地団駄を踏む
「地団駄を踏む」という
ことわざがあります。
怒ったり、くやしいときに
両足でバンバンバンバン!と
地面を何度も踏みつけることを
表すことわざですが
そんなんあくまでも
ものの例えで
実際に地団駄を踏む人なんか
おらんやろ
と思っていました。
でも、子どもが生まれ
ママになったとき
地団駄ってホンマに踏むんや!!
衝撃の現場を目にすることになりました。
子どもはしょっちゅう地団駄を踏みます。
それも教科書から出てきたような
模範解答的、地団駄!!
完ぺきすぎて
「ほぉ〜〜」
思わず見入ってしまうほどです。
こらえきれないくらいの
強い悔しさや怒り、
自分の思い通りにならなかったときの
強いストレスを表現するこのしぐさは
たとえば、食べたいお菓子を
買ってもらえなかったとき、
公園からまだ
帰りたくなかったとき、
疲れて眠くなってきて
ご機嫌が急降下したとき
彼らは地団駄を踏んで泣きわめき、
それでも思い通りにならなかったときには
とうとう地べたに寝っころがって
寝たまま地団駄!(笑)
よくスーパーなんかで遭遇する光景ですね。
もう知らん!
ずっとそこで泣いてろ!!
ママもキレキレだったりして。
子育てってほんとたいへん。
なるべく子どもの要求に対応するように
心がけてはいるけれど
そうはいっても言いなりにばかり
なってられません!
こっちにも都合ってもんがあるんです。
昨日、小学校1年生の娘が
地団駄を踏んで泣いて怒ってました。
なんやねん?
2年生との姉妹喧嘩が発端。
もう6歳だから
地団駄の踏み方も男前!(女やけど)
本人は大真面目で泣き叫んでいますが
おもしろくてしばらく見学してました。
するとわたしのそういう態度が
彼女の意に添わなかったのでしょうね。
泣いてるんだから!
地団駄踏んでるんだから!
助けろよ!
優しい言葉のひとつもかけろよ!
お姉ちゃんに叱ってよ!
ってことでしょうか。
だんだん怒りの矛先が
ママのほうに変換されていって
なんだか納得いかない展開に。
バンバンバン!!!!
地球が割れそうな勢いで
体重28kgの地団駄。
人間って、そういう気持ちのとき
教わらなくても地団駄を踏むんだね〜。
すごく原始的な感情の表し方なんだな、と
思いました。
ヨガ的には、足は、
本能に直接つながっている場所だと
言われています。
腰椎と仙骨の神経があるので
足の感覚は、脳に深く関わります。
脳とつながってるから
感情が乱れたときに
足が反射的にその心を指し示すのですね。
そう考えると
「地団駄を踏む」は、
なるほど〜と思います。
歩行器であり、
全身を支える土台であり、
血液循環の調整部であり、
同時に全臓器とも
そして心とも、足は関係しているのですね。
ヨガには
「グランディング」という言葉があります。
立ったとき
座ったとき、
横になったときも、
大地を感じ、地球に抱かれているように
身体を委ねることをいいます。
足がしっかり大地を踏みしめれば
身体は安定して
身体が安定すると
心も安定します。
まさに、“地に足をつける” というのは
このことですね。
足が地についていないと
身体はバランスを崩し、
心も、あっちにふらふら〜
こっちにふらふら〜
それで不安定な心を
地団駄をでバンバンバン!と
踏みしめる無意識な行動で
落ち着かせようとするのかな?
地団駄って、
実はヨガなのかも?
で。
何が原因で喧嘩になったのか?
階段をお姉ちゃんが先に上った。
自分が先に行こうと思ってたのに!
でした。
真剣に怒っていらっしゃるらしい娘には
申し訳ないですが
そんなくだらないことで
よくもこれだけプンプンと
地団駄が踏めるもんです。
ほどほどにしとかな
足割れるでー。