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2016.12.09

みんな一生懸命生きている!〜愛知県 豊川市立小坂井中学校 いのちの授業〜

昨日はばぶばぶを1日お休みさせていただき、
愛知県豊川市立小坂井中学校へ
「いのちの授業」に行ってきました。

わたしのサーフィンの師匠であり、
ばぶばぶで月に1回
はるばる愛知から大阪入り、
ママたちのためにおこづかいセミナーを開催してくれている
『まっさん』は、中学2年生の男の子のパパでもあります。
そして彼は、同中学校のPTA会長なんです。

いのちの素晴らしさをもっと
日本国中の中学生に伝えたい!
大阪だけだなんて、もったいない!

彼の熱い想いを学校長へ。
そして実現したいのちの授業でした。

「ぜったいHISAKOさんに来てもらうべきです!
ただね・・・
相手が子どもでも容赦なく直球投げてくる
HISAKOさんだから・・・
場合によっては、内容が激しすぎて
保護者からクレームくるかも・・・
僕は会長として、それだけが不安・・・」

おいっ!
そんなこと校長に吹き込んだのか、
まっさんよ!(^^;;

しかし小坂井中学校の校長先生は
頭が柔軟でした。

「大阪弁バリバリで
やっちゃってください!」

ありがとうございます!
校長のお許しがでましたので
では、遠慮なく!

いつも、中学校でのいのちの授業は
ひと学年ずつに実施するのですが、
今回は全学年が講堂に集結しました。
総勢700名弱。

お〜〜〜〜!
若い匂いムンムンやな!
イイねぇーーーー^ ^

大阪を朝5時に出発してきた
甲斐があるってもんだ!

ただ、1年生と3年生では、
精神年齢も話の理解度も、
身体の成長もかなりの差があるので、
話の軸をどこに持っていこうか迷いました。

でも結局、
考えたところでワケわからなくなるだけなので、
いつものように台本ナシで
ノリと勢いで90分間の弾丸トーク!

大笑いの中に
ジーンと目頭が熱くなる話あり、

会場中、マイク片手に走り回り、
子どもも先生も巻き込んで
誰ひとり居眠りさせない!

それがHISAKO流いのちの授業です。

愛知の中学校は
ノリツッコミの大阪の子どもたちとは
かなり空気が違いましたが、
一生懸命今を生きている中学生たちは
いつの時代にも、どこの地域でも
とてもけなげでかわいいです。

「いのち」っていう
難しく、重いテーマだからこそ、
明るく楽しく、
惹き込まれていく話じゃなくちゃね!

授業のあと、たくさんの生徒たちが
ドドーッと駆け寄ってきて
リアルな悩み相談大会になりました。

その中で印象的だったのが

「女子でムラムラするのは変ですか?」

そう明かして
ポロポロ泣き出した子がいました。

いいえ!
すごく素敵なことだと思います!

ムラムラするのは男子だけじゃないです。
女の子だってね、
ムラムラすることはあるんだよ。
(わたしもときどきムラムラするで!)

わたしたちは遺伝子的なレベルで
子孫を残したいという本能があるのだから
異性を求めることや、性的なことへの関心、
コントロールできないような身体の奥から
湧き上がってくるような感覚・・・

そういうものがあったとしても
なにも不思議ではないし、
いやらしいことでも、
恥ずかしいことでもないんです。

ムラムラしたっていいじゃない?
それは、あなたがすこやかに大人の女性に
成長しようとしている証拠だよ。

ただ、そのムラムラを、
安易に異性に向けないように。
勉強やスポーツ、趣味に没頭してみるのもいいだろうし、
場合によってはマスターベーションで抑えることもあっていい。
それで自己嫌悪になることなんか
全然ありません。

湧き上がってくる感覚を
ちゃんと自分で処理する賢さを持ちましょう。

『自分』にまっすぐ向き合えるあなたは
とても素敵な中学生の女の子だよ!
堂々と胸を張って、
ムラムラする自分を受け止めようね!

そう話しました。

また、ある子からは

「「死」についてどう考えますか?」

と聞かれました。

小坂井中学校2年生の友達が
今年6月に亡くなったのだそうです。
そのときに、仲間たちは「いのち」に向き合い、
「死」についても深く考えたことと思います。

人は、生まれて死にます。
それが自然の摂理です。
でも、わかっていても親しい人の死は
受け入れられないのも事実ですね。

その仲間が生きているうちに
「もっとこうすればよかった」と
あれこれ考えて後悔したり、
こらえようのない痛みに心が
むしばまれてしまいそうになります。

「生きること」や「いのちの大切さ」は、
言葉や理屈ではなく、
体験や経験そのものなのだと思います。

逝ってしまった友達に
今できることはなんだろう?

