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2024.06.17

ベビーローションとは?クリーム・オイルとの違いと保湿する3つのポイント

助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ院長 助産師HISAKO

2006年開設の「助産院ばぶばぶ」で育児支援を15年以上担当。YouTube「12人産んだ助産師の子育てチャンネル」のフォロワーは50万人以上。自身も12子の母。

こんにちは。助産師HISAKOです。

赤ちゃんの肌は大人と比べてとても薄く、バリア機能が未熟です。そのため乾燥しやすく、少しの外部刺激にも敏感に反応してしまいます。

「大切な赤ちゃんの肌を守りたい!」と意気込んで売り場に足を運んだものの、ベビーローション、クリーム、オイル・・・どうにも種類が多すぎて、何をどう使い分けていいのかわかりませんよね。

「スキンケアをするぞ!」その気持ちは本気でも、それぞれの保湿剤の違いをよく知らないまま、なんとなく使って効果を感じられない・・・という残念なパターンを、私は幾度となく見てきました。

ということで今回は、効果を実感できるスキンケアのために、ベビーローションとその他の保湿剤との使い分けや、保湿のポイントについて詳しくお伝えします!

ベビーローション(保湿ローション)とは

ベビーローションとは、赤ちゃんの肌に潤い(水分)を与えるためのスキンケア製品です。

赤ちゃんの肌は乾燥しやすく、紫外線や摩擦など、たわいない外部からの刺激に片っ端から過剰反応してしまいます。

ベビーローションを使うことで乾燥しがちな肌に水分を浸透させ、刺激から守ってくれます。

ベビーローションの特徴とメリット

ベビーローションは、水分を多く含むタイプの保湿剤です。

サラッと軽い使用感で、ベタつくことなく肌にスーッと伸びるので、使いやすさの点ではピカイチです!

たっぷりと水分を浸透させてくれるベビーローションには、化粧水タイプ、少し油分を含んだ乳液タイプ、水の保護膜を作ってくれるジェルタイプなど、さまざまな種類があります。

ベビーローションの使用方法とタイミング

例えば、私たちは毎日こまめに水やお茶を飲みます。

口から体内のうるおいを補う水分補給は、大量一気飲みをするよりも、小分けにちょこちょこ飲むほうが身体に優しいですよね。

それと同じように、肌からうるおいを補うスキンケアも、1日に何度でも乾燥に気づいたときに頻繁に行うと、継続的にうるおいを実感できます。

💡HISAKOポイント!
ベビーローションの基本のタイミングは、お風呂上がりやおむつ交換のときの清潔な肌ですが、とくに乾燥がひどい部分は1日何度でも!

また、1回のスキンケアで少量のベビーローションを数回に分けて重ね塗りすると、より効果的に保湿ができますよ。

ベビーローションとベビーオイル(保湿オイル)の違いは?

ベビーオイルの特徴とメリット

ベビーオイルは主成分が油分です。

油分は肌表面をしっかり保護する役割があり、赤ちゃんらしい肌のハリや弾力を保ってくれます。

水分のように肌内部には浸透しないので、乾燥肌が悪化してかゆみや赤みが出たりヒリヒリしている肌にも刺激が少なく使いやすいのが最大のメリットです。

また、ベビーマッサージの際にも便利です。

ベビーローションとベビーオイルの違い

ベビーローションは水分を補給し、肌(角質層)にすばやく浸透するのが特徴ですが、ベビーオイルは肌内部には浸透しません。

オイルの役割は、肌の表面に皮膜を作り、肌内部の水分の蒸発を防いだり、よだれ、汗などの刺激を肌表面で弾き返し、肌がダメージを受けることを防いでくれること。

💡HISAKOポイント!
しっかりと水分が浸透している肌に使うことで、内部の水分を蒸発させずに閉じ込める効果が期待できます。つまり、ベビーローションと併用すると、肌の柔軟性向上や水分保持もバッチリです!

ベビーローションとベビークリーム(保湿クリーム)の違いは?

ベビークリームの特徴とメリット

ベビークリームは、ローションとオイルのちょうど中間の立ち位置の保湿剤。

水分と油分がバランスよく配合されています。

肌に浸透した水分(保湿成分)を油分がカバーすることで、肌に皮膜を作って水分を閉じ込める効果があります。

つまり、水分浸透と水分保持の両方の役割を担ってくれる優れもの!

ベビーローションとベビークリームの違い

ベビーローションはたっぷりと肌に水分補給をすることが目的で、軽い使用感が特徴です。一方、ベビークリームは水分と油分の両方をまんべんなく含みます。

肌に浸透する水分量はローションと比べると少なめですが、そのかわり、すばやく肌に膜を作って水分を閉じ込める効果があります。

💡HISAKOポイント!
ベビーローションとベビークリームを併用する場合は、まずベビーローションで肌を潤し、その上からベビークリームを塗ることで、より効果的に保湿ができます。

ベビーローションはいつから始める?使うタイミングは?

ベビーローションを始める時期

ママのおなかの中にいた時代、赤ちゃんは羊水というたっぷりの水分ベールで守られていました。

生まれた瞬間、赤ちゃんは羊水と決別。この乾いた過酷な世界で生きていかねばなりません。

つまり、生後すぐからベビーローションはスタートです!

実は赤ちゃんは、生後3〜4ヶ月を過ぎる頃から人生でもっとも乾燥肌の時期に突入します。

💡HISAKOポイント!
肌の健康と身体の健康は密接につながっていて、子ども時代の肌トラブルを放置することで食物アレルギーやアトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患、さまざまな感染症の発症率を増加させることが研究で明らかにされています。

乳幼児期はとくに、見た目にとらわれずに肌のバリア機能を整えておくことがとても重要なのです。

ベビーローションを使うタイミング

最適なタイミングは、お風呂上がりやおむつ交換時、外出から帰った後など、肌が清潔な状態のときです。

また、乾燥が気になる部分にはこまめに使ってあげることで、さらに肌のうるおいを保つことができます。

ベビーローションは顔に使っても大丈夫?

ベビーローションは基本的には顔にも使えます。・・・というより、顔にこそ使ってください!

顔はとくに肌が薄くデリケートな場所なので、赤ちゃんによっては各種ベビーローションの主成分が肌に合わない場合があるのも事実です。

ベビーローションを選ぶ際の注意点は?

目の周りや口の周り、際どい部分にも保湿はもちろん必要。だけど赤ちゃんなので、保湿ローションをなめてしまうことは避けられませんよね。

毎日頻繁に使う保湿剤だからこそ、少々なめても大丈夫なものを。赤ちゃんの身体に優しい成分でつくられているものを選んであげましょう。

わたしがプロデュースした、ベビーローション『マシュマロ』は、安心・安全をこだわりぬいています!

無添加・無香料なのはもちろんのこと、ミネラル成分豊富な沖縄の海洋深層水や、厳選した天然原料でつくりました。よかったら一度使ってみてくださいね。

ベビーローションはいつまで必要?やめるタイミングとは?

日々の保湿をがんばった甲斐あって、肌の乾燥が改善され、うるおいが保たれていると感じても、どうかスキンケアをやめないで!

肌が大人同等に厚くなり、十分な皮脂を自力で作り出せるようになるのは、なんと13歳と言われています。

少なくとも小学生になる頃までは積極的なスキンケアを継続してあげてくださいね。乾燥が気になる季節や環境では、とくに念入りに!

赤ちゃんの肌を保湿する方法

基本的な保湿の手順

1. お風呂上がりにタオルで水分をおさえ拭き

2. ベビーローションを手に取り、手のひらで温める

3. 赤ちゃんの頭から足先に向かって、やさしく円を描くようにしっとりするまで塗りましょう

赤ちゃんの肌を保湿する時の3つのポイント

1. ベビーローションは低刺激なものを選ぶ

ベビーローションによるスキンケアは、赤ちゃんをお風呂に入れたりミルクを飲ませるのと同様に、ルーティンにしたいお世話のひとつです。

毎日赤ちゃんの全身にたっぷり使うものだからこそ、赤ちゃんの肌の負担にならないよう、成分にこだわってママが納得できるものを選びましょう。

「無添加」と表示されているものは、香料、着色などの余計な化学成分が入っていないのでおすすめです。

2. 新しいベビーローションを使う場合は事前に少し塗って様子を見る

新しいベビーローションを使う際は、まず少量を肌に塗って様子を見ましょう。

ブツブツが出る、赤くなる、かゆがるなどのアレルギー反応が出ないかどうか、塗った場所の肌にトラブルがないか確認してから全身に使用するようにしましょう。

3. 乾燥がひどい時は塗り方を工夫する

乾燥がひどい時は、重ね塗りをすることで保湿効果を高めることができます。

よだれかぶれができやすい口周り、おむつかぶれができやすいおしりなど

外部刺激を受けやすい部分にはローションにクリームやオイルを重ねると効果的です。

💡HISAKOポイント!
とくに乾燥しやすい部分には、少量を数回に分けて重ね塗りするようにしましょう!

まとめ

ベビーローション、クリーム、オイル、それぞれの特徴と使い方のコツはお解りいただけたでしょうか。

よくわからないまま、なんとなく使って効果半減よりも、知って迷わず正しく使って効果倍増のほうがいいに決まってますよね!

多種多様なスキンケア製品を前に頭を抱えることなく、さっそくかわいい赤ちゃんの肌を守るべく、スキンケア開始しましょう!

準備はいいですか?
位置について、よーい、ド〜〜〜〜〜ン!

助産師HISAKOでした!

1本でオールシーズン安心して使える。
この記事で紹介したベビーローションはコレ!

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助産師HISAKO

執筆:助産院ばぶばぶ 院長 助産師HISAKO

1974年生まれ。
総合病院産科、クリニック勤務を経て2006年大阪市阿倍野に「助産院ばぶばぶ」開設。母乳育児支援・育児相談を中心に、自治体育児支援訪問・妊婦教室を15年間にわたり担当。パパママ向け講演、専門職向けセミナー、教育現場では性教育等の出張授業を展開。

2020年沖縄県うるま市に助産院移転を機に『【12人産んだ】助産師HISAKOの子育てチャンネル』配信開始。妊娠出産育児を科学的根拠に基づき解説、自らの経験から得た学びを元に肩の力が抜ける子育ての考え方のヒントを提案、2023年YouTube登録者50万人以上に。

書籍、雑誌等の執筆活動、テレビラジオ等メディアにも多数出演。

また助産師とママ両面の視点から母子の健康と笑顔に直結する良質の保湿料をはじめ、こだわり商品の開発、製造販売を展開。

プライベートでは1998年から2020年の間に12人を出産。子だくさん助産師として認知されている。

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