梨を食べると母乳が腐る?
「梨を食べるとおっぱいが腐る」って
本当ですか?
梨の美味しい季節になり
今年もこの質問を受けることが増えてきました。
「おっぱいが腐る」
一部の助産師さんが持っておられる理論ですが
これってどういう意味なのでしょうね〜。
母乳はママの血液の加工品です。
ということは
梨を食べるとママの血液が腐るってこと?
いやいや、普通に考えて
「それはナイ」ですよね。
梨が血液を腐らすのなら
梨という果物は市場から消えるでしょう。
だって危険やもんなぁ!!
「腐る」とは、細菌、真菌、酵母など微生物によって
生物由来の有機物、特にタンパク質などの
窒素を含んだ有機物が分解されること。
ただし分解によって、
人に都合のよい物質が生じる場合は
「発酵」といわれます。
ヨーグルトとか納豆とか味噌なんかが
この類ですね。
秋は食べ物が美味しい季節です。
梨のようにみずみずしくてあっさりクセのない果物は
つい食べ過ぎてしまうことがあるかもしれません。
わたしも梨は大好き!
昨晩も1個まるまる食べちゃいましたー。
梨は、カリウムを豊富に含んでいて
水分含有量が多いから利尿作用があります。
おしっこと一緒に身体の熱まで奪ってしまうため
食べ過ぎると身体を冷やし血液循環が悪くなって
おっぱいが滞ってしまうことはあるかもしれない、
と思います。
とくに南国で採れる果物は
身体を冷やしやすいです。
夏野菜もしかり。
きゅうりやナス、トマトなど
生野菜のまま大量に食べると身体が冷えてしまうので
よくない、と考えられがちです。
サラダよりも温野菜、火を通した野菜のほうが
身体にいいと一般的にも言われますよね。
でも、夏に身体を冷やす食材が出回るのは
自然の摂理なんです。
ほてりをクールダウンするために
夏には身体を冷やす果物や野菜がたくさん収穫されます。
地球の生態系は絶妙に仕組まれているのですね!
そして寒い冬には身体を温める果物や野菜が
たくさん収穫されます。
かぼちゃ、さつまいも、玉ねぎ、にんじん、大根・・・
わたしたちの身体がどの季節にも健康でいられるように
「旬」があるのです。
ほんとうまくできていて
すべてが理にかなっていて感心します。
冷やす食べ物は身体によくない!って
決めつけられがちだけど
旬のものは身体が欲するから「旬」なのであって
それらをバランスよく上手に
取り入れていくことは大切だと
わたしは思っています。
梨は夏の果物ではないです。
どちらかというと寒くなりつつある季節の果物。
なので普通に考えたら
身体を温める果物かな?
と思うけど、
梨は水分がたっぷり!
冬の旬でいうと、
みかんは水分量がかなり多いために
身体を冷やしてしまうので
授乳中のママは要注意です。
というわけで
梨をたくさん食べすぎると
カラダが冷え、血行が悪くなり、
母乳の出が悪くなり、
乳腺炎になりやすい・・・かも。
だけど決して
腐りませんから
安心して「旬」をお楽しみくださいね〜。
ただし食べ過ぎないでね。