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2024.06.08

沐浴は毎日する?いつまで入れる?沐浴の頻度と手順を解説

助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO

2006年開設の「助産院ばぶばぶ」で育児支援を15年以上担当。YouTube「12人産んだ助産師の子育てチャンネル」のフォロワーは50万人以上。自身も12子の母。

こんにちは。助産師HISAKOです。

生まれて間もない赤ちゃんは大人と同じお風呂ではなく、ベビーバスなどを使って身体を洗います。

なにかと特別待遇の赤ちゃん。とくに沐浴はお世話の中でも重労働なので、誰かに手伝ってもらえたらとても助かりますが、そうもいかないケースもあると思います。

最初は緊張と手際の悪さで、必死すぎて汗だくになりますが、この記事にあるポイントを押さえて場数を踏んでいけば必ず慣れていきます。

負担の少ないスマートな沐浴に向けて、さっそく読み進めていきましょう!

動画でもレクチャーしています!

赤ちゃんの沐浴はなぜ必要?

沐浴の最大の目的はとてもシンプル。「赤ちゃんの身体を清潔にする」
これに尽きます。

赤ちゃんは日々どんどん成長していきます。大人とは比較にならないほど新陳代謝が活発なので、肌は汚れやすく肌トラブルも起こりやすいです。

沐浴の目的は他にも

「血液循環をよくして新陳代謝を促す」
「全身を観察して健康かどうかチェックする」
「親子のスキンシップで心も身体も温まる」

などがありますが、まずは赤ちゃんの肌がキレイになれば万事OK!

沐浴と入浴の違い

生まれたばかりの赤ちゃんは抵抗力が弱く、丁寧に扱ってあげなければ壊れてしまいそうですよね。

だからこそ、家族と同じ湯船ではなく、専用のベビーバスなどを使います。

「沐浴」とは、お湯や水を浴びて髪や身体を清めること。

「入浴」とは、お風呂に入ること。お湯につかって身体を洗い、温めること。

どっちもたいして変わりませんが(笑)

要するに、赤ちゃんはスペシャルな存在だから、なんとなく神聖な感じがする「沐浴」という言葉で、お風呂も差別化してあげたい♡ということなのでしょうね。

赤ちゃんの沐浴、期間はいつまで?

通常、妊娠37週以降の正期産で生まれた赤ちゃんなら、沐浴は生後28日目(新生児期)ぐらいまでが基本です。

病院での1ヶ月健診のときに、普通のお風呂デビューしてもいいかどうか聞いてみてくださいね。

生後1ヶ月以降は、ママの産後の体調や赤ちゃんの成長具合を考慮しながら、大人と一緒のお風呂に移行していきます。

💡HISAKOポイント!
でも沐浴は決して、「絶対に卒業しなければならない」ものではありません。移行する時期はあなたのタイミングでね!

赤ちゃんの沐浴は毎日必要?

赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗っかきなので、毎日の沐浴が理想ですが、理想はあくまで理想であって実際の子育てには当てはめらないことも多いです。

リアル子育てには臨機応変力が求められます。

沐浴も、赤ちゃんとママの体調や気候によってパスする日があってもいいんです。

ママやパパが疲れている日、赤ちゃんの機嫌が悪い日は、さっと身体を拭いてあげるだけでもいいですし、どうしてもやる気にならないときはいっそのこと無理をせず完全に休んでしまいましょう!

💡HISAKOポイント!
思い通りにはいかないのが子育てです。大切なのは、完璧を求めないこと!

