縦抱き授乳は練習あるのみ!
縦抱き、横抱き、交差抱き、フットボール抱き、添い乳、
右側のおっぱい、左側のおっぱい・・・
身体の柔軟さ、利き腕、乳頭の形や大きさ、伸び、
乳腺発達の左右差などママ側の要因や、
むきぐせ、舌の使い方のクセ、体力などの
赤ちゃん側の要因、
両者の個性が相まって
2人の共同作業では
それぞれ、得意な授乳ポジション、苦手な授乳ポジション
というのが出現します。
横抱きはママと赤ちゃんの身体が並行になりにくいので
正しく深くくわえることができずに
歪め飲みや引っ張り飲み、浅吸いになりやすいです。
なので、授乳ポジションがうまく取れていない親子に対しては、
ママとあかちゃんの身体が自然に並行になる
縦抱き授乳をお勧めします。
赤ちゃんをママの太ももにまたがらせて、
縦抱きにすると、赤ちゃんのおなかとママのおなかが
ぴったりくっつく姿勢になります。
それだと深く吸い付きやすく、
すべての乳腺から適切な舌の巻きつけで
飲めるという利点があります。
でも、生後3ヶ月半ぐらいまでの
首の据わっていない赤ちゃんに授乳するとき、
初産だととくに、横抱きやフットボールはできるけど
縦抱きは苦手だという人がとても多いです。
グニャグニャの赤ちゃんを
縦向きにいかに保持して安定させるのかが、
どうも至難の技のようです。
縦抱き授乳のときは、赤ちゃんの首の後ろ(耳の下)を
ママの親指と人差し指の間でま~るく『C』の字を作り
指の股の部分で支えます。
慣れないと
A)支える手指に余計な力が入ってしまう
B)おっかなビックリそっと手を添えるだけ
どっちかになってしまうようです。
A)の、赤ちゃんの首の後ろを
「獲って食うぞ!」「もう離さんぞ!」
の勢いでギュゥゥゥ~~っと
握りしめてつかんだりしたら
さすがの赤ちゃんだって、その緊迫感から
逃げ出したくなりますね。
「おっぱいイヤ~~!」
「ママこわい~~~!」
おっぱいをくわえること自体、
拒否するようになってしまうかもしれません。
かといって、
B)の、
風が吹けば飛んでいってしまうような脱力した支え方
もNG。
本来ならもっとも上手に授乳しやすいはずの縦抱き授乳なのに、
フワフワの把持は、支えているうちにも入りません~。
首の据わっていない赤ちゃんは
縦姿勢を保てず、お辞儀するみたいに
前にクニャっと折れ曲がってしまいます。
乳頭を有効に深くくわえて舌を巻きつける以前の問題ですよね。
「そんなこと言われても・・・
こんな小さな赤ちゃん、
首の下を片手で支えるだけで安定させるなんて
どう頑張っても無理です」
何度かトライしてみただけで
最初から「無理!」「できない!」と
決めつけて諦めてしまうママたちが多いですが、
どう頑張っても無理なことは指導しないからね~。
縦抱き授乳は、
正しく赤ちゃんを支えられるようになりさえすれば、
赤ちゃんはクニャっとつぶれることはないし、
グラグラすることもありません。
まっすぐ歪めることなく乳頭をくわえられるので
乳頭の傷など、トラブルを起こしにくく、
浅飲みにならないので、哺乳量も確保しやすく
母子ともにとても楽に授乳できる方法です。
上手にできるようになるまで
根気よく練習してほしいと思います!
このブログは
ママたちの心を救う材料として役立つことを願い
がんばって更新しています。