シアワセの味
ばぶばぶでは
きょうだいタンデム授乳は
とくに特別なことではありません。
おそらく、一歩ばぶばぶの外に出れば、
3歳や4歳児にまだおっぱいをあげている、と話せば
「・・・え?ウソやろ?!」
絶句されることでしょう。
でも、ばぶばぶのいう聖地(?)内では、
そんなんフツー。
あたりまえの光景。
もうすぐ2歳のいづみちゃんと
もうすぐ6歳のしゅんちゃんのママも
タンデム授乳中です。
いづみちゃんの年齢でさえも、世間一般的には
「まだ飲ませてるの?」
「まだおっぱい出るの?」
「えー?ほんとにぃ〜?」
と驚かれると思います。
ましてや、おっぱい生活満喫中の
もうすぐ1年生になるしゅんちゃんなど、
ありえない話!!
・・・かもしれませんね。^ ^
周りはいろいろ言ってくるけど、
しゅんちゃんママは上手に聞き流し、
今日までタンデム授乳を続けてきました。
そのブレない姿勢、
まっすぐなポリシーには脱帽でした。
先月のおっぱいケアのときには、
しゅんちゃんはまるでおっぱいやめる気なし。
誰が見ていようと、おかまいなしに
ママのおっぱいに
むしゃぶりついていました。
「恥ずかしくないん?」
聞いてみたけど
「はぁー?ぜんぜーん!
オレはな!中学生まで飲むねん!
おかぁちゃんのおっぱいは世界イチやね〜ん」
でれ〜っと締まりのない顔をして
そう宣言していました。
・・・想像してみました。
中学生までって・・・・
それ、さすがにちょっとイヤかも。(^^;;
それから1ヶ月。
今月のおっぱいケアで
しゅんちゃんママから衝撃の言葉を聞くこととなりました。
「しゅんがね、もしかしたら卒乳かもしれん」
えーーー。
うそぉ〜〜〜。
先月、ママの胸に覆いかぶさってたやん!
たった1ヶ月でいったい何が起きたのだー!
夜、眠るときは必ずおっぱいだったしゅんちゃんは
最近、ママに言うのだそうです。
「しゅんな、ほんまはもう、おっぱいなくても寝れるねん。
でもな、くれるんやったら飲んでもいいねんけど
なくてもな、いけそうやねん」
さすがもうすぐ6歳。
流暢な日本語でございます。
しゅんが自然に離れていくまで
いくところまでいくぞ!
と考えていたママは
しゅんちゃんの言葉にホロっときたそうです。
そして、生まれてから今日までの
これまでの彼との軌跡、おっぱい中心の日々が走馬灯のように・・・。
いろんなことがあった6年間。
おっぱいとしゅんちゃんは、
いつも一心同体でした。
このおっぱいには、
しゅんちゃんとの輝かしい歴史が刻まれているのです。
感無量・・・
そして、泣いてしまうほど切ない・・・
そうだよね。
それが母の気持ちだね。
さらにしゅんちゃんは続けます。
「あんな、おかぁちゃん」
「おっぱいはな、飲むと『このへん』がふわぁ〜ってして、
そんでな、シアワセの味がするねん!」
『このへん』
しゅんちゃんは自分の胸のあたりを手のひらで
まる〜くなぞりました。
そうか〜。
そこは、しゅんちゃんの『心』のあるところだね。
6年間飲み続けてきたおっぱいは、
もう栄養的には必要がなくなったとしても
しゅんちゃんの『心』をふわぁ〜っと
暖かく満たしてくれる大切なツールだったんだね。
ほんのり甘いママのおっぱいの味
しゅんちゃんが、その味をあえて言葉に表現するならば
『シアワセの味』
素敵すぎて鳥肌がたちました。
しゅんちゃん、
来月にはもう、ママのおっぱいは
いづみちゃんだけのものになっているかもしれないね。
わたしにとっても、
しゅんちゃんとおっぱいはいつもセットだったから。
6年間、あなたの成長を見届けてきたから。
「もうおっぱいなくても寝れるねん」
なんだか泣けてきます。
シアワセの味
あなたの立派な成長に、
わたしもシアワセ気分になりました。
大好きなしゅんちゃん
ありがとね。