赤ちゃんの沐浴の回数

基本的には、沐浴は1日1回。

毎日だいたい同じ時間にルーティン化すると動きやすいですが、時間帯が定まらないからといって何か問題が起きるわけでもないので柔軟に。

夏場など、その日の気温や湿度によっては汗をかくため、沐浴の頻度を少し増やすのもアリです。

💡HISAKOポイント!
ただし、ベビーソープの使いすぎは赤ちゃんの肌を過度に乾燥させてしまいます。ベビーソープは1日1回にして、あとはシャワーでサッと流す程度にしましょうね。

スムーズな沐浴のためのコツ「無駄を省く!」

沐浴の時間、それは赤ちゃんもママも楽しいひととき♡

・・・と言いたいところですが、新生児との毎日はやることが多すぎて悪戦苦闘、わからないことだらけで、沐浴を楽しむゆとりなんてとても持てない人も多いかもしれません。

沐浴を「半強制的に課せられた任務」と感じてしまったとしても

最低限、赤ちゃんが清潔になればそれでOKだということを重ねてお伝えしておきますね!

負担多めのお世話である沐浴を、少しでも効率よくかつ安全に遂行するには、必要最低限の物品で、過剰な手順を省き簡素化するのが一番です!

HISAKO流、沐浴に必要なもの

この動画でも必要なアイテムについて説明しています。

ベビーバス

プラスチックケースなど、赤ちゃんがすっぽり入れる大きさのものならなんでも代用可。

小さめサイズのビニールプールが個人的にはおすすめ!(かさばらない!)

ベビーソープ

赤ちゃんの敏感な肌に優しいソープを選びましょう。

泡で出てくるもの、ジェルで出てくるもの、ぶっちゃけどちらでも、あなたの好みのタイプで大丈夫です!

ポイントとしては、乾燥しやすい赤ちゃんの肌には、保湿力のある洗浄料を。

💡HISAKOポイント!
わたしが開発した赤ちゃん用洗浄料『ポメロ』は、新生児から使えるベビーソープ。トラブルが起きやすい赤ちゃんの肌を適度にうるおしながら洗い上げます。

洗面器

すすぎ用に一つあると便利ですが、シャワーを使ってもいいし、キッチンで使っている料理用のボウルなどを一時的に沐浴用として代用しても!

バスタオル

赤ちゃん専用である必要はありません。

家族と同じバスタオルでOKですが、肌の刺激になりやすい柔軟剤などはなるべく使わず洗濯したものを使うようにしましょう。

沐浴後の赤ちゃんをくるむのに使います。

着替えとおむつ

沐浴後の着替えがスムーズになるよう、あらかじめ広げてセットしておきましょう。

ベビー用保湿ローション

沐浴後の保湿はとても重要です。

沐浴後の肌はすごいスピードで乾燥するので、バスタオルで水分を拭いたら間髪入れずに全身保湿!

肌に優しい保湿ローションを選びましょう。

💡HISAKOポイント!
わたしがプロデュースした、赤ちゃん向け保湿料『マシュマロ』は、水分と油分のバランスを考え、無添加にこだわり、ミネラル成分豊富な沖縄の海洋深層水をベースに厳選した原料でつくりました。

綿棒

耳、鼻の穴の汚れを取り除いたり、へその緒が取れたばかりのおへそ周りをキレイにするために使います。

普通の綿棒だと赤ちゃんにはサイズが大きすぎるので赤ちゃん用綿棒を準備します。

赤ちゃんの沐浴手順

赤ちゃんとの沐浴。めざすゴールは「赤ちゃんの全身が清潔になること」。

どんな方法でもゴールにたどり着けばそれでいいので、決まった方法を厳守する必要もなく、あなた式のやり方でかまいません。

ですが、安全で手際のいい沐浴のちょっとした裏技はいくつかあるので、基本のステップを見ていきましょう。

赤ちゃんをベビーバスにいれる

ママの腕を肘の上あたりまでお湯に浸けてみて、気持ちいいなと感じる湯温がベストです。

赤ちゃんの首とお尻を支えながらゆっくりとバスに入れ、首の後ろで固定したママの手に赤ちゃんがもたれて座るような姿勢にします。

肌を傷つけないようにやさしく洗う

赤ちゃんの肌はとても薄くデリケートです。

沐浴布(ガーゼ)を使って洗う方法もありますが、ママの手で撫でるように洗うほうが刺激が少なく隅々まで洗いやすいです。

顔と頭、身体の上側から下に向かって洗っていき、最後がおしりです。

とくに首の後ろや脇の下など、汗や汚れが溜まりやすい部分は丁寧に洗いますが、赤ちゃんがベビーバスの中で暴れると洗いづらい!

