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2019.11.05

沖縄初講演 〜爆笑お笑い子育てライブ〜レポート(1)

11月2日(土)
ばぶばぶ沖縄初の講演会が終わり
昨日大阪に戻って参りました。

地方での講演会は
過去にも何度も経験してきました。

県知事さん依頼の大規模な講演でさえ、
政府依頼の少子化サミットでの講演でさえ
台本ナシで本番に挑むという大バカ者です。

2時間半コースの講演で
過去に台本を作ったことは一度もありません。

やる気がないんじゃないですよ。
やる気はいつだって満タンです。

あらかじめ決められた内容を
予定通りに喋るのが苦手なだけです。

足を運んでくださった方々が

「行ってよかった!」
「楽しかったー!」
「笑った~!」

笑顔になってもらえるような
エンターテイメント・パフォーマンスを心がけ
会場の雰囲気に合わせて
アドリブで話す手法のほうが向いています。

11人の子育てで実感してきたのは、
『子育て』という分野はとくに
理想論や学術的な難しい内容が直接的に
役に立たないことが多い!

根拠に基づいた脳科学や教育論、心理学などの
知識を持つのは素晴らしいことですが、
残念なことにそれらが子育ての実践として活かされ
自分の理想とする結果として現れることって
ほぼほぼ「皆無」と言っても過言ではありません。(;_;)

裏切られてばかり。
うまくいかないことばかり。

よいママになろうと
よい子育てをしようと
いろいろ勉強してがんばっても

愛情こめて一生懸命子どもに向き合っても
思うような結果が出ない・・・
それが『人間を育てる』という
一世一代の大仕事なのです。

経験論だけではエビデンスに乏しく
説得力に欠けるため
学術的な理論はもちろん軸にはなります。

科学的知識に経験を盛り込んで、
そこからいかに応用を利かせ肩の力を抜いていくのかが
子育てのポイントになりますが

その域には
子ども5人ぐらい育ててみて
ようやくたどり着く感じだと思います。

子どもにあれもこれもと求めすぎない。
外せない要点はしっかり抑え
なおかつ、子どもを大切に思う気持ちと
同等の比率でママ自身の人生も謳歌する子育ての
必要性をいつも伝えています。

マニュアル本とはちょっと違う。
育児サイトにも書いてない。

目からウロコの子育て論、人生論を
展開する講演です。

だから、
子育てを語るのに、わたしには台本は必要ありません。
過去に自分自身がいっぱい失敗してきたからこそ
話す内容の引き出しは溢れるほどに持っています。

失敗を恐れない。
成功を求めない。
臨機応変、応用こそが
わたしが伝えたい子育ての真髄です。

セミナーや講演、学校での「いのちの授業」は
MARKと2人でさせていただいています。
1人で喋るより、2人で喋ったほうが
確実にウケるから。

わたし一人の価値観に
彼の人生観が加わったほうが
聴く側にとっても新鮮な視野が広がります。

現シングルマザー、シングルファザーで
子育てしている方々であっても
決して子どもは親だけに育てられるわけじゃ
ありません。

学校、地域・・・
子育てには、大人の男性視点・女性視点
両方のさまざまな考え方が必要だと思うのです。

たくさんの大人に関わってもらうことで
子どもたちは健全に育っていきます。

子どもは社会でみんなで育てるものです!

そういう意味では、
わたしがひとりでいくら熱く
子育てを語ったところで限界があります。

漫才でいっぱい笑ってもらいながら
まずは聴き手の警戒心と緊張を解きながら

助産師として伝えたいこと、
子だくさん育児で学んできたこと、

リラックスムードでアナウンスしていく
一風変わった講演スタイルを確立してきました。

だから、沖縄でも
いつも通りでいいっちゃーいいんけど
新天地へのチャレンジを機会に
現状に満足せず、もっとクオリティーを上げるべく
台本を作って挑んでみるか?

そんな話になって、初めて
講演台本を作成したのが9月のことでした。

作ったからには練習です。
毎日の通勤時間、行き帰り車の中で猛練習。
休日は早朝の自宅の庭で猛練習。
(子どもたちが起床したらもう練習できない!)
血のにじむような稽古の日々でした。(^_^;)

縦3メートル横4メートルの
大きなスクリーンに
映す映像も作りました。
舞台の床にこっそり貼り付けるカンペも作りました。
講演に完成度の高さを目指しました。

『台本がある=話す内容の順番が決まっている』

あらかじめ決まっている通りに
進めるのは簡単なようで、
わたしにとってはモーレツに難しかった!

