あまのじゃく2歳児
わが家の末っ子、のんちゃんは2歳0ヶ月。
ただいま、イヤイヤ期まっしぐら!
イヤイヤ期は本当にたいへん!
もうお手上げ!
なのですが、
わたしは個人的には
2歳のイヤイヤが大好きです。
だって、彼らのしてることを冷静に振り返ってみたら
わけがわからなすぎて、
筋が通ってなさすぎて、
ありえないレベルで自己中心的で
あまりにもおもしろすぎるーーーーーー^ ^
ひとつ上のお兄ちゃん、ふーちゃんは
3歳半ですが、さすがに流暢な日本語を使いこなせるように
なってきて、理不尽なイヤイヤは
しなくなってきました。
ガマンや、「待つ」ということ、ときには妥協・・・・
高度なことができるようになってきています。
のんちゃんより1年6ヶ月多めに生きてるだけで
これだけ違うのですから
人間の発達というのは本当にすごいなぁと感じます。
2歳児のイヤイヤに親はどこまで
付き合うべきなのでしょう。
言いなりになってていいのでしょうか?
わたしたち大人だって
かつてはイヤイヤ言いまくりの2歳児だった時代が
あったはずなのですが、
大人になってしまえばそんな過去も忘れて
実に理解しがたいナゾの生き物でしかありませんね・・・´д` ;
「いくら言ってもダメなモノはダメ!」
「あまのじゃくもいいかげんにしなさい!」
「どうしてこんなどうでもいいことで
そこまで機嫌を損ねるの!」
「なんで言うこと聞かないの!」
「もう〜〜!ママにどうしろっていうの!」
実際、周囲から見ていても
2歳児の傍若無人な態度には
「今こそしつけを始める時期やわ!」と
思って当然かもしれません。
そして、その思考回路に従って
大人の圧力を介して子どものイヤイヤを
封じ込めよう、矯正しよう
とするママをよく見かけます。
1歳半ぐらいまでは
ここまで困らされることはなかったのに。
ついこないだまでは素直で
聞き分けのいい子だったのに。
2歳が近づくごとに
言うことを聞かない、
意地でも我を曲げない
すべて「イヤ!」ってあまのじゃく。
いったいどうなっちゃったのーーーー
育て方を間違えた?
甘やかせすぎた?
ママは自己嫌悪。
自身喪失。
落ち込んでしまいますね。
でも、2歳児のこうしたイヤイヤは、
3歳児に向かう成長段階の特徴的な思考なんです。
わたしたちは毎日、
生活の中で、ある目的を成し遂げるための方法を
複数の選択肢の中から選びながら
要領よく生きています。
生きていくっていうのは、
そのような選択の繰り返しによって
成り立っているんですよね。
例えば
今日は雨だから
歩いて買い物に行ったほうがいいかな?
うーん、でも小降りだし
自転車でサっと行ったほうが効率的か?
さぁどっちだ?!
結果、
選んだ道が失敗だったー!
あーやってしもた!
という場合もあるけれど、
基本的にはさまざまなことを
冷静に選択、判断しながら社会生活を営んでいます。
2歳児は、
選択肢を迫られたとき、
能力的に、どれかひとつに決めるということができません。
それがたった、二者択一であったとしても
ひとつに決められないのが2歳児の知能なんですね。
どうしても、
その両方の道を同時に歩こうとします。
だからどちらか一方は、
傍目には「あまのじゃく」と映ります。
「パン食べるー」
というから、あげたら
「いらんー!」
いらんっていうから片付けたら
「たべるのぉぉぉ〜〜〜!」
あげたら
「ちゃう!!」
手で払いのけられて、
パンが宙を舞う・・・
パンが吹っ飛んだことにブチ切れ2歳児!
「イヤー!!!」
床の上に寝っ転がって
大暴れ。
どないやねん、ほんま。( ̄▽ ̄)
一事が万事この調子。
わざとですか?
ねぇ、人を小馬鹿にして
嫌がらせしてます?
それともあなたは
傲慢な殿様ですか?
何時代に生きてるつもりですか?
2歳児相手に大人気なく
まくし立てたくなりますが
でも、これは
成長の過程で必要な行動で
どうしようもないことなんですよね〜。
要するに、パンを食べる選択と
やっぱり食べない選択、
食べたい気持ちVS食べたくない気持ち
あ〜〜〜〜〜
決められへんねんっっっっっ!
それだけのことなんです。
昨日の夕食時
2歳児のんちゃんは
ウインナーを
・スプーン
・フォーク
・おはし
どの道具を使って食べるかで
究極の苦悩に陥りました。
そんなことどーでもいい。早く食べて。
と、いうのは大人目線。
彼女にとっては、
この3択はまさしく
生死をかけた究極の選択だったのです。(おおげさ)
「スプーンがいい!」
スプーンを差し出して「これ?」と聞くと
うんうん、って頷いて受け取ってくれました。
2秒後、
「ちゃうー!!!!」
スプーンが
シューン!!!!!!!
まるで手裏剣のごとくテーブルの上を縦断しました。
じゃフォーク?
うんうん、って頷いて
ウインナーを刺そうとした瞬間
「ちゃうーーーーーーーーーーーー!!!!!」
フォークが槍投げのごとく
綺麗な弧を描いて
きょうだいたちの頭上を飛び越えていきました。
ウインナーを上手に刺せなかったのが
気に食わなかったのか?
で、結局おはしも「ちゃう!」と
投げつけられて、
赤鬼みたいに真っ赤になって
この世の終わりかというぐらい迷走したのんちゃんは
手づかみ食べで一件落着。
怒り狂って汗だく。
ハイ、おつかれさまでしたーーーーー。
まぁ普通に考えて、
このパターンのとき、ウインナーを食べるのは
フォークを選択するのがベターなのではないだろうかと
思われますが、
彼女が「あーでもない、こーでもない」
がんばっているときに、正解はフォークだよ、と
さっさと決めつけて
親の先入観を押し付け
「投げたら危ないでしょ!」
聞き分けのいい子を
目指した“しつけ”をしたところで
「選択できない2歳児」には
あまり有効ではない気がします。
大人はおおまか、正しい選択を知っているから
つい、無理矢理正しい方に導こうとしますが、
それでは、「自分で選択する力」が身に付きません。
この時期に「相反する2つのこと」を
同時に経験することで、
どちらが正しい選択だったのかを自然に学んでいくのですね♪
だからイヤイヤ期の2歳児は、
横暴な殿様にしてあげてもいいんです。
もちろん、ママだって忙しいですから
できる範囲内でね、
2歳児が2つの道、3つの道、4つの道を
同時進行で歩こうとすることに
気長につきあってあげてくださいね。
「あれもイヤやし!
これもイヤやねん!」
そうこうしているうちに
ベターな選択はどっちなのか、
この世の終わりにならずとも、生死を賭けずとも、
無駄にきばらなくても、たやすく選べるようになっていきます。
3歳半のふーちゃんは、
実際すでに、生死は賭けてないもんな〜。
のんちゃんより明らかに能力高!
余裕しゃくしゃく!
です。
とはいえ、ママも人間ですから
支離滅裂な2歳児の相手に
イライラ大爆発〜!ということも多々あるでしょう。
それはそれでいいんじゃないでしょうか。
もう、諦めてちゃってください。(笑)
「そういう時期なんだ」
「一生懸命成長してるんだ」
親も子もたいして変わらん。
2人とも成長途上なんですよ。
ってことで
お互いさまやね〜^ ^