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2019.04.17

片乳授乳が悪いわけではありません

生後間もない時期の赤ちゃんへの
スタンダードな授乳指導は、
『左右5分ずつ×2クール』
1回の授乳で左右両方をまんべんなく飲ませましょう
というものです。

ですが、実際には

胎内環境
(切迫早産、妊婦貧血などのトラブル)

出生の状況
(在胎週数、回旋異常や分娩に費やした時間、
無痛分娩、吸引分娩、帝王切開、分娩時の出血量など)

新生児側の特徴
(出生体重、生理的黄疸の出具合、口腔内の解剖学的特徴など)

さまざまな要素が絡み合って、
1回の授乳で両方のおっぱいから飲むだけの
体力のない赤ちゃんも多いです。

くわえてもすぐ眠ってしまう、

それどころか、母子ともに技術的に未熟で
パクッとくわえることさえ難しく
ベストポジションでの吸い付き態勢がとれるまでに
早くも疲れ果ててしまい、
母乳を飲み始める以前に
スタートラインにも立てない子もいます。

教科書通りに
右5分→左5分→右5分→左5分
うまくできないことは珍しくないのです。

物理的に、機能的に、
能力途上の親子に対して
スパルタ的に『左右5分ずつ×2クール』という
指導を押しつけたって、

「できひんもんはできひんねん!」

ママと赤ちゃんたちの
悲痛な叫びが聞こえてきそうです。

理論上では、
左を飲んでる間に右がチャージされ、
右を飲んでいる間に左がチャージされるので

左右を交互に短めの切り替え授乳をしたほうが
赤ちゃんが楽に母乳を飲めます。

ですが、それはあくまで、
無駄なく器用な吸い付きができる子に限った話
なんですよね。

妊娠経過が順調で、
予定日前後で生まれて、男の子で
出生体重が3500以上あって、
大安産でママの出血量も少なく、
貧血もなく、黄疸も出ず、
おっぱい飲むのが器用な子!

という
複数の好条件が〝たまたま〟整っていれば
『左右5分ずつ×2クール』は可能かもしれませんが、

みんながみんな、
そんな都合よくいくわけではありません。

人生には、いくら「努力」したところで
どうにもならないことがあります。

大柄にはなれない因子をたくさん持っている子に
180cmの大男になれ!
と言ってるのと同じです。

つまり、スタンダード指導
『左右5分ずつ×2クール』は
頑張れば全員できる!というような
単純なものではないのです。

でも

左右飲ませないと乳腺炎になるのでは?
乳腺が詰まってしまうのでは?
張りすぎてしんどいのでは?
パンパンになったおっぱいは赤ちゃんが飲みにくいのでは?

不安になりますね。

赤ちゃんの月齢が進んでくると
いつのまにか授乳指導は
「2クール絶対!」ではなくなり、
基準の「片乳5分」から10分とか15分とか
変化していきます。

赤ちゃん側も
眠らずに飲み続けることができるような体力がついてきます。
(母乳過多のママの場合は片乳2~3分で
授乳終了!のこともあります)

ですが、微妙に授乳のリズムが変化してきても
やはり1回の授乳では「左右両方飲ませましょう」の
指導が一般的です。

とはいえ、

マニュアルに沿って
1回の授乳でまじめに両乳を飲んでくれる子は半数、
片乳授乳で終わってしまう子も半数ぐらいの
割合ではないかと感じます。

ばぶばぶでたくさんのママたちの
おっぱいを診ていると、
生後3ヶ月ぐらいまでは、
左右をまんべんなく飲ませたほうが
おっぱいトラブルが少ない印象があるので、
「左右両方」の指導は理にかなっているのだろうと
思いますが、

1回の授乳が片乳だけで終わっても
おっぱいトラブルが連続して起きないのであれば
それでもぜんぜん構わないんじゃないかと
思うんです。

授乳方法は一律ではない。
「このやり方が正解」はない!

おっぱいのサイズも、形も
乳腺の状態も、赤ちゃんの様子も
100人いたら100通りなんですから、

授乳指導はマニュアル化はできない
と、痛感します。

おっぱいの声に耳を傾けることなく
一般論に合わせて行うママ主体(マニュアル主体?)の授乳や、
時計を見ながらの時間決め授乳などは不自然。

赤ちゃんが欲しがるときに
欲しがるだけ、欲しいほうのおっぱいを

トラブルにならないよう
おっぱいの声に耳を傾けつつ・・・ではありますが。

自由に飲ませてあげることが
もっとも自然な授乳なんじゃないかと思います。

何分吸わせるなどのハウツー
方法論、手引書は目安として
知っておくぐらいがちょうどいいかもしれないなぁ
と、実感しています。

いくらガイドブック通りの授乳方法を
実践していたとしても、

ママがキャパオーバーになるほどの
苦痛を伴う授乳方法は、
その親子に合っていないということです。

母乳育児には、
少しの努力は必要かもしれません。

だけど、限界を超えてまで
おっぱいトラブル頻発させてまで
がんばりすぎる授乳は、
ときに標準仕様から応用編で
頼るべき方向性の軌道修正が必要です。

赤ちゃんもそれぞれの個性がある
ひとりの人間なら、

授乳方法だって
みんな違って当たり前なのです!

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