「そばにいる人、今大切に思える人を大切にする」

「友達の分まで精一杯に今を生きる」

これこそが、亡くなった友達が仲間たちに授けてくれた
最大の教えであり願いなのかな、と思います。
友達は身をもって、
いのちの尊さを教えてくれたのです。

小坂井中の仲間たちがもし、
限られた人生を精一杯生きることができたなら
亡くなったその子は、死後の世界で「よく生き抜いたね」って
笑顔で迎えてくれることでしょう。
だからこそ、
どんなときも素敵に生きるべきなのですよね。

花は美しく咲いた後には、
種子を残し、枯れていきます。
そして、次の季節には再び花を咲かせます。

「生」の数だけ「死」があり、
こうして川の流れのように、
「生」は流れているんだなぁ・・・と思います。

また、

「生きるっていうのは試練だと思う」

と言った女の子がいました。

なるほどね。
うん、そのとおりだと思う。
いのちは、キラキラ輝く側面もあるけど、
同時に苦悩と試練、修行の側面もあるよね。

人はみんな、無垢な赤ちゃんで生まれて
大きくなるにしたがって「自我」を身につけます。
「自我」こそが生まれてきた意味。
自我があるから、悩み、苦しみ、つらい経験をするのです。
たくさんの経験のなか、ひとつずつ「自我」を脱ぎ捨てていく。
一歩一歩成長していく・・それが人生です。

辛い思いは、長い人生では決して
無駄なことではなく、
そんな経験があるからこそ、
人の痛みのわかる、豊かな人間に成長できるのですよね。
すべては、あなたの人生の糧になる!

小坂井中学校には、
わたしの生後2ヶ月になったばかりの赤ちゃんを
連れていきました。

「ドッかわいい〜!」

三河弁で抱っこしてくれた
中学生たち。

ありがとうね。

赤ちゃんは泣いたあとすぐ笑います。
赤ちゃんは悲しいことがあったからといって
いつまでも泣き続けることはありません。
過去にとらわれず、未来を憂いません。
自由で無垢で天使のような存在です。

ただ純粋に、生きることしか考えません。
ただ純粋に、愛を求めて、愛されます。

そんな生き方を見習いたいですね!

病気にかかってしまったとき
すぐ治る人もいれば、治らない人もいます。
病気が治らなくても生き続ける人もいれば、
彼女のように亡くなってしまう人もいます。

自分では病気になるかならないかはわかりません。
病気になって治るかどうかもわかりません。
病気によって死ぬかどうかもわかりません。
何歳まで生きるのかなどわかりません。

自分の死に方、死ぬ時はわかりません。
さらに、死んだ後のことなどわかるはずもありません。
わからないから死は怖いのですね。

「死」は人の意思を大きく越えた、
大いなる意思によって必然的に迎えること。

おなかの中で亡くなるいのちもある。
生まれてから間もなく亡くなるいのちもある。
老衰まで全うできるいのちもある。

「死」を自然の現象のひとつと受け止めていけたなら、
「生きること」をもっと大切に考えられるように
なると思うし、「生きていること」にもっと素直に
感謝でき、ささやかな幸せを見つけられるようになり、
人に気遣いをもって接することができるようになり、
人生そのものが幸せな方向に向いていくような気がします。

どうしようもないからこそ、
与えられた「生」の時間を
大切に生きていかなくちゃいけないよね!

生まれてくるいのちがあれば、
死んでゆくいのちがあるということ。

そして、いのちは
「限られた自分だけの時間」であること。

そのいのちをどのように使うのか。

友達、先生、お父さんお母さん・・・
みんなにいのちがあって、
人間は誰しも一人では生きていけないこと。

自然災害もそうだけど、
自然の力の前には人の力などあまりに小さいものです。
世の中には、どうあがいても無駄なこともある。
できることは、そのことを受け止め
力にして前に進むことだけです。

思春期を迎えた子どもたちは
複雑な人間関係の渦の中で
さまざまな経験を積みながら
大人になっていきます。

大人に近づけば近づいただけ
苦しいこと、迷うことも
出てきます。

同じ顔、同じ声の人が誰一人いないように
物事の考え方や価値観も千差万別。

自分とは異なるものを
拒絶したり否定したりすることなく
『違い』を受け入れ尊重する心
相手への思い遣りが
幸せな人生に必須な条件だと思います。

大人も子どもも
誰かに褒められたら嬉しいです!
誰かに認められたら元気になりますね。

そして、けなされたら
心が折れそうになります。

人の欠点ばかり見つけるのではなく
その人の「いいところ」に目を向けて
自分との違いを認め、受け止め、
感謝の気持ちを忘れずに
これからも生きて行ってほしい。

それが「いのちの授業」でわたしが伝えたい
子どもたちへのメッセージです。

命の尊さ、人の温かさ、優しさ、
愛情、感謝、自然の力・・・

前を向き、残りの与えられた自分の人生を
しっかりと生きていきましょう!

人はつながって生きている。

つながっているから、
いのちは輝くことができるんです。

だからすべての人に、
ありがとうございます!

小坂井中学校のみなさま
PTA会長のまっさん

ありがとうございました!

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