謝らなくていいのにさ!
おっぱいケアをしている間、
赤ちゃんはママの隣で待ってもらいます。
寝かされると途端にグズグズ・・・
〝だっこしてアピール〟を開始する子は多く
次第にヒートアップして
そのうち息が止まるんじゃないかと心配になるような
激しい泣き方に変わります。
「すみません、すみません」
待合スペースに他の親子がいらっしゃるのに
自分の子を泣かせっぱなしにさせてることが
迷惑をかけていると感じてしまい、
なんだか申し訳ない気持ちになって
おっぱいケアを受けながらママは平謝りです。
好奇心いっぱい、
ズリバイで移動できるようになった赤ちゃんは
自らママのそばから離れ、
ばぶばぶ冒険の旅に出かけます。
もっと大きくなるとヨチヨチ歩いて
おもちゃがいっぱい置いてある
待合スペースへ出没ジャジャジャジャ〜ン!
ママが診察を受けている間に
わが子がなにかやらかすんじゃないかと
気が気じゃないようです。
で、「すみません、すみません」
平謝りです。
ばぶばぶに来てるママたちは
親切で思いやりのある人ばかりです。
ママがおっぱいケアを
安心して受けていただけるように
うちの子も、よその子も
かわいい子どもたちみんなを
代わる代わる協力態勢で観ていましょうね
というのが、ばぶばぶスタンスです。
子どもはみんなで力を合わせて
育てるものです。
だから、手の空いてるママは、
よその子の動きにも注意を払います。
頼んだわけでもないけど
みなさん、子どもたちに危険がないかどうか
細やかに目を配ってくださったり
ときには一緒に遊んでくださったり
同じ子育て中のママとして持ちつ持たれつ
わが子以外の赤ちゃんを
見守ってくださるママたちの姿はとても素敵。
優しい笑顔は次々に伝染、
敏感に共鳴していきます。
かばい合いや補完し合いの精神が根付く
ばぶばぶの暖かさは、
よそのママを手助けできることの喜び、充実感、
そして、逆に
よそのママから厚意を受け取ることへの感謝を
実感できるための豊かな資源に
なっているのでしょうね。
孤独になりがちなママの心に
「ともにがんばる同士」がいることを気づかせてくれる。
ほっこり灯を点してくれる。
ママに大きな力添えを与えてくれる場所、
それがばぶばぶなのです。
だから、「すみません」って謝ってばかりいるよりも
ママ同士の優しい気持ちを素直に受け取って
「ありがとう」と感謝を表現するほうが前向きで
気持ちがいいと思いますよ!
チョイスする言葉として
「ありがとう」がふさわしいと思うんですよね。
感謝を表現する言葉は「ありがとう」なのに
日本では何かをしてもらったらまず
「すみません」と謝ってしまいます。
つい「すみません」になってしまうのですよね。
だけど、「すみません」の表現は
「うちの子が迷惑をかけてすみません」
の色合いになってしまいます。
「ありがとう」は
「うちの子を大切に思ってくださってありがとう」
の空気感。
これって、誰のことも卑下することのない
心にしみる素晴らしい表現だと思いませんか?
わたしは最近になってようやく
心から「ありがとう」が
言えるようになってきた気がします。
「ママであるわたしが
この子を責任もって育て上げなければいけない」
という大きな重圧と不安を抱えて
背伸びをしていた時期に比べて
思い通りにならない
さまざまな子育ての現実に直面してきた今は
子育て支援をしているこんなわたしでさえ
失敗ばかり繰り返し、模索し、修正し、
学習し・・・
そんな過程でたくさんの方々に支えられ
いっぱいお世話になってきたんだなぁと思うのです。
もうほんと、
感謝感謝の毎日ですよ。
意識的に
「すみません」を「ありがとう」に言い換えていくことで、
わたしの目の前に拡がる風景は
まったく違うものになっていきます。
自分を卑下する「すみません」より
人に何かをしてもらったら
とびきりの感謝の気持ちを
「ありがとう」
という表現でで伝えてみませんか?