引っ越しはかわいそう?
お正月休みが終わると春までは一瞬です。
1月は行く
2月は逃げる
3月は去る
3学期はぼやぼやしてると
あっという間に過ぎ去っていきます。
改めて数えてみたら6年生は
卒業式まで登校する回数、
たった50日しかあらへんかった!Σ(゚д゚lll)
小学校の卒業式と
保育園の卒園式が終わり、(大阪の)桜が咲いたら
入園・入学式に間に合うように
いよいよ沖縄へ引っ越します。
引っ越しは、
子どもたちにとってストレスなのは
言うまでもありません。
保育園転園
小学校転校
中学校転校
子どもたちは変化が盛りだくさん!
発達障害ななちゃんの学校への適応が
もっとも不安材料です。
ばぶばぶでも、
来春に引っ越しを予定しているママたちが
希望と不安を話してくださっています。
すでに保育園や幼稚園、集団生活に入ってから
慣れた場所から離れることは
子どもに申し訳ない気持ちを抱いてしまう
ママも多いようです。
ママが転園・転校にネガティブな感情を持っていると
子どもも自然と、
「引っ越し→かわいそう」
と思ってしまいます。
わが家の沖縄移住に関しても
「これまでの友達と別れることを
HISAKOさんのお子さんたちは嫌がりませんか?
「新しい環境に慣れるのは簡単じゃないと思うのですが
不安じゃないですか?」
「また一から人間関係築くわけでしょ?」
子どもたちのことを心配してくださる
優しい声をたびたびいただきます(どうもありがとう~)
7年前、わたしが離婚したとき
0歳児クラス、1歳児クラス、5歳児クラス
3人の保育園児を転園させました。
小学1年生、中学2年生、中学3年生も
突然の転校でした。
子だくさんのシングルマザーになって
わたしは人間らしい生活を送ることだけで
いっぱいいっぱいでした。
子どもたちが
引っ越し、転園・転校という
環境の変化に順応できるかどうかを
考える心のゆとりもありませんでしたが^^;
園児、小学生は
すぐに新しい友達を作りました。
順応性の高さには本当に驚きました。
ですが、中学生は
適応するのにずいぶん時間がかかりました。
それはたぶん、
『離婚』『きょうだいの分断』という、
何にも代え難い
強烈で大きな環境変化が根っこにあり、
そこに『引っ越し』『転校』というさらなる環境変化が
上乗せされたためだったと思います。
多感な思春期の子どもたちには
ありえないほどのストレスを与えたと思います。
そして今回、
沖縄への引っ越しに、
ダークな根っこは何一つありません。(^_^;)
となると、
引っ越し、転校は子どもにとって
「かわいそう」なことなのでしょうか?
家のすぐそばにビーチがいくつもあって
熱帯魚がいっぱい泳いでるで!
浅い海で簡単にタコが獲れるねんて!
1年中暖かくて快適やで!
パイナップルが激甘やん~!
次の小学校、すごく広くてキレイで先生優しかったよ!
ママがいかに、
引っ越しと転園・転校を前向きにとらえ、
子どもに伝えてるかが、
「かわいそう」なのか「新たなチャレンジ」なのかの
決め手になると思います。
小学校高学年以降ならば、
イマドキSNSがあるし、
引っ越し前のお友達とは
いくらでも話したいときに話せます。
音信不通になるぐらいなら、
結局そこまでの関係だったということです。
友達と離ればなれになる、という点では
今までのように毎日会えないだけですね。
そして、小学校低学年までの人間関係で
大人になってもずっと
「本物の友達」と言える関係性は
どのぐらいあるでしょうか。
先日、6年生たちは
保育園・幼稚園の同窓会があったそうです。
わたしの住む地域は
クラスのほとんどが幼馴染という大阪の田舎です。
近所は昔ながらの古い日本家屋が
軒を連ねていて多世代大家族だらけです。
ここちゃんの小学校の仲間たちは、
パパママの世代から
長らく続く地元の人たちの子が圧倒的に多く
赤ちゃんのときから、保育園・幼稚園、小学校、中学校まで
ずっと一緒に過ごしています。
同窓会前後の数日間、
クラスの話題は
小さかった頃の思い出話に花が咲いていたそうで、
「まったく話に入られへんかったわ~
アウェイすぎてビビった!」
ぼっちのここちゃんでした(笑)
〝地元の幼馴染〟っていう響き。
小さな頃からの仲良しがずっと続いているのは
素晴らしいことですね。
話についていけないここちゃんは、
いろんな場所に住めて、
いろんな人と関わりあえて、
たくさんの世界を見せてもらえて
誰にでもできるわけじゃない
スゴイ経験をしている!
と、前向きにとらえてほしいと思います♪
新しい土地で、
一から友達を作るのは
たいへん?
かわいそう?
でも、そこから得られるものは
いっぱいあります!
友達を増やす絶好のチャンス。
コミュニケーション能力も鍛えられます。
より広い世界、考え方に触れることもできます。
最近は、
中学受験する子も増えました。
高校では
ほとんどが新しい人間関係の構築でしょう。
専門学校や大学に進学すれば
そこはもはや、世代さえも超えた
知らなかった世界が広がっています!
高校や大学進学のタイミングで
友達と離ればなれになるのは
「かわいそう」とは言われないのに、
もっと小さい子どもが友達と離れて
新たな環境の中で新しい友達を作ることは
「かわいそう」なのは、なぜなんでしょう。
発達段階によって、小さい子に
新しい環境は負担になるという価値観でしょうか。
その考え方の根本にあるのって、
わたしたち大人が、
コツコツ築き上げた社会の中で
安心して過ごしたいだけじゃないか?
と思ったりします。
環境変化は、
当然、誰にとってもストレスです。
わが子がどんなペースで適応してくれるかも
わかりません。
先が見越せない状況、予測がしにくい事柄に、
大人は不安を感じます。
だから、無意識に
「たいへん」「負担」になるかもしれない行動を慎み
なるべく平穏に、保守的に・・・って
考えてしまいます。
自分たちの居場所が確立された
安定した小さな社会の中で
気持ちよく過ごしていた大人にとって
グラグラの基盤の中で
地に足をつけ、適応していく子どもを見守り、
フォローする自分たちの自信のなさが
転園・転校する子どもを「かわいそう」と決めてかかる
理由になっているのかもしれないなぁと思います。
築き上げた人間関係は安心できますよね。
住む場所が変われば
その安定は一気に崩れ、
最初からのスタートになってしまう・・・
そのネガティブな負担感を
子どもに植え付けていけば
子どもだって
「引っ越しはかわいそう」と思うでしょう。
うわべだけの人間関係、
その場だけ楽しくて安心できるような人間関係、
そこに執着して引っ越しを否定するなんて
あまりに浅い考え方だと思います。
発達障害ななちゃんや、
中学校から転校のここちゃんは
馴染むのにちょっと時間が必要かもしれないけど、
それぞれのペースでのんびり
みんなの輪に溶け込めたらいいと思います。
引っ越しを。
転園・転校を。
ポジティブな感情で向き合うか
ネガティブな感情で向き合うか。
たったそれだけの選択の違いで
広がる未来はまったく違ったものに
なると思います。
沖縄で、
これからわたしがしようとしている仕事は、
『自分にしかできない超重要な仕事』
『責任のある大切な仕事』
だと思っています。
誇りを持って、助産師という仕事に
向き合った結果、
生まれ育った大阪を出ること、
15年間育んできた助産院ばぶばぶを移転すること、
自宅とばぶばぶを新築すること、
収入が大幅に減ること、
子どもたちの環境適応を見守ること、
さまざまなネガティブな感情は
打ち消されつつあります。
大阪のママたちには
「HISAKOさんギャンブラーですよね
不安じゃないですか?」
「大阪にいたら安泰なのに、
なんでわざわざ?」
と不思議がられますが
ピンチはチャンスなんです。
自分と家族の成長の
ビッグチャンスだと思っています。
沖縄開拓は決して
平坦な道のりではありませんでした。
現在進行中で
いろんな課題に向かい合い、
ひとつずつ打破しながら進めています。
いろいろ問題山積みで、
もう逃げたい・・・
しんどいな・・・
と思ったこともありましたが、
長い歳月をかけて進めていくうちに
ただ辛いという感情のなかに
「よっしゃ、絶対やったる!」
「これを切り抜けたら怖いもんナシやで!」
ぐらい、強気な気持ちが
芽生えています^ ^
子どもたちよ!
広い世界を見なさい。
広い視野を持ちなさい。
世の中にはいろんな場所、いろんな価値観があるよ。
目の前にある社会だけが生きる場所じゃないからね。