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2019.06.03

HISAKOのお産(第6子)

当初から、子どもは5人と思っていました。
連続して産んで、産み終えたら
しっかり仕事復帰しようと自分の中で計画していました。

産み終えたら・・・といっても、
年子5人なので、
一番上の子でさえ6歳。

子どもたち全員がまだ小さいので、
融通のきかない病院勤務は難しいと考え、
自由な働き方から柔軟に始め
徐々に働き方を変えていこうと思いました。

産後2ヶ月目
まずは市の妊婦教室からプチ復帰しました。

5人目が1歳になったのを機に
週に2~3回、一時保育に預けて
市の新生児訪問を担当するようになりました。

よく驚かれるのですが、
実はわたし、1人目を出産したところから、
5人目まで専業主婦で家にいたんです。

なので、上の子たちはみんな
2歳児からの4年保育で、幼稚園出身です。

お産の介助は、やっぱり助産師としては醍醐味です。
お産が好きです。
赤ちゃん誕生の現場に立ちたい。

そんな思いは当然、ありました。

ですが、母子訪問に回っているうちに
あることに気づいたんです。

お産は、助産師なら誰でもとれる。
でも、産後は・・・?

退院後の育児スキルはどこで学ぶ?

慣れない子育て。
眠ってくれない赤ちゃんと
ボロボロになりながら格闘しているママの姿が
そこにありました。

思うようにいかない母乳育児に
心が折れそうになっているママに
たくさんたくさん出会いました。

ママの細やかなメンタルのケアは誰がする?

パパとの温度差に苦しむ
ママの孤独に何度も遭遇しました。
ホルモンの変化によって
産後に変わってしまったママの態度に
困惑するパパにたくさん出会いました。

家族の増えたファミリー全体への
温かな支援が絶対に必要なのです。

ママへも、パパへも、上の子へも。
ときにはじいじ、ばあばへも。

その家族を取り巻くあらゆる視点から見守り
支えることのできる専門家が
今、求められていると思いました。

妊娠から出産までは
産婦人科が助けてくれます。

でも、そのあとは・・・?

育児支援の窓口はあるにはあるけど、
果たしてそれらがどこまで機能的に
稼動しているのか。

子育てにまつわる社会の問題点が
次々に見えてきました。

わたしは5人産みました。
パパの仕事がだんだん忙しくなってきて、
4人目以降、ほとんど家にいてくれない毎日を経験しました。

年子5人抱えてのワンオペ育児。
なんともいえないため息を感じたのを
今でも覚えています。

5人産んだからこそ、
子育て真っ只中だからこそ、
見えてくるママたちのリアルが、そこにあったのです。

今から思えば5人産んだぐらいで、
5人育ててるぐらいで、
若造が何をえらそうなこと言ってるのかと
恥ずかしくなりますが、

自分が今まで知識として学んできた
妊娠出産にまつわる数々の内容が
理想論や正論ばかりで、現実味に欠いていることを
痛感したからこそ

当時のわたしは本気でした。
彼女たちを笑顔にできるのは
子だくさん助産師の自分しかいないと。

病院勤務をするのなら、
病棟の方針から外れた言動はご法度です。
「それ、実際は違うよ」と気づいていながら、
本当にママたちに伝えたいことが伝えられない働き方は、
ストレスにしかなりません。
それは、自分には合っていないと思いました。

わたしは、少々マニュアルから外れても
仕事の域を超えてしまい、
プライベートと混同してしまうことがあっても

実践力のある子育てのコツや、
向かい合い方を
新米ママたちに発信していきたいし、
制限されることなく自由に、
彼女たちの心に寄り添い、支援したい!

そうだ、開業しよう!

密かに目標を定め、
じわじわと準備を始めたのでした。

一方で、赤ちゃんと触れ合う毎日は
わたしの「赤ちゃん好き」にツンツンと
刺激を与え続けました。

もうひとり欲しい・・・・

いや、子どもは5人って決めたから。

でも・・・
もうひとりいたらどんなに素敵だろうか・・・

いや、開業するんでしょ?!

そんな葛藤が続きました。

幸か不幸か、5人目がきょうだい屈指のおっぱい星人で
2歳をすぎてもおっぱいでした。
夜間授乳の回数はハンパなく、
おかげで生理再開せず。

6人目ほしいけど、物理的に
妊娠できない状況。

2歳3ヶ月で断乳。
途端に生理再開で、ふたたび6人目が頭をよぎります。

まさか一発ではできないよね・・・
油断(確信犯?)したら妊娠しました。
ですが、流産でした。

迷いながら妊娠したからバチが当たったのかな
と自分を責めました。
そして、こんなに6人目が欲しかったんだという
自分の本当の気持ちにも気づいたのでした。

今度は迷うことなく狙っていきました!
数ヶ月後にまた妊娠することができました。

開業準備と妊娠の同時進行。

予定日間近のある日、
小学生たち(3年生、2年生、1年生)が
ランドセルをいつまでたっても
子ども部屋に片付けないことにイラだち、

「おまえらー!!」

怒鳴った衝撃で破水(笑)

「おまえら~!!!
・・・って怒鳴ったらほら見ろ、破水したやんか!!!」

そこまで一気にワンフレーズで怒鳴ったのを
覚えています(笑)

小学生以上全員で
お産に立ち会いました。

6人目のお産で
「お産」の世界観が変わりました。

なんだろう、この幸せ感は。
なんだろう、陣痛ってめっちゃ楽しくないか?
なんだろう、もしかして今、子宮口全開した?
なんだろう、子宮の中の様子が手に取るように
感覚でわかるぞ!

今までのお産は
ゆとりはあったものの、「痛かった」

ですが、6人目は
「痛い」と感じませんでした。

ステージが変わったような
バージョンアップした自分を感じるお産でした。

5人目から6人目、
3歳3ヶ月差。

こんなに年齢差をあけて生まれてきた
6人目だけ、なんだか一人っ子のように思えてきて・・・

あかん!
後半チームが必要や!

産後の頭はおかしいですね。
(いや、産後うんぬんの発想ではないか・・・)

産んだ瞬間に、そう思いました。

ちなみに、6人目にもなると
上の子たちはみんな『きょうだい』という存在に
すっかり慣れているため
もう1人家族が増えたところで
赤ちゃん返りはありません。

甘えられる人が家にたくさんいるっていうのは
素晴らしい〜!

退院後、赤ちゃんのお風呂入れは
小学生たちの役目。
わたしは一度も出番がありませんでした(笑)

そして、6人目出産直後
出張専門『助産院ばぶばぶ』から
来院できる『助産院ばぶばぶ』を
リニューアルオープンしました。HISAKO

【新登場】よりお得に、大容量になった「新マシュマロ」を大発表するで〜!
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