タンデム授乳、上の子にイラッ!
上の子3歳1ヶ月、下の子新生児。
タンデム授乳をしています。
おっぱいはよく出ていて
赤ちゃんの体重もしっかり増えて
順調に育っているようです。
上の子のおっぱいについては、
不自然な断乳はしたくなくて
子どもの方から自然に離れていくまで
続けていこうと思っていました。
結果、タンデム授乳になりました。
上の子の授乳回数は1日に3~4回。
下の子が生まれたことによる情緒不安も
おっぱいをあげることで明らかに安定するように
見えます。
タンデムを選んだのは自分自身だし、
上の子の心の安定を思えば
これでいいって頭ではわかっているんだけど
臨月に入ったころから
上の子がおっぱいを吸うと
無性にイラっとしてしまい、
生理的に「気持ち悪い」とさえ
感じてしまうようになりました。
上の子は無邪気な顔で幸せそうに
おっぱいをくわえに来ますが、
そんな子どもに対してわたしは
「やめてっ!!」と
突き飛ばしたくなる衝動にかられます。
そんなにイヤなら
タンデムはやめればいいのでは?
もう3歳でしょ?
そうなんだけど・・・
この気持ちをどうしていいのかわからなくて
自分がどうしたいのかもわからなくて
このままタンデムを続けるべきなのかも
わからなくなってきて。
そもそも、
どうして急に上の子に対して
これほどまでの嫌悪感が出てきてしまったのか
HISAKOさん、
助けてください!!
きょうだい同時に授乳をする『タンデム授乳』。
世間では珍しいかもしれませんが、
ばぶばぶではごく普通の風景です。
そして、
タンデム授乳をされている多くのママが
上の子に対して
同じような感情に苛まれておられます。
悩んでおられる張本人は大真面目なので
不謹慎なのですが、
わたしはこの手の相談を受けるたびに
ニヤけてしまいます。
だって、その感情は
ママが本能的に新生児ちゃんを守りたい!
と思う偉大なる母性本能のなせる業だからです。
人間とて、動物。
地球という大自然を生きているわたしたちは
どんなにあがいたところで
そこに根づく本能には逆らえないんです。
本能は、
『自分が今、守らなければならないもっとも小さく儚い者』
を、最優先で守ろうとします。
本能という最高司令者は、ママに
「小さな守るべき存在である下の子の
命綱であるおっぱいを
横取りする上の子を排除せよ!」
と、極端な指令を送ってくるわけですね。
もちろん、「心」を持つ
人間としてのママの視点からいえば、
理性的には、
上の子も下の子も同じように大切で愛しい
自分の『子ども』であり、
そこに愛情の差はありません。
だからタンデムのママたちは、
思いもよらずに吹き上がってくる上の子への
ドス黒い感情についていけなくなって
落ち込んでしまうんですね。
上の子におっぱいをあげる目的はなんでしょう?
3歳といえば当然
もうしっかりといろんなものを
食べられる年齢です。
彼らのおっぱいへの執着は
栄養うんぬんよりも
情緒の安定としての意味合いが強いですよね。
母乳の分泌量がたっぷりで
じゅうぶん2人分出ていそうであっても、
1滴でも多く、下の子に飲ませてあげたい
という潜在意識が、ママの心を支配するのです。
だから、タンデム授乳で
上の子にイライラしたり、
気持ち悪いと感じてしまったとしても
それぞれの子どもへ向けられる
愛情の度合いに差があるからでもないし、
それはママとして失格でもありません。
こればかりは、どうすることもできない
心理的エネルギーであり、
大自然に仕組まれた生きものとしての
抑えようのない摂理。
理屈を超えたパワーなんだと思います。
上の子にイライラしてしまうことを
悶々と悩んだところで
どうすることもできません。
そんな動物的本能を持って
今ここに子育てしている自分の偉大さに気づき、
「わたしってすごいなー」
そんな感情をありのままに
噛みしめたらいいと思います!
落ち込む必要なんか、まったくナシ!
刷り込まれた野性味あふれる法則に
逆らったところで
何も解決しませんね♪
目に見えない自然に与えられた感情に
挑んでいくよりも
そのまま身を任せてみたらどうでしょうか。
イラっときたら
あれこれ悩んでひとりで落ち込むのではなく、
そのときに感じた気持ちを上の子に
きちんと話してあげてくださいね。
上手に伝えられなくてもいいから。
ただ、まっすぐに
自分に正直に。
ただし、
「あなたが気持ち悪い」
「あなたがかわいくない」
など
ネガティブな言葉は使わないこと。
子どもは思った以上に敏感で
デリケートですから。
前向きな言葉を選んで伝えてあげましょう。
例えば
「ママね、
あなたにも赤ちゃんと一緒におっぱいあげたいんだけど、
なんでかな〜・・・吸われると、やめてーって
思ってしまうことがあるんだよ。
でも、あなたのことは大好きなんだよー。
やめてーってなったら、そのときはごめんね」
こんな感じで。
そして上の子には
おっぱいという手段以外の方法で
濃厚なスキンシップをい〜っぱいして
フォローしてあげることをお忘れなく!
気持ちにゆとりがあるときは、
あえて赤ちゃんとは別で
上の子だけの特別おっぱいタイムを
設けてあげてもいいと思いますよ。