12人目赤ちゃんがイイ匂いすぎてヤバい♡
10月末に生まれた第12子、ねねちゃんは
とてもいい匂いがします。
ばぶばぶでも、よくママたちと
「赤ちゃんのお口の匂い、ヤバいよね〜♡」
と盛り上がります。
ママたちの多くが、
赤ちゃんの匂いフェチ。笑
お口のまわりからはとくに
甘い独特な匂いが漂ってキュンですっ!
もう、たまりません〜♡
よく吐く赤ちゃん、あまり吐かない赤ちゃん
個人差がありますが、
ねねちゃん、
しょっちゅうタラ〜っと吐き戻すので
ベビー服の襟元、胸元に付着した
母乳やミルクの匂いかなーと思ったりもしますが
考えてみると
母乳は血液の加工品。
母乳パッドに染み込んだ母乳は
生臭くてお世辞にも「いい匂い」とは言えません。
なのに、なんで赤ちゃんから発せられると
こんなにいい匂いに感じられるんだろう?
ほんとはいい匂いじゃないのに、
ママがそれを嗅いだとき、
その情報が脳に伝達される段階のどこかで
〝いい匂い〟に都合よく変換されてしまうのかな?
いや。そもそももしかしたら
赤ちゃんの匂いは
母乳・ミルクの匂いとは別の何かなのかも?
一説には、羊水の匂いとか
赤ちゃんの肌を覆っている胎脂の匂い
という話もあるようですが
分娩介助していて、
羊水はどっちかというと生臭く
甘い匂いとは言えないし、
胎脂も独特な匂いです。
どちらも決してふわふわ気持ちよくなるような
いい匂いではありません。
離乳食前の赤ちゃんは
母乳とミルクしか口にしたことがなく
ご飯を食べていないので
腸内環境がビフィズス菌優位で
いわゆる悪玉菌が存在しないことも
お口がいい匂いの理由なのかな?
とにかく、ねねちゃんからは
嫌なことも辛いことも一瞬にして
スポーンと忘れてしまうような
思考回路が停止する麻酔か麻薬のようなパワーを持った
いい匂いがすることだけは確かです。
過去、上の子たち11人も
赤ちゃん時代には同じようにとてもいい匂いがして、
クンクン嗅いでは
ハァ〜〜〜♡
幸せを味わっていました。
みんないい匂いがしたけど
12人目が破壊級でした。
今までで一番、
赤ちゃん特有の不思議な匂いに
ヤラレてしまっています。(^◇^;)
完全にノックアウトです。
赤ちゃんの匂いを嗅いだとき、
ママの脳内からは
ドーパミンというホルモンが分泌されます。
これは快楽ホルモンとも言われていて
気を許せる誰かと楽しく過ごしているとき、
おいしいごはんを食べたとき、
幸福感を味わったときに分泌されるホルモンです。
ドーパミンは
陣痛から解放された出産直後から
2時間にわたって
分娩台の上のママと赤ちゃん、両者からも
大量に分泌されることが知られています。
お産直後、
興奮状態になりませんでしたか?
大仕事を終えた直後なのに
眠気も吹っ飛び、
疲労感さえも麻痺して感じません。
ドーパミンはストレスを軽減し、
気分を高揚させてくれる
効果があるんですね。
出産後2時間でドーパミンは減少、
一気に疲労感がやってきます。
同じタイミングで赤ちゃんも
スヤスヤ眠りにつきます。
そしていよいよ子育てが始まると
ママは身体的にも精神的にも
強いストレスにさらされることになります。
産後の体は
すぐには回復するわけじゃないのに
生まれたばかりの赤ちゃんは
しょっちゅう泣いて夜も何度も起こしてくれます。
小さくてふにゃふにゃでか弱くて
守っていくことに
不安になってしまうことも多々あるでしょう。
産んだから
自動的に愛着関係を築けるのではありません。
しんどいこと、嫌なことばかりだったら
たとえ自分の赤ちゃんでも愛せないだろうし、
育児放棄したくなってしまうかもしれませんね。
そんなことになったら困るから!
たくさんのお世話が必要な赤ちゃんは
いい匂いでママを癒し、
少しでもママの苦痛が軽減されるように
工夫してくれているんですね!
他の動物は生まれてすぐに立ち上がったり
自力でママのおっぱいを飲みに行ったりできますが、
ヒトの赤ちゃんは
『生理的早産』と言われています。
ママがすべてフォローしてあげないと
なんにもできません。
つまり、
周囲から手厚いケアを受けなければ
生きていけないのです。
体に対する頭の大きさの割合が大きい。
顔より頭のほうが多いい。
目が大きく丸くて顔の中の低い位置にある。
鼻と口が小さい。
ほっぺたが膨らんでいる。
短い手足。
柔らかい肌。
赤いほっぺ。
ぎこちない動作。
その外見のすべてが
赤ちゃんをかわいく見せ、
大人が
「守りたくなる」
「手を差し伸べたくなる」
「微笑みかけたくなる」
理由になっているというのが
生物学、心理学的な見解です。
例えば、ぬいぐるみ。
アンパンマンなどのキャラクター。
なんとなく形や大きさを構造的に
決められている気がしますが、
実は、あれらは人が感覚的に自然に持っている
『美』に沿って設計されているそうですよ。
三頭身〜四頭身。
これがわたしたちがもっとも「かわいい」と
感じる黄金比だそうです。
赤ちゃんは天然で
「かわいい」の黄金比を持っていて
かわいがってもらうための
遺伝子レベルの戦略を持って
赤ちゃんは生まれてくるのですね!
また、赤ちゃんって
とにかく百面相ですよね!
いきなりしわくちゃになったり、
ホケーっとしたり、
白目をむいたり、
ニヤッとしたり、
真っ赤になったり
よくこんなに表情変えられるなと感心するほど
いろんな顔を見せてくれます。
嬉しいとか楽しいとか
感情が動くことによって微笑むようになるのは
生後2〜3ヶ月になってからなので
それまでは基本的にママが笑いかけても
反応してくれることはありませんが
新生児にも
「生理的微笑」という能力があります。
相手を選ばず反射的に微笑む能力を持って
生まれてくることは
周囲の大人との愛着と
社会的関係を構築していく上で
有効に機能しているのだそうですよ。
「赤ちゃんらしい特徴」と
大人の自動的な反応が組み合わされて
生まれてすぐ1人では生きていけないほど未熟な
赤ちゃんが、大人の愛着行動を引き起こし
世話や保護を受けることができるようになっている・・・
すっごいなー!
つまり、赤ちゃんのいい匂いも、
かわいい姿も、生理的微笑も
すべて小さな命が生き延びていくため
ママを手玉にとるために
神様が授けてくれた
赤ちゃんたちの戦略的能力。
そんなわけでわたしは今、
ねねちゃんの生きる戦略に
まんまとハメられ
マインドコントロールされてしまっていますが
この独特ないい匂いは
あと1ヶ月ぐらいしか続かないのを知ってるので
喜んで戦略に操られたいと思います!