ランドセル活動
来年度、小学生になる第11子、
ととちゃんは現在
インターナショナル幼稚園の年長さんです。
10人目までは
地域の公立小学校に進学したので
この時期になるとなんの疑問もなく
ランドセルを準備していたけど
いろんな国の子がいるインターでは、
小学生の通園カバンって
どうするのかな?
ふと気になって、
登下校中の
インターの小学生たちを意識して
観察してみました。
ランドセルの子もいるし、
バックパック(リュック)の子もいるし、
色も形も決まりはまったくないようで
みんなてんでバラバラ。
リュックじゃなくても
本人が使いやすいものであれば
なんでもOKみたいです。
ランドセル、
日本の文化が感じられて
わたしは大好きです。
最近は色もカラフルで、
ランドセルのおしゃれ化はとどまることを
知りません!
でも、
ととがインターに通うようになり、
そして、発達障害の中学2年生、
ななちゃんを育ててきて、
最近思うのは、
ぜったいにそれじゃなきゃ
ダメなのかなぁ?
どうしてもなのかな?
というささやかな疑問。
そんなの、
それぞれが好きなので
いいんじゃないの?
ランドセルは好きです。
かわいいです。
でも、
みんな同じ→同じであるべき
→同じじゃなくちゃおかしい
→異なるものは排除
そういう発想のランドセルなんだったら
いやだなぁ・・・。
みんなと同じじゃなくたって
個性(発達上の特性)があったって、
本人がハッピーならそれでいいし、
多数派をよしとし、
少数派を排除する偏見的思考という意味合いで
ランドセルを考えたら
ちょっと複雑な思いがよぎります。
わたしが小学生の頃は
男の子が黒、女の子は赤。
それが当たり前でした。
当時は、
ランドセルは子どもっぽさの象徴とばかりに
5年生ぐらいからは、
スタイリッシュな(?)スポーツバックで
通学していたっけな。
6年間ランドセルじゃないとダメ!
っていう法律的な義務はなく、
暗黙の了解、みたいなことで
しいていえば日本の文化や慣習、風習ですよね。
高学年になって体格がよくなっても
背中にくっついてる
サイコロみたいな状態で
ランドセルを片方の肩にひっかけて
(もはや背負えない・・)
通学している男子を見かけたりします。
どう見ても
ランドセル不自然やろ!な状態でも
周囲と違うリスクなどを考慮して
結局はランドセルに
落ち着いてしまうのでしょうか。
昔、上から5人目までの子どもたちには
同じメーカーの色違いのランドセルを
きょうだいで全色制覇しました!(笑)
ランドセルが小学生にふさわしい理由は
耐久性がよいこと。
うちの子たちのランドセルも
ところどころ細かいところは壊れてたけど
基本的に6年間問題なく使えました。
男子なんか、道端で
ブンブン振り回して投げてたり
ランドセルの上で仁王立ち〜!とか
もう扱いめちゃくちゃでしたけど。
すごいですよね、ランドセル。
使い物にならないような壊れ方は
まずしないです。
また、衝撃に強いだけではなく
防水、防塵性にも優れていて、
雨の日の教科書の破損を防いでくれます。
また、転んだときに
クッションがわりになる、
という利点もあるようです。
これは通学時に滑って転ぶリスクがある
雪国の子には大きなメリットかもしれませんね。
そして、
肩ベルトにクッションが入っているなど
工夫満載に作られていて
重い荷物を背負うときに
身体への負担を少なくできます。
とはいえ!
2018年にはランドセルが重すぎる
という問題を受け、
文部科学省が教科書などの勉強道具を
学校に置いて帰る『置き勉』を認める通知を
出しました。
教科書、ノート、ドリル・・・
5kgにもなる(場合によってはもっと!)
ランドセルを背負って通学って
なんの訓練やねん?と思いますよね。
適正な重さは体重の15%程度らしく
3〜4年生までは2〜3kgまでとも
言われていますが
体重の15%だったら
55kgのママが、8kg超の
赤ちゃんを抱っこひもでおんぶして
長時間歩くことに相当しますよ。
15%でも重すぎません?!
そこへピアニカとか習字道具とか
最近ではIT授業も始まり
タブレットの持ち帰りも加わったりしたもんなら
そりゃもう重すぎて拷問です。
ちなみにインターでは
勉強は学校でするものなので
基本的に家に勉強道具は持ち帰りません。
ランドセルの半分以下の重さで
耐久性にも劣るパックバックの子が多いのは
そんな理由もあるのかな。
ランドセルは重い教科書を入れる前提で
作られているから、
起き勉が認められたら
ランドセルである必要もないといえば
そうかもしれませんね。
学校指定の通学カバンの小学校があったり
指定がない小学校もありますが、
布やナイロン製のリュックと比べたら
高額な商品が多いランドセル。
さまざまな環境、背景の中
子育てされているママたちと
接していて思うのは
ランドセルの値段で貧富格差を実感したり
虚しい思いをするようなことがあっては
いけない・・ということです。
ランドセルは保護者の
子どもへの気持ちが投影されるモノ。
子どもの成長と社会への順応を願う親の
期待の形と大きさがランドセルに
反映されると思います。
だからランドセルは高価になっていく
一面があるのかもしれませんね。
ランドセルの重さは
社会にわが子を送り出す親の期待の重さをも
背負っている気もします。
自立を目指す小学生に
親の期待に従順なイメージを持たせる
ランドセルを脱ぎ去ってもらいたい!
自由に生きろ!
という気持ちも
今のわたしにはあって・・・
ランドセル以外でも、
インターはみんな自由だから
友達にからかわれるとか
いじめに遭うとかいうリスクは
まずないと思うのでバックパックでも
いいかなとも思うし、
幼稚園では
SDGsを学ぶことに注力しているので
6年間使えるランドセルはまさしく
コレだよな!とも思います。
小学生のランドセルは
今後どのような変化を遂げていくのでしょうか。
興味深いです。
ととは・・・
もうちょっと悩んでみたいと思います。