そんなときは、湯上がりのバスタオルの上で濡れガーゼなどで細かい部分の汚れを拭き取ってあげてもOKです。

しっかりと泡を洗い流す

赤ちゃんの肌にボディソープが残らないように、しっかりとすすぎます。

お湯を手ですくってもいいし、洗面器に溜めたお湯をかけてあげてもいいと思います。

シャワーを使うときは水圧弱めでお願いします。

赤ちゃんの沐浴を行う時の4つのポイント

1. 沐浴をするタイミング

夏は涼しい時間帯、冬は暖かい時間帯、毎日決まった時間に・・・と言われたりしますが、生活スタイルやリズムは各家庭それぞれです。

あなたの動きやすい時間帯が、あなたの赤ちゃんにとってのベスト沐浴タイミング!

毎日同じ時間に入れなければならないという先入観にとらわれる必要はありません。

2. 適切な沐浴時間は10分程度

丁寧さを求めすぎるあまり、長時間がんばりすぎないようにしましょう。

ちゃんと洗えてないかもと思っても、実は赤ちゃんをお湯に浸けてあげるだけでもおおまかな汚れは浮き上がって除去されます。

また、時間をかけるとお湯が冷めてしまうので、10分程度を目安に切り上げましょう。

3. 沐浴の適切な湯温

赤ちゃんにとって快適なお湯の温度は約38℃。

温度計で確認・・・と言われたりしますが、ママの直感を大事にしてほしいと思います。

お湯が熱すぎるのかぬるいのかちょうどいいのかは、私たちの肌感覚で確認します。

ママの腕を肘の上あたりまでお湯に浸けてみて、気持ちいいなと感じるのなら、わざわざ温度計で計る必要はないと思います!

4. 沐浴をする場所はリビングやキッチンでも大丈夫

沐浴はお風呂場、キッチン、リビングなど、どこでも大丈夫です。

家の間取りや備え付けられている装備も各家庭で異なりますよね。

暑すぎない、寒すぎない、導線がいいなどを考慮して、あなたのやりやすい場所で!

まとめ

沐浴は、赤ちゃんが生まれてせいぜい1ヶ月程度の期間限定のスペシャルなお世話です。

必要物品、手順など、要点のみ抑えたらあとは適当で大丈夫です。

育児のハウツー本にあるようなパーフェクトな沐浴手順を厳守してお世話するよりも、「赤ちゃんの身体がキレイになって気持ちよさそう♡」であれば合格!と考えてくださいね。

ママの力がイイ感じに抜ければ、赤ちゃんもリラックス。

沐浴が、親子の絆を深めるかけがいのない素敵な思い出になりますように!

助産師HISAKOでした。

セットで使うべし!沐浴におすすめのソープ&ローションはコレ↓

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助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ 院長 助産師HISAKO

1974年生まれ。
総合病院産科、クリニック勤務を経て2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」開設。母乳育児支援・育児相談を中心に、自治体育児支援訪問・妊婦教室を15年間にわたり担当。パパママ向け講演、専門職向けセミナー、教育現場では性教育等の出張授業を展開。

2020年沖縄県うるま市に助産院移転を機に『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』配信開始。妊娠出産育児を科学的根拠に基づき解説、自らの経験から得た学びを元に肩の力が抜ける子育ての考え方のヒントを提案、2023年YouTube登録者50万人以上に。

書籍、雑誌等の執筆活動、テレビラジオ等メディアにも多数出演。

また助産師とママ両面の視点から母子の健康と笑顔に直結する良質の保湿料をはじめ、こだわり商品の開発、製造販売を展開。

プライベートでは1998年から2020年の間に12人を出産。子だくさん助産師として認知されている。

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