次に話す内容、講演の流れを
頭で逐一考えながら
口を動かすことになるので
トークに心底から入れ込むことができません。

アドリブ利かせにくい。
脱線できない。自由じゃない。自然じゃない。

流れにうまく乗れなくて、
トークに一瞬の「間」ができてしまえば
会場はシラけるでしょう。

「あうんの呼吸」で繰り広げられる
MARKとの絡みも台本のせいでギクシャクしてしまい
全然ダメ!!

演者が楽しくないってことは
観てる側の心に響くわけないですね。

講演1週間前ぐらいから
だんだん稽古に身が入らなくなりました。

敷かれたレールの上を計画通りに走る列車は
おもしろくない。
「爆笑お笑いライブ」なのに
全然楽しくない。

おかげさまで講演数日前には
沖縄の会場は300名のお客さんで埋まりました。

わたしは県内でまだなんの実績もありません。
まだ移転もしていません。

なのにすでにこんなにたくさんの方々が
楽しみにしてくださっていて
期待を裏切るわけにいきません。

今さらやけど。
講演まであと少ししかないけど。

台本ってどうなんやろ・・・
台本かぁ・・・
台本なぁ・・・

ばぶばぶに通っておられた吉本新喜劇の芸人さんが

「新喜劇の台本はあるにはあるけど
ほとんど読まないですよ〜
ほぼ全部アドリブ。
パラパラーっと流し読み1回する程度」

って、言ってたなぁ・・・

「HISAKOさん、MARKさんは
フツーに舞台に立てるよ」

って、言われたなぁ・・・

良からぬ発想ばかりが頭をよぎり、
「台本」のせいで本番1週間前になっても
モチベーションは上がらず嫌な予感。

講演前日、沖縄入りし、
舞台でのリハーサルが始まって
わたしの予感は的中しました。

映像スクリーン、音楽、ZOOMは
ばぶばぶスタッフ担当でしたが、
わたしたちの喋りのタイミングと
うまく連動できず苦労していました。

そもそもMARKとわたしの漫才自体、
型にはまっていつもの勢いがなく没個性だったので
スクリーン、音楽も
予想外に合わせにくかったと思います。

子育てを語るときに
いつもわたしが言ってるのは

「型にハマらない個性を磨く」
「独創性・創造性」
「失敗を恐れないチャレンジ精神」

そして今回の台本どおりの講演は、

「型にハマる」「没個性」
「決められた通り応用なし」
「失敗を恐れ、チャレンジしない」

まさしくわたしが
もっともイケてないと思う
ヤツやんか〜〜〜〜〜〜〜!!!!o(`ω´ )o

「台本なんか作るんじゃなかったー!」

言っちゃいけないと、
ずっと我慢して口にしなかったNGワードを
とうとう口にしてしまいました。

沖縄初講演 〜爆笑お笑い子育てライブ〜レポート(1)

本番は翌日です。
土壇場になって我慢の糸がプツンと切れました。
不機嫌になっていくわたし。(笑)

MARKも同じこと思ってたようです。
7時間にもわたるリハーサルの末

「台本やめる・・・?」
「準備してきた音楽も、スクリーンも全部やめる・・・?」

そんな提案が
どちらからともなく浮上しました。

どうする?
どうすんの?
大ピンチやで!

方針180度、大変更か?!
大混乱のまま、

夜7時からFMおきなわ
『sh@reTIME』というラジオ番組出演を
控えていたので

とりあえずリハーサルは中断、
気持ちを切り替えてラジオ局へ移動。

沖縄の芸人さん(知念だしんいちろう)←誰や〜!笑
がパーソナリティーを務める番組に
生出演させてもらいました。

芸人さん。さすがでした。
ボケツッコミ、最高のリズム感。
そうそう、これよ、これ!!

たった10分間の生出演でしたが
すべてアドリブで
自分で言うのもナンですが、息ぴったり。

いかに笑いを誘うかをいつも考えている
わたしたちには本当に快感な時間でした。

再び講演会場にトンボ帰りし、
リハーサルの続きのはずでしたが、

・・・さっきのが
本来のHISAKO&MARKやんな。
台本がなかったから
思いっきり実力発揮できたよな・・・

いまさら直前になって
そんなこと言ったらあかんのでは?!

ちゅーことを
これまたどちらともなく、口にしてしまいました。

会場の舞台に座り込んで
映像担当スタッフとともに緊急会議。
今さらです、ほんと、今さら。

夕食もとらず夜遅くまで本音で話し合って、

『台本やめる!!』

とんでもない大どんでん返しの結論を
出してしまいました!

つづく・・・

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