春から保育園なのに離乳食が進まない
早いもので、今日から2月です。
来年度の認可保育園入園許可通知が
自治体から発送されてくる時期を迎えます。
内定し、ホッとするもつかの間、
ここからたった1ヶ月ちょっとで
ママは入園準備に追われることになります。
0歳児の場合、入園説明会では必ず
離乳食チェックが入ります。
ほとんどの園では、家庭で食べたことのある食材しか
与えてもらえないシステムになっているので
「入園までに月齢相当に離乳食をすすめておいてください」
と言われます。
さぁ困ったー!
みんながみんな、月齢通りに食べてくれるわけじゃありません。
まったくと言っていいほど、食べない子も珍しくなく、
1歳目前になって、ようやく口を開いてくれる
(と言っても、2~3口だけ)パターンもあります。
なぜ、離乳食を食べないのでしょうか?
「なんでよ!食べてよ!」って
怖い顔して無理強いする前に、
ちょっと冷静に考えてみましょうか。
赤ちゃんはみんなそれぞれ個性があり、
「なんとなく」食べないわけではなくて、
それぞれにちゃんと「理由」があって食べないのです。
例えば、
・離乳食より単純におっぱいが好き!
・必死で食べさせようとするママのオーラが嫌
・空腹すぎてキレ気味
・味付けの度合いが不満
・ドロドロだったり繊維質だったり、舌触りが気に入らない
・自分でやりたい(けどできない)イライラ
・スプーンの感触が嫌
・じっと座らされるのが無理
・いつもおっぱいで空腹を感じていない
・「ママ=おっぱい」のはずなのに、なぜ変なものを口に入れる?
・ママの食べているものが欲しい
などなど。
離乳食を与える人は、主にママだと思いますが、
とくに、おっぱいで育ってきた赤ちゃんにとっては
「ママ=おっぱいをくれる人」という条件付けが
脳に染み付いているので、
入園後であっても、
保育園で保育士さんが食べさせると
ちゃんと食べてくれるのに
家でママが食べさせようとすると
あまり食べてくれないということがあります。
この場合、ママ以外の人・・・
保育士さん、パパ、ばあばだとそれなりに食べたりします。
入園前にいくら
ママが離乳食特訓の鬼コーチと化しても
赤ちゃんにしてみれば、
「あなたはおっぱいを出してくれる人でしょ?それなのになんで?」
2人の論点はズレまくり。
特訓のスタートラインにさえ立てませんね。
また、いろいろなことにこだわりが強く、
「まぁいっか」ができない
ごまかしの効かない個性を持った赤ちゃんが
上記に挙げた離乳食を食べない『理由』に
ハマってしまうと
頑固一徹、昭和のお父ちゃんのような離乳食ストライキは
そう簡単には改善されません。
赤ちゃんは、思い通りにならないことに
猛烈に泣き叫んで「イヤ!」をアピール。
もしくは泣くことはなくても、
かたくなに口をへの字にして、
近づいてくるスプーンを猫パンチで払いのけます。
宙を舞う離乳食・・・
せっかく、一生懸命に作ったのに
なにするんじゃいっ!( ; ; )
ママの食べて欲しい気持ちと、
赤ちゃんの食べたくない気持ちの溝はどんどん深まって
悪循環です。
月齢ごとの離乳食の摂取目安量というのはあるのですが、
「食べる」という行為に対して
脳、目、手、口の連動が噛み合うようになり
それなりに赤ちゃんが思うように動けるようになって
ようやく食べてくれるようになるわけです。
入園するから離乳食!
そんなこと言われてもね~
赤ちゃんの発達というのは、都合よく一筋縄にはいきません。
保育園が「入園までにここまでは」と要求される
レベルに達していなくても
身長、体重、頭囲、そして何よりも発達面が
その子なりの成長をしていて問題がないようなら
待ってあげていいと思うんだけどなぁ~。
食べない子はおっぱいの回数が多いはず。
赤ちゃんがそれほど空腹じゃなくても、
おっぱいは何かとママにとっても便利だから!(笑)
いつでも気軽に差し出されるおっぱいに、
母乳っ子はおなかが満たされると同時に癒されています。
その至福っぷりをよく知っている子たち、
目の前に離乳食とおっぱいがあったら
迷うことなくおっぱいを選ぶに決まってます。
離乳食を食べてみようかなぁ?という
意欲を育てる機会が少なくなりやすいのが母乳っ子。
さりとて、
厚生労働省の『授乳・離乳の支援ガイド』には、
「離乳食とは別に、母乳は子どもの欲するままに与える』
と書いてあります。
それぞれの赤ちゃんの
『離乳食にチャレンジしてみるか?』というタイミングで
少しずつ食べられるようになればいいと思います。
保育士さんのための離乳食じゃありません。
あなたの赤ちゃんのための離乳食だということを
忘れないでくださいね。
春の入園はもうすぐです・・・♪