ラブレターの返事 男やろ!ふうた!
3月はじめ。
全国一斉休校が決まった翌日は
急遽、今年度最後の登校日になりました。
その日、
1年生ふうたがクラスの女の子に
手紙をもらって帰ってきました〜!!!(◎_◎;)
「なんかなー知らんけど。
帰ろうと思ったら、ふーちゃんの机の上に
お手紙ポンって置いてあってん」
おおおおお〜〜〜
なになに?
ラブレター?(’▽’)
ちょうどそのとき、
長女すずちゃんの友達(20歳)が
遊びに来ていて、恋の悩み相談を聞いていたんです。
好きな人がいる。
でも、そうやってアプローチしていいかわからない。
勇気もない。
20歳女子は自分に自信がなく、消極的。
それに比べて7歳女子の
堂々たる積極性とまっすぐな表現力よ!!!(見習え〜!)
ふうたは、この春沖縄へ転校します。
大阪の小学校への登校は
残すところカウントダウンの3月、
急転直下の一斉休校でした。
ゆずほちゃんはきっと、
ふうたにもう会えなくなるから、と
想いを手紙にして渡してくれたんですよね♡
さぁどうする、ふうた。
彼女の想いに誠実に応えるのが男やぞ!!
もちろん返事書くやんな?
な?????
返事書かんとか言う日にゃ、
おまえサイテーやぞ!
わかってるやろな?
あ?????
ラブレターもらっただけで
なんでこんな
姉ちゃんたちに寄ってたかって
威圧的に攻めたてられなあかんのかわかりませんが、
ふうたの意志もそっちのけで
ゆずほちゃんに
お返事を書く(書かされる)ことになりました。
机に向かって
悩みまくること30分。(笑)
ふうた:・・・なんて書いたらいいん?
すず: 自分で考えや
「お手紙ありがとう」やろ?
ふうた: あーわかった・・・
ようやくえんぴつが動き出しました。
『ゆずほちゃんへ
おてがみありがとうございます』
すず: 「ありがとうございます」ってなんやねん!
他の人が言ったまま書いて渡しても
ゆずほちゃん嬉しくないやろ?
ちゃんと自分で考えや!
ふうた: えーーーーーーー・・・
うーん
う〜〜〜〜〜〜〜〜ん・・・・・
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(´;ω;`)
2時間経過。
集中力続かず、
座っていられず、床にベターと寝転びながら
う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん
うなり、もがき苦しむ、ふうた7歳。
ここ(12歳): うーんうーんって、うるさいねん!
書かんのやったら先にお風呂入ってこい!
姉ちゃんたちは厳しいんです。
愛のムチ?
いえいえ、単に
めんどくさい弟への総攻撃ですね。(笑)
お返事書かなあかんのわかってるし、
でもなんて書いたらいいのかわからへんし、
姉ちゃんたち優しくないし。
みるみる涙がたまってきて、
くらげのように全身脱力
ふうたはもう、グダグダです。(限界)
なな(11歳): どうせなんも書かんのやろ?
なら行けや!
あまりにも姉ちゃんたちの攻撃が
激しすぎて、さすがに弟がかわいそうになった
すず(20歳)が仲裁に入ります。
すず: 「なんて書いたらいいん?」じゃなくて
自分がどういう気持ちなんか
教えてや。
ふうた: ううううー
すず: どう思ったん?ゆずほちゃんに手紙もらって。
ふうた: ・・・・・
すず: 嬉しかったん?
興味なかったん?
嫌やったん?
ふうた: ・・・興味なかった
マジかーーーーー!
オマエは男としてサイテーか!!(爆)
すず: そうかー興味なかったんか。
じゃあどうすんの、返事書かんとくの?
ふうた: すずちゃんと一緒に書く・・・
書くんかーーーーい!(笑)
すず: じゃあ自分の気持ち言ってよ。
言ってくれんのやったら、
「おまえおもしろい女だな
オレもおまえのこと見てたぞ」って書かせるぞ!
それ聞いて、
鼻水垂らして泣きながら笑い出すふうた。(機嫌なおる<単純)
さて、ここから
手のかかる13歳年下の弟に、
すずちゃん恋愛レクチャー開始です。
ゆずほちゃんの手紙を1行ずつ
読み進めていきましょう。
【1行目】
「いつもあそんでくれてありがとう」
どう思う?
→いいよ
【2行目】
「またいっしょにあそぼうね」
→いいよ
【3行目】
「おきなわいってもがんばってね」
→がんばる
【4行目】
「ずっとずっとともだちだよ」
→んー・・・
【5行目】
「大すき。」
→えーーーーー・・・・(´;ω;`)
そこでつまずくんか!
罪な男め。
すず: 「ずっと友達だよ」って言われて、
おまえのことなんかすぐ忘れるわボケ!と思うんか、
ずっと友達?はぁ?と思うんか
うん、ずっと友達だよ、って思うんかどれなん!
ふうた: んー・・・
すず: じゃあさ。例えばいっくんに「ずっと友達」って
言われたらどうなん?
ふうた: えー嬉しい。
すず: ゆずほちゃんに言われたらどうなん?
ふうた: んー・・・
つまり、ふうたは、
毎日学校で、いつも一緒につるんで
ふさげあっていた友達ではない
クラスメイトの女の子に
「ずっと友達」と言われて困ってしまったようです。
だから何を書いていいか混乱して
わからんかったのですね。
単純というか、なんというか。
7歳男子の頭の中はなかなかオモロイです。
すず: 大好き、言われて
嬉しいんか、嬉しくないんか
どっちかって言ったらどっち?
ふうた: 嬉しい・・・?
なんでそこでクソ真面目に
「?」がついちゃうのでしょうね。(笑)
すず: あのな、ふうた。
世の中には、本音と建前っていうのがあってな。
日本人はちょっとでも「嬉しい」と思ったら
それはもう嬉しいで片付けてええねん!
難しい哲学を語っております、20歳。
ここでいきなり、
すず&ここの、即興ショートコントー。
ここ: プルルル〜プルルル〜
すず: あ!
いつもお世話になっておりますぅ〜♡
な?
日本人はこういう心が大事やねん、
わかるか、ふうた!
わからんやろ。
ふうた、目テンやで。
すず: だからな!
「嬉しい」はウソじゃないんやから、
返事は話を盛れ!って言ってんねん!
ふうたが必死で考えて
やっと書き綴ったゆずほちゃんへのお返事
所要時間3時間強。
ゆずほちゃんのお手紙の
最初の3行に関してはちゃんと触れてありますが
4行目は、
すずちゃんに教えてもらった日本人の心得、
『建前』を発動させ、
5行目に関しては7歳男子の脳みそでは
処理しきれなかったようで
なにげにスルーしたまま完成したのでした。(笑)
一斉休校決定からその後、
今学期最後の登校日は
3月24日(火)の修了式となりました。
ふうたよ、
ゆずほちゃん本人に、
堂々と手渡しで、
この手紙を渡してくるんやで!
おまえは男だ!
コソコソするんじゃないぞ!