『gift』 今年もお世話になりました!
「HISAKOさんとMARKさんに
ぜひ会ってほしい人がいる!」
仕事がらみで紹介され
63歳の男性にお会いしました。
颯爽と現われたその紳士は
黒ハット、黒ロンTに
黒の細身パンツ
黄色のダウンベストを羽織り、
首元には桜色のストール!
え〜〜〜〜〜〜!
超オシャレ!
63歳?
うそでしょーーーー!!!!(゚o゚;;
吸い込まれそうな優しい笑顔と
聞きやすいはっきりした滑舌で
「はじめまして!」
このおしゃれ感。
若々しさ。
物怖じしないコミュ力。
・・・なんか似たような人
知ってるぞ・・・(^◇^;)
前の奥さんとの子どもたちは
みんなもう成人していて
現在は、63歳にして1歳半のお子さんのパパ!
今、子育て第二シーズンに入り
幸せいっぱいなのだそうです。
・・・なんかどっかで聞いたような話だな・・・(^◇^;)
いただいた名刺には
PAUL(ポール)って書いてありました!
日本人だけど。笑
世界中を飛び歩いて仕事していて
便宜上そうなって今に至るそうです。
ちなみに、ポールマッカートニーが好きだから。^^;
ああやっぱり・・・
この人、わたしがよく知るあの人に
そっくりだわ!(^◇^;)
わたしの旦那さんは
日本人だけど海外で仕事してた時代から
MARKと名乗り、
61歳にはとても見えない風貌の持ち主です。
前妻との子どもたちは全員
独立し、
今、この年齢にして5歳と1歳、
そして、縁あって
わたしの大勢の連れ子たちのパパをしています。
わたしと出会う前は
世界を飛び歩く
グローバルなビジネスマンでした。
PAULといろいろカブります。
MARKは、
わたしの長女の子ども(2歳)も含め、
毎日まとめて3人の幼児のお風呂入れを
やってくれています。
1歳と2歳と5歳のお風呂入れ。
普通に考えてなかなかハードな作業だと思いますが
「幸せやわ〜
こんなんやらせてもらって♡
ありがたいありがたい」
彼にはまったく苦がないようで
逆に「ありがたい」を連発します。
PAULが、MARKと同じようなことを
言っててビックリしました!
「起こってくることは全部
次のステップへのチャンス!
ありがたい!」
酸いも甘いもくぐり抜けてきた
エエ歳したおっちゃん2人が
背中がむず痒くなるような深イイ話で
盛り上がっていました♪( ´▽`)
そのキザな格言の数々は
「そうありたい」という願望から
出てくるものだったり
見栄から出てくる表面的で
薄っぺらいものではなく
たくさんの人生経験を積んで
悟った本質の価値観であることが
2人の絶対的な安定感のある口調から
ビシビシと伝わってきました。
PAULは、小さい頃は太陽になりたかったそうです。
今は、いつか太陽にお礼を
言いに行くことを目標にしているそうです。
こんな話をしてくれました。
↓↓
太陽はずっと1人で何億年も
孤独に燃え続けていて、
きっと寂しいと思うんだよね。
自分は何のために存在するのか、
わからなくなってるかもしれない。
だから、
改めて伝える人はあまり
いないかもしれないけど、
みんな太陽に感謝してるってことを
僕が伝えに行きたい。
夜、眠ったら意識がなくなるのに
ちゃんと朝になったら目覚める。
隣に小さな子どもがいて、
愛する奥さんがいて、
生きてるって実感する。
目覚めるってすごいこと。
太陽のおかげで
僕は今ここに生きてるんだよ!
そういやMARKも、
「大自然に感謝」
「今日も命をありがとう!」
毎朝、海に向かってでっかい声を張り上げて
お礼を言ってます。(近所迷惑だと思います笑)
PAULとMARKの話のスケールが
宇宙規模すぎて
日頃のわたしの小さな悩みがつまらなく
感じられました。
ああ、わたしはまだまだ目先で
生きてるな・・・。
60代になったとき、
この2人みたいな大きな器、
感謝ベースの価値観を
神様みたいな穏やかな表情で
凛として語れるようになったらいいなと
尊敬の眼差しで2人の話を聴いていました。
PAULいわく
人生を豊かにするための
たくさんのgiftを授けてもらって
子育て第二ステージを
体験させてもらっている、と。
gift。
神様からの贈り物です。
これはきっと、何か目的があって
贈られるのでしょうね。
贈り物は、
贈った側も贈られた側も
嬉しさ、喜びという感情で満たされ
人生が豊かになります。
さらに、自分のことを
こんなに想ってくれていたんだなぁと
存在の肯定を感じ
相手とのつながりを感じることができます。
これってすごく幸せなこと!
だって、つながりの確認は
幸福度の高さに比例するから。
朝起きたら生きてて
また1日が始まった。
今日という日はgift。
今生きていることが本当に当たり前ではなく
その瞬間ひとつひとつが
素晴らしいプレゼントだと
PAULとMARKは意気投合して話していました。
能力だったり、技術だったり
出会い、アイデア、チャンス、
気づき・・・
それらは全部、giftだし、
辛いこと、不運なこと、
事故や病気もgiftなんだそうです。
よくないと思える出来事も
自分にとってはベストなタイミングで
贈られるgiftだったりするのかも
しれません。
MARKは20年前、大事故に合い、
左足切断の危機を経験しました。
なんとか足を残してほしい!と
懇願して温存してもらったものの
左足の膝関節は
今後、一生曲がることはなく
車椅子生活になります、と
辛い宣告をされました。
どん底に落ちて
「これは人生のチャンスなんだ!
絶対歩けるようになってやる!」
彼は諦めませんでした。
2年6ヶ月にわたる死にもの狂いのリハビリの末
なんとか歩けるまでに回復しました。
だけどもう、
世界を飛び回る仕事はできません。
会社を閉じ、大勢の社員を失い
無職になってゼロから、
たった1人のスタートでした。
今の自分に
何ができるだろう・・・
心の痛みや葛藤、迷い
不運をバネにして
動けないならネットショップで
勝負をかける!
まだインターネットの普及がなかった時代の
先駆け的な存在だったようです。
彼が大事故に遭って、
育児グッズのネット通販会社を
立ち上げたおかげで
後に助産師であるわたしと
出会う接点となったわけで
大事故は、
次のステップに進むために。
運命の出会いのために。
与えられたgiftだったんだと思う、と
彼は言います。
実は今も、
事故の後遺症に悩まされる生活を
余儀なくされていますが
今ここに生きていることが
ありがたいのですよね。
朝目覚めて、
命があることに感謝しなくちゃですね!
2021年、
与えられたさまざまなgiftを振り返り
笑顔で「ありがとう」を伝えながら
新しい年を迎えたいと思います!