手作りしても
赤ちゃんが食べてくれるとは限りません。
舌でベーってされたり、泣かれたりしても
気合いを入れて作ったものじゃなければ
「あ、そー」で済みますね。

時間をかけて、愛情たっぷりに作った離乳食を
食べてくれなかったら、心が折れそうになります。
ときにはイラっとしてしまうことも
あるかもしれません。

どんな離乳食でも、
どこの国の赤ちゃんでも、
みんなすくすく育っていきます。

手間暇をかけるのも愛情だけど、
ちょっと力を抜いてみるのも、愛情ですよ!

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