(12)助産院ばぶばぶ 移転します! (MARK)
さて、ここからは、
僕の過去の子育てについて
お話させていただきますね。
僕がまだ20代だった頃の話。
ある夜、
0歳2歳3歳の子どもたちが
川の字で眠っていました。
そのかわいい寝顔に
僕はこの子たちのために何をしてあげられるだろう
と考えたのでした。
1)モラル教育
何事にも感謝やお礼ができること
善悪の判断力
主体的な態度など
生きていく上での基礎
これらが自然に身につくために
何度も繰り返し子どもたちに聴かせ続け
心と体に染み込ませていきました。
その結果、
子どもたちの深いところに
人として大切なモラルの数々が備わったと思います。
2)話せる英語
英会話ができるだけで
世界人口約70億人のうち、25%の約17.5億人と
コミュニケーションがとれます。
会話ができれば視野が大きく広がります。
日本の英語教育では
話せるようにはなりません。
だったら僕が、得意な英会話を教え続けよう!
『Do you have anyone who are Japanese?』
『Do you know how to get there?』
『Could you explain it again?』
などなど
幼児の頃から1週間に1つのみ同じフレーズを
声に出して繰り返していきました。
おかげで子どもたちは中学生になるころには
ある程度の日常会話が
できるようになりました。
さらに、元ナンパ王の力を活かし(笑)
多くの外国人に声をかけ
自宅にホームスティをしてもらいました。
アメリカ人、オーストラリア人
カナダ人、中国人、韓国人
さまざまな国の人を招き、
たくさんの言語体験をさせました。
長女は18歳でアメリカの大学 ニュージャージー州へ。
長男は、20歳になったお祝いに
現地のホテルの予約もないまま
イギリス行きの航空チケットをプレゼントしました。
出発1週間前のことで
本人はびっくりしていましたが、
彼は現地で100社へ履歴書を送り、
有名ブランドのデザイナーに見染められるという
快挙を成し遂げました。
1年間、工房で働かせてもらい、
本場のモノ作りを学びました。
怖気づかずに飛び込む勇気。
チャレンジする覚悟。
自分への信頼。
人への感謝。
『生きる力』とは、
こういうことを言うのだと思います。
3)生きる力
僕は23歳で独立起業したのですが、
子どもたちにも『自分で生きる力』を
身につけて欲しかったので
小学生のときには、
自分の洋服や雑貨の販売経験をさせようと
3人だけでフリーマーケットに出店させました。
大阪のおばちゃん達に囲まれ
『まけてや!』と強引な値引き交渉をされ
タダ同然の価格で売ったことも今では笑い話です。
また、国内外問わず
ときには学校を休ませも
彼らを連れて洋服や生地の生産工場、
販売先、配送センターなど
現場を見せていきました。
アメリカの会社が入居している
ロサンゼルスのビルの事務所。
廊下やエレベーターで遊んでいたら
数名の大きな黒人のガードマンに叱られたことも
ありました。
中国では、
自分と同じぐらいの年齢の子どもが
遠い実家から移り住んで
洋服の生産工場で汗水垂らして働いている姿を見て
ショックを受けました。
学校では決してできない経験を積むことの大切さ。
見たこと、聞いたこと、触れたこと、
これらは確実に、
子どもたちの本物の学びとなって
将来に活かされていくはずです。
もちろん、過去の子育ては
試行錯誤でした。
父親として、
若いゆえの失敗もたくさんありました。
夫婦で労わりあうこともできなかったし、
自分本位な生き方もしてきたと思います。
ですが、
立派な大人となった3人の子どもたちを前にして、
軸となる子育ての考え方そのものは
間違っていなかったと思っています。
高校に4年も通った僕なので、
いわゆる受験やいい大学、いい就職のための
教育に熱心なわけではありません。
むしろ、日本の現在の教育が
子どもに求めるものと
僕の求めるものには、
かなりの温度差があるかもしれません。
年齢を重ね、
人として成長し、
価値観も生き方も変化していきました。
過去の子育てがあったからこそ
今、一緒に暮らしている6人の子どもたちへ
父親として最優先で教えてあげたい要の部分が
クリアに見えています。
僕なりに悟った
「人生で一番大切なこと」を
胸を張って伝え続けていきたいのです。
また、HISAKOといることで
互いに信頼しあい
尊敬と感謝を忘れずいることがもたらす
ささやかな幸せの本当の意味を
やっと理解できるようになりました。
僕からHISAKOへ『ありがとう』
HISAKOから僕へ『ありがとう』
毎日この言葉を
何度も何度も贈り合っています。
愛しい人を大切にしていくということ。
そのために僕にできること。
つつましやかな日常が幸せだと思える
人生経験を積んだ50代は
なかなかいいものです。
園児たちには、
『クツさんありがとう』
『お家さんありがとう』
『車さんありがとう』
『保育園の先生ありがとうございました。
今日もよろしくお願いします』
『ありがとうは不思議なことば!
ありがとうはみんなを笑顔にします!
だから今日もありがとうをどんどん言おう!』
繰り返し教え続けています。
世界共通の幸せを運ぶ
魔法の言葉「ありがとう」
この言葉一つで
みんなが笑顔になれるのです。
子どもたちは最近
自分から
お風呂に入るとき
『お風呂さんありがとう』
トイレに入るとき
『トイレさんありがとう』
保育士さんからは
『何度もありがとうって
言ってくれるのですごく嬉しい』
ほめてもらえます。
園内のお掃除の方にも
ありがとうを言いまくるので、
『いつもお礼を言ってもらってありがとね』
笑顔がいっぱいになります。
継続は力なり、
自然に身についていくのですね。
「ありがとう」
感謝できる心は、
将来、必ず彼らの『生きる力』となります。
その幹さえ太く強ければ
自己肯定感は自然に育まれ、
子どもたちがそれぞれ本来持っている輝く個性は
光を放って開花していくはずです。
ほかには何もしなくていいのです。
親として教えることは、シンプルに
ただそれだけ。
大人がレールを敷かずとも、
自らで考え、選択決断し、
描いていく輝く人生を
沖縄の大自然のなかで
僕は道しるべとして示してあげたいと思っています。
明日は、最終章です。
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