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2015.04.23

夜間の添い乳はやめたほうがいいの?

添い乳を習慣にすることで
赤ちゃんの睡眠の質が落ち、
依存心を植え付けてしまうのではないか。
赤ちゃんは人格を持った人間なので、
早くから自立する子に育てるためには
添い乳はすべきではない

という考えがあります。

でも日本では昔から、
家族は「川」の字になって
眠るのが当たり前でした。
子どもとママはいつも寄り添い、
夜中は添い乳をしながら一緒に眠るのが
一般的でした。

月齢の低い赤ちゃんは1時間ごとぐらいに
浅い眠りと深い眠りを繰り返しますが、
なにもかもが未熟で不安定な彼らは
自分の力で睡眠のサイクルを
上手に切り替えをするのは至難の業です。

ママが隣で密着して添い乳をしてくれる状況は
呼吸、体温、鼓動…そしておっぱい。
「安心して眠っていいんだよ」のサインが
自然に赤ちゃんに送られ、落ち着きを取り戻し、
ふたたび深い眠りに入っていくことができます。
だから、添い乳をすることで
赤ちゃんが睡眠障害になるなんてことは
考えられません。

なにもかもママに頼らなければ
生きていけなかった乳児期を超え、
ヨチヨチと一人歩きができるようになる頃から
運動能力、言葉の発達、
彼らはめまぐるしい勢いで
成長していきます。

外に向かう気持ちが強くなり、
見るもの、聴くもの、触るもの、
毎日が刺激でいっぱいの世界。
好奇心のかたまりです。

この時期、子どもの心の中では
いろいろな葛藤が芽生え、
甘えたい依存の気持ちと、
自分でやりたい自立の気持ちの
コントロールがきかずに、ストレスを抱えます。
いわゆる、イヤイヤ期の始まりですね。

ママから離れて冒険するという体験は、
ドキドキワクワクするのと同時に
とても疲れることでもあります。
驚いたり、恐かったり、感情も育っていきます。
すべてが初めてづくしなのですから
当然ですね。

ふと不安になったとき、悲しくなったとき、
疲れて眠くなったとき。
心を充電するガソリンスタンド的存在が、
おっぱいです。

活発に動き回るためには、
心も身体も安定していることが基本。

おっぱいに守られている、ママがいれば安心、
という基盤があってこそ、
子どもは自立に向かって
外の世界に羽ばたいていくことができます。

だから1歳過ぎると
だんだんおっぱいへの執着が増して、
とくに夜間には
昼間に受けた刺激を小さな頭の中で処理しきれず
授乳回数がやたら増えたりするわけです。

早めに夜中の添い乳は
やめたほうがいいよ

なんでもかんでも
おっぱいでごまかそうとすると
子どもはいつまでたっても
まとまって寝ない子に
なってママがたいへんだよ

先輩ママから新米ママへ、
そんなアドバイスをよく聞きますが、
1歳以上の夜間授乳にも、
上記のようにれっきとした意味があるんです。

食事から栄養をとれる年齢になっても、
おっぱいの役割は終わったわけではありません。
おっぱいでつながって、
明日への活力をもらっている子が、
自立できないわけないですよね。

2歳、3歳の夜間添い乳にも意味があるのです。
外に向かう勇気を育み、
ママのおっぱいを通して優しい心が伝わり、
それは子どもの情緒の安定となります。

そのうち、おっぱいに頼らなくても自分の力で
心のコントロールができる時期がやってきます。
自分に自信がつき、気の済むまでおっぱいを
くわえていた子どもたちは、
ある日突然おっぱいに
興味を示さなくなります。

その時期は、
一定ではなく大きな個人差があるのですが、
早い子で1歳、遅い子ではなんと5歳!
そう、この時期こそが、その子の理想的な
『卒乳』の時期ですね。

同じ年齢のお友達がどうだとか、
他人に指摘されたとか。

大切な子どものことだから、つい周りの意見に
左右されてしまいがちだけど。

どうか惑わされることなく自信をもって、
それぞれの親子のペースで
おっぱいを楽しんでほしいと思います。

では、頻繁な夜間の添い乳で
ママは寝不足になるでしょうか?

実はママと子どもの睡眠サイクルは
見事に同調しているんです♪
両者の体内時計はお互いに共鳴し合い、
子どもがちょっと身体を動しただけでも
ママは反射的に、胸をトントンと優しく叩いたり
お布団を掛け直したり、
おっぱいをくわえさせたり、
夜中の子どもに必要なお世話を
半分眠った状態で無意識に全部できちゃう。
それこそが、ママなんです。

生物学的に、赤ちゃんを産んだ女性は
自然にそれができるように仕組まれているのです。
みんな素晴らしい力を持っているんです!

わたしたちは、
連続して7〜8時間しっかり眠ってこそ
「よく眠れた」と思っているかもしれませんが
産後は違います。
1時間〜2時間ごとにピンポイントで
深く質のいい眠りをしているはずなんです。
ママたちは寝不足のような気がしているだけで
真の寝不足にはなりません♪

最近は「ねんねトレーニング」
というのが流行っていて
赤ちゃん時代から自立を促すために、
夜中ぐっすりと眠ってくれるようになるためにと
赤ちゃんとママが別々の部屋で眠るという
育児法が紹介されています。

それが悪いとは思っていませんが、
「川の字」が物語るように、日本では昔から、
体重の増えの悪い赤ちゃんは
「ママのお布団に連れてきて
母乳を与えましょうね」
という指導がなされていました。
添い乳をしていると
赤ちゃんがよく育つ、ということを
昔の人たちは実践で感じていたのかもしれません。

夜中に親子のつながりをしっかりと感じられるよう
手助けしてくれるのがこの方法なんです。
添い乳をすればママからは
リラックスホルモンが分泌されます。

そのホルモンは、
母乳分泌量を増やしてくれる作用はもちろんのこと、
忙しい毎日を過ごしているママの気持ちを
ほっこりと鎮めて小間切れ短時間睡眠なんだけど、
質のいい眠りに誘導してくれます。

赤ちゃんに触れ、
よく眠り、
そしておっぱいを飲ませること。

この3つの条件で
親子のきずなはグンと深くなると思っています。

家族みんなで寄り添って眠ることの意味。
添い乳が家族に及ぼす健康への影響。

いまいちど考えてみてくださいね